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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

盲目ピアニスト「辻井伸行」が醸し出す魔法の旋律

2009年アメリカのテキサス州フォートワースで開催された「第13回 ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」。日本人として初優勝という優秀の美を飾った日本を代表するピアニスト。辻井伸行さんをご存知でしょうか?21歳の若さで受賞されていることもすごいのですが、盲目というハンデを持ちながらの受賞はまさに圧巻です。番組でも何度か特集を組まれ、ご覧になった方もいるのではないでしょうか?彼の魅力は、その人柄の中にもあるようです。

辻井伸行さんのプロフィール

東京都豊島区出身。産婦人科医の父と元アナウンサーの母の間に1988年9月13日第一子として産まれております。眼球が育たない「小眼球症」を診断され、光がない世界での毎日。しかし、視力以外の感覚は優れていたようです。2歳にしておもちゃのピアノで「ジングルベル」を弾いてご両親は、その時伸行さんの才能を見出したようですね。小学生になると筑波大学付属盲学校(現在 視覚特別支援学校)に通うようになり、学校でもピアノの腕前を披露し、拍手をもらう度自信がついていったようです。どんどん難しい曲にチャレンジしていったそう。どんな曲に挑もうと「難しい」ではなく、「きれいな曲」と表現していたようです。小学部を卒業後、東京音楽大学付属高等学校(音楽家コース)進学、卒業。小学1年〜高校3年もの間、ずっと川上氏の元でご指導受けられていたようです。2011年の3月には上野学園大学(演奏家コース)を卒業。

辻井さんってすごいんです!

1995年に開催された「全日本盲学生音楽コンクール」器楽部門ピアノの部、7歳にして第1位を受賞。1998年、大阪センチュリーオーケストラ楽団と共演。1999年度の行われた「ピティナ・ピアノコンペティション」では「もみの木」を演奏して見事に優勝!2000年にソロとしてリサイタル・デビューを果たしています。2002年には今でも親交の深い佐渡裕指揮者との共演。2005年には、「第15回 ショパン国際ピアノ・コンクール」に最年少参加にして「批評家賞」を受賞しています。その後も数多くのリサイタルや、有名楽団、指揮者の方との共演から、ソロでの活動をこなしております。冒頭でお伝えした2009年「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」ではファイナルで演奏したリストの「ハンガリー狂詩曲第2番」。「優勝者が2人」チャン・ハオチェンさんと共に見事優勝。今では世界でも活動する程の腕前と人気を兼ね揃えています。23歳」の時には「カーネギーホール」での「大ホールソロ・コンサート」を果たす。普段あまり緊張しない辻井さんもこの時ばかりは大緊張したとか。他にも2007年ではエイベックスよりCDデビューを飾っています。

辻井さんの持つ魅力

今に至る辻井さんの乳児期エピソードを一つご紹介します。生後8ヶ月の頃、ブーニン演奏の「英雄ボロネーゼ」を流していたらとても機嫌が良かったという辻井さん。あまりにも聴きすぎてCDが擦りきれてしまい、違う演奏者の「英雄ボロネーゼ」を流したところ機嫌は悪いまま。まさかという思いでブーニン演奏の「英雄ボロネーゼ」を再購入、流してみると手足をばたつかせて喜んだようです。つまり「英雄ボロネーゼ」の曲だけでなく、ブーニン演奏の「英雄ボロネーゼ」を好みしっかり聞き分けていたのですね。作曲の活動も力を入れてる辻井さん。作曲活動もされており、2011年には映画「神様のカルテ」の曲として「第21回日本映画批評家大賞・映画音楽アーティスト賞」受賞しています。その他にも積水ハウスのCMソングを手がけたり、映画「はなぶさ〜遥かなる帰還〜」(2012年)。ドラマ「それでも、生きていく」の主題歌にもなっています。また母である、いつ子さんのラジオテーマソング「今日の風、何色?」も手がてけいます。ピアノ以外にも水泳や乗馬など数多くの趣味の持ち主!お酒を飲む事も好きなようで、ドキュメンタリー番組内で海外の出掛け先のバーで知り合った人と音楽セッションしたり、国境も越え、誰からも愛される人柄が伝わります。某バラエティー番組では、好きな女性のタイプを聞かれて「浅田真央ちゃん」と答えたり、「合コンに行ってみたい」「カラオケ好き」など….飾らない素顔を見せてくれています。

「盲目」でありながらピアニストの道を貫く辻井さん。きっと私達には想像できない体験や、努力をされてきたのではないでしょうか。しかし決して悲観的にならず、常に先の目標を見据えて、ピアノ以外にもどんどん進む姿!私は辻井さんから「心が暖かくなる栄養」をもらっています。元気がほしい時、つらい時に辻井さんのCDを聞くと「フ〜」と、いい意味で力を抜くことが出来るのです。実際にコンサートに行った時は綺麗な音色に「感動」という言葉で終わらせるには惜しい気持ちでした。同じ曲を演奏されるピアニストはたくさんいます。そこで個性を出すのは演奏者の技術はもちろんですが「人柄」ではないでしょうか?演奏後、会場を後にしてもなお鳴り止まないアンコールに何度も何度も姿を現し、答えてくれる辻井さん。会場からは笑いもでて、クラシック初心者の私も心から楽しめるコンサートでした。これからの活躍も楽しみで仕方がありません。

http://kosodate-hiroba.net/profile2.html

via:辻井いつ子の子育て広場

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E4%BA%95%E4%BC%B8%E8%A1%8C#.E7.95.A5.E6.AD.B4

via:ウェキペディア

http://www.ascom-inc.jp/tsujiicd/

via:今日の風、何色

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