2026/3/10:フリーペーパーvol.120発刊!

『世間の読書離れ』はノイズが原因?今と昔の読書について考える

書店の閉店が相次ぐ

近年『読書離れ』が話題になっており、全国的に書店の閉店や、図書館の閉館のニュースが多く報道されている。

私の地元でも、大型店舗の丸善が閉店し、空いたテナントは駿河屋になっていた。
丸善に無かった本は近くのジュンク堂にあるはず!とよく書店のはしごをしていた。なので閉店の張り紙をみてとても無念だった。

今日から新生活スタート。これから参考書などを買う学生さんも多い中での、相次ぐ書店の閉店。

私のように普段から読書をする人からしても、書店の閉店や図書館の閉館というものは、寂しい気持ちになるのではないだろうか。

現代の情報収集は映像中心の世の中

YouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSで情報を手に入れられる現代。映像中心で様々な情報を集めるのが当たり前になっている。

ネットで調べれば情報なんて山ほどでてくる時代。でもネットで得た情報と書籍で得た情報、どれがいいのだろうか。

書店に行った際、『これならYouTubeで情報得られそう』みたいなことをふと思ったことがあった。どの本でそんなことを思ったのか忘れてしまったのだが、『こういう思考が読書離れになるんだ』とハッと気がついた。
それぐらい、SNSでの情報源が当たり前になって便利になっているが、私にとって書店や図書館は、自分自身にとって一番大事なことを思い出させてくれる場所でもある。

書籍『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者である文芸評論家・三宅香帆さんは、『読書はノイズである』と発言している。

インターネットが普及した世の中で、昨今の読書の仕方も変わって来ている。現代人の読書は『効率重視』なのである。

結論をすぐに求める現代人にとって読書は、自分にとっていらない情報(歴史背景や文化)がノイズ(雑音)に感じるのだと三宅さんは言う。

そもそも、三宅さんが読書離れについて考えたきっかけは、映画『花束みたいな恋をした』。菅田将暉が演じる麦と有村架純が演じる絹の大学生カップルの恋愛映画。

麦と絹は好きな音楽や映画、小説などが互いに一致し、交際。そして同棲生活をスタート。
麦の就職活動がきっかけで、お互いの価値観がズレていく。その中で、麦はゲームアプリ『パズドラ(パズル&ドラゴンズ)』を無心でやっている。あれだけ読んでいた読書は、なかなかできないのである。読書はできても自己啓発書なら読めるという麦。

麦が忙しい中でも、読める自己啓発書はノイズがないから。

三宅さんは、この映画を観て『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という疑問に至った。

そんな読書離れの一つの理由である『労働』にも読書離れに関係があると三宅さんは指摘していた。

読書の歴史と現代の読書

そもそも、仕事をしながら本を読む時間なんて無く、忙しさに追われて疲れて寝てしまうことが多い現代。

先程、紹介した書籍『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。
この本は、読書が始まった大正時代から、現代までの読書の歴史について学ぶことができる。キーワードは『修養と教養』。

近代日本といわれる明治から大正前半は、立身出世主義だった。明治時代は『近代化』を見据えて、紡績や製鉄といった産業革命が行われた時代でもあった。働いている男性たちは、本を読むことで立身出世を目指そうと意気込み、修養を身につけていた。

立身出世主義だったからこそ、社会的地位が高いエリート男性たちが、修養するために読書をしていたことが時代背景にある。昭和初期である戦前には、円本ブームが起きた。(円本:現代日本文学全集)

円本をインテリアのために置くなどといった、積読というものは今に始まったことではなく、戦前から始まっていたようだ。

国の状況や労働に関するトピック、自己啓発の欲望、自己啓発の手段、読書の位置など明治から大正、昭和、平成、令和にかけて、読書の在り方などの変遷が見られる。

ここ近年は教養ブームであり、『効率化』や『コスパ最強』など効率重視の書籍が多い傾向にある。
『書籍で時代の変遷が見れるのは面白いな〜』と思いながらぐるっと書店を徘徊している時間もとても大好きだったりする。

現代の書籍というのは、タイトルで人を惹きつけているような気がする。書店に何千冊とある書籍で圧倒的に惹かれるのはタイトルが多い。

タイトルは大事な部分である。

しかし、インパクトのあるタイトルに惹かれて買ったはいいが、『それで結論は?タイトルと関係ない情報が出てきましたが・・・』となっている現代人が多いではないだろうか。私達ライターにとってタイトル決めというものは、とても重要な部分である。

文体のあれこれ

私達ライターにとって活字は切っても切れないもの。

書店へ出向くと、何千とある大量の本の中で惹かれるタイトル、そして背表紙のあらすじや見出しなどを見て、どうやって人を惹きつけるような記事になるのかなど本を見ながらヒントを得て、記事を執筆することもある。

様々なライターさんがいる中で、たとえ同じジャンルの記事でも、全然違う視点や観点で楽しめたりする。

文芸評論家・三宅香帆さんは、書き手には『過去のことを書く書き手』と『未来のことを書く書き手』の2つに分かれると言っていた。自分の記事を見ていると割と過去のことを書いていることが多い。

とあるライターさんは、『こうなってほしい』など未来のことを書いていて、私とこの方との記事はこんなにも違っていて面白いなと感じる。

 

外出時は本を持ち歩き、移動中はもっぱら読書をしている私。

歩きスマホならぬ、歩き読書。風貌だけは、現代の二宮金次郎である(笑)

 

最近、読書をしていてショックな事があった。待ち時間の読書中、呼ばれたのでカバンに本を投げ入れた。

用も終わり、続きを読もうとカバンを開けると、中が少し濡れていることに気づく。

 

「ん!?」慌てて本を確認する。
あぁ、ついにやってしまった。本を綺麗に保ちたいと心がけていた、自分ルールが人生で初めて破られた瞬間である。

 

この日は、水筒を持ってきたのだが、中身は黒糖ミルクティー。いつもは、こんなお洒落な飲み物を入れない。

こんなお洒落な飲み物を本にこぼすと致命的なのは分かっていたはず。

だが、もう本を持ち歩くのは辞めよう!とはならない本好きな私。これからは水筒の中身を水にしよう!という考えに至った。

 

三宅さんの書籍を読んでみて、過去寄りの文章を書いてみたが、読者に私の身近な出来事を共感してもらう、エッセイのような書き方もいいなと思った。

このように知見を広げたり、新たな発見ができる読書。ぜひ紙の本での読書を私はおすすめしたい。絶対にいい本との出会いが訪れる!(確証する)

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