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【GO!HI!的日常】映画館の車いす席は専用ではなく、予約もできない!?

2016年4月1日に「障害者差別解消法」が施行されて9年。
世の中にはどのような合理的配慮(ごうりてきはいりょ)が広がり、障がいのある人々は日々、どのような合理的配慮と向き合っているのでしょうか?

人気シリーズ【GO!HI!的日常】では、車いすユーザーが身の回りで起こったさまざまな出来事の中から「それって合理的!」あるいは「それは合理的じゃないよね!」と感じたエピソードを紹介。
イラストレーターの《えりこ》、ライターで1児の母の《かおり》で構成された「トリプル☆リー」が制作しています。

※当コンテンツは南日本新聞で2017年10月から掲載開始。今回は2025年12月9日に76回目として掲載された紙面オリジナルコンテンツ【GO!HI! ゴーハイ的合理的配慮な日常】のバックナンバーとしてお届けします。

映画館でのちょっと切ない話

私たちは映画を見るのが好きです。これまで何度も映画館に通ってきましたが、ごくまれに漫画のような出来事が起こります。

劇場の広さによってそれぞれ車いす1〜4台分ほどのスペースがありますが、用途を調べると「座席」だけではなく、座席に移乗した方の「車いす置き場」としても使われており、車いす席としてだけではないことが分かりました。

通常、映画を見るときは好きな席を選んでチケットを買いますが、このスペースはネットでの指定・予約は不可で、希望する場合は窓口で伝えて購入するしかありません。

私たちにとってはこのスペースこそが自分たちの座席のような場所。お金を払った席だと思うと、少し切ない気持ちになるのです。

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