「そんなこと簡単にできる」とお思いのことでしょう。
しかし、それが容易ではない人間も居るのです。そして、もし目隠しをしていれば尚のことです。
たとえば、少量の雨粒が頭皮に当たった時、それが「水」だと判別できるのは、「頭上に何もない、つまり雨だ」と判断していることによる、とも言えます。
そして、軽くてふわふわなものを手にのせた時、「まるで何もないのかのようだ」と表現したりしますが、「暖かな微風」と「軽くてふわふわな物体」は刺激が似ているのではないか、と思います。
「まるで暖気を手にのせている」かのような刺激が伝わっているのではないでしょうか。
その「当たっている何か」の温度も重要だと思います。
体温に近いほうが判別は難しくなるように思います。
「簡単に判別できる」と思っているのは、「視覚」の情報が存在してこそなのかもしれません。
おそらく「触覚」だけで色々なものを判別できるようになるには、かなりの練習が必要でしょう。