ハートネットTVから介護士として働きながら、認知症を描く劇映画「彦とベガ」の脚本・監督を努めた谷口 未央さんを招いて映画に込めた思いが11月30日(水)に放送されます。
劇映画「彦とベガ」は
山あいの古民家で暮らす老夫婦、比古朝雄とこと。ことは認知症で、自分を16歳の少女と思い込んでいる。互いを「彦」「ベガ」と呼び合い、川原で星を眺めることが日々の楽しみ。離れて暮らす一人娘の環は、ことの老人ホーム入所を提案するが、朝雄は「ベガはまだこの家で暮らせるし、それを望んでいる」と首を縦に振らない。ある日、比古家に若い訪問介護ヘルパー・菊名慧がやってくる。認知症のことに最初は戸惑う菊名だったが、日が経つにつれ、ことの少女のような振る舞いに愛らしさを覚える。その一方で、朝雄は二人の親密な様子に複雑な想いを募らせていた。朝雄とことの穏やかだった日々がうつろい始める……。
と、若い新人介護ヘルパー菊名慧と2人の老夫婦の関係を描いた映画は全国各地の映画祭で
「他人事ではない」「切なくて涙があふれた」「人の美しさを感じた」
と高い評価を受けています。
構想は介護施設での経験が元になっているといいます。
地方での公演も決定しており、わたしの地元である鹿児島でも2日間の限定で上映されます。
上演日程はこちらから確認することができます。
http://hiko-vega.com/info/
今の日本で大きな問題になっている老人介護や認知症を悲観に描くのではなく、「認知症のきらめき」を丁寧にすくい上げているこの映画に込めた思い。
ぜひ、ご覧になられてください。