フィンランド語の格
フィンランド語には格が多く、その格には様々な表現があります。
今回の投稿では格の一致と、-siで終わる語の単数分格とlumiを見ていきます。

格の一致
名詞を修飾する形容詞などは、名詞が格変化すると一緒に格変化します。
Syön hyvää ruokaa uudessa suomalaisessa ravintolassa.
私はおいしい料理を、新しいフィンランドレストランで食べる。
(主格 hyvä ruoka uusi suomalainen ravintola)
-siで終わる語の単数分格とlumi
単数分格の中には、例外的な変化をする語があります。
単数主格が -si で終わる語
| 単数主格 | uusi 新しい | vesi 水 | vuosi 年 |
| 分格 | uut-ta | vet-tä | vuot-ta |
分格語尾は -ta/-täですが、語幹が不規則なので、単数主格から -si を取って -tta/-ttä をつけると覚えるとよいでしょう。
「lumi(雪)」は -i で終わる語ですが、例外的に分格語尾は -ta をとります。
単数主格 lumi 語幹 lume- 属格 lume-n 分格 lun–ta
pari / monta / vähän / puoli +単数分格
単数分格は、数量を表す単語の後ろにくる名詞の格にもなります。
pari 2、3の / monta たくさんの / vähän 少し / puoli 半分 +単数分格
vähän aika–a 少しの時間 puoli kilo–a 半キロ
monta tunti–a 何時間も pari viikko–a 2、3週間
Prolative
フィンランド語には、非常に限定された状態で現われる Prolative があります。Prolative は、現代フィンランド語ではごく少数の化石化した形にほぼ限定されており、そのため通常は現存する名詞格とは見なされていません。その意味は「〜を通じて」で、一般的な例としては以下があります。
postitse = 「郵便で」
puhelimitse = 「電話で」
meritse = 「海路で」
kiertoteitse = 「回り道で」、または「遠回りして」
ylitse = 「〜の上を」
ohitseni = 「私の横を」
参考
『ニューエクスプレスフィンランド語』白水社
Finnish noun cases – Wikipedia英語版
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