先日、神奈川県小田原市の生活保護担当職員が、よくよく見ると「生活保護なめんな」と書かれたジャンパーを着て通常職務や訪問に行っていたとして様々なニュースで取り上げられ問題視されていた。なんと2007年以来このジャンパーを使っていたそうだ。歴史は意外と長い。

この不正受給に対する怒りを露わにしたユニフォームに賛否両論飛び交っている。あなたはどのように感じただろうか。

HOGO NAMENNA(保護なめんな)

一見ゴシックなエンブレムのデザインに「悪」と書いてあり、その上に×印がしてある。よくあるチープなヤンキー仕様のようで特に気にもとめないデザインだ(個人的には)。ドンキホーテあたりにそっくりなパーカが売っていそうである。

ただ背面はシンプルに「SHAT(くそったれ)」と書いてあり、海外の人が謎の日本語タトゥーを入れる感覚のように、意味を知らなければ少し着れそうな気もする。

SHATの下には、英語表記で「私たちは正義だ・不正を見つけたら追及する・私たちをだまして不正によって利益を得ようとするなら彼らはくずだ」といった趣旨のプリントがされていたという。ここまで強気ならば、キャップやTシャツ・腕章などもっとわかりやすく展開してもよさそうなものだが、10年以上気づかれなかったということはひっそり訴えたかったのか、狙った控えめな感じもある。

運用2年後あたりにツイッターなどでバズっていてもおかしくないだろうに、と感じたのは私だけだろうか。

生活保護の「二重取り」支給を停止した大阪

大阪では、逮捕した勾留中の容疑者に対し受給(もしくは受給の可能性)したケースが判明したことから、先日1169人への支給を事実上停止した。拘留中は二重の生活保護となるようだ。このような不要な受給もまた、まだまだ多いのかもしれない。

配慮を欠いた不適切な表現→不正受給者への配慮?

このジャンパーは現在使用禁止になっているが、禁止した小田原市は「配慮を欠いた不適切な表現である」「市民の皆様に申し訳なくお詫びする」とコメントしている。

確かに「くそったれ」「悪」といった表現は言葉を選んでもよかったのかもしれないが、これらを着用した職員たちは生活保護自体に対する差別意識はなかったようだ。言い方を変えれば、不正受給を許してはいけないという職務を全うしているにすぎない。と、感じたのは私だけではなかったようで、このジャンパーに対して世間からは「表彰モノ」との絶賛の声も多いとのこと。

逆に個人的には”配慮を欠いた不適切な表現”の配慮は誰宛のものだったのか。本当に生活に困っている人に対して生活保護をもらうなと言っているわけではなく、あくまで不正受給を悪だとするメッセージだ。生活保護だけに限らず、もらうべき人が受給されないという例も多い。不正受給者への相当な配慮とはどのようなものなのだろう。

消防士が「火事に注意!」、ラーメン屋が「まずいラーメンを許さない!」と言っているのと同じのような気がする。やはり不正に受給してはいけない。これくらい強気で仕事に挑んでいる業種がはなかなか少ない。むしろ誇らしくさえあるのではないだろうか。

大阪市と東大阪市 計1169人への生活保護支給を事実上停止 – ライブドアニュース大阪府警が逮捕した容疑者に、生活保護費の受給や受給の可能性が判明した。大阪市と東大阪市は、容疑者計1169人への生活保護支給を事実上停止。勾留中の容疑者に対する、生活保護費の二重支給を防いだnews.livedoor.com

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「生活保護なめんな」ジャンパー、市が謝罪に踏み切るも「表彰モノ」という声 | netgeekmedia innovation―バイラルメディアnetgeek(ネットギーク)は面白いニュースを毎日お届けします。netgeek.biz

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