発達障害についてもっと知ってもらえたら…。そんな思いから4コマ漫画と共に具体的なエピソードを紹介する「発達障害の日常マンガ」シリーズ。
前回に引き続き、食事の時に困っていたことについて書いていきます!異常なまでにご飯をこぼしてしまう私、母の対処法とは!?
新しいストーリーと共に「大変だけど楽しい」発達障害者の生活を身近に感じてみてください。
こぼれ落ちるほどの感謝を!
なぜこんなにご飯をこぼしてしまうの!?
子どもの頃から「ほとんど食べれてないじゃん!」と言いたくなるほどご飯をこぼしてしまっていた私。なぜ、こんなにこぼしてしまっていたのでしょうか。
それはやはり発達障害に関係がありました。発達障害の特徴で考えられる原因は…
・スプーンや箸などの道具を使うことが苦手であるから
・集中力が続かず、食べている途中に気が散ってしまうから
・スプーンと口の距離感が分からず、食べたつもりがこぼしてしまうから
などがあります。私は全て当てはまっていたのですが…その中でも今回は距離感が掴めないという点に注目してみたいと思います。これは空間認識能力が関係しています。
空間認識能力とは物と自分の状態や関係、つまり距離感をすばやく把握する力です。この能力が低いと物との距離感を把握することが苦手になり、食べ物が口に届く前にスプーンを傾けてこぼれるという事態が発生します。
私は他にも、水筒を飲むときに傾けすぎてしまい水をこぼしてしまうこと、避けたつもりが壁にぶつかってしまうことがあるのですが、それもこの空間認知能力が原因のようです。
空間認知能力が低いと感じる人へ!
①空間認知能力を鍛える
空間認知能力はどうやら鍛えることができるようです。立体的なパズル(例えば積み木や3Dゲームなど)を子供の頃から遊んでみましょう!スポーツやダンスなどの体を動かすこともおすすめ!
とくに、3歳〜5歳は空間認知能力が発達しやすくおすすめらしい!…のですが、私は小さい頃から積み木やパズルが好きで遊んでいたもののほとんど効果は感じませんでした。プールも習いスポーツもそこそこしていたのですが、大人になった今でもまだ距離感を把握することは苦手です。
これは個人差が大きいのかなと思います。
②経験が大切!
空間認知能力をうまく鍛えられなかった私が、大人になった今どうしているのかというと…
・コップや水筒を傾けすぎてこぼしてしまう→ストローを使えばこぼさない!
・ご飯をこぼしてしまう→お茶碗をできるだけ持って食べ、こぼしても大丈夫なようにする!
など経験から自分なりの対処法を行っています。他にも、外食をする時はスープなどのこぼしたら大変なものではなく、唐揚げなど落としてもすぐ拾えるものを注文するという方法も!
大人になるにつれて少しずつ能力は発達してきますが、まだ苦手だなと感じる部分は自分なりに対処してみてもいいかもしれません。良ければぜひ、私の対処法も参考にしてみてください。
まとめ
今回は食べこぼしの原因を空間認知能力が低いことに絞って解説させていただきました。簡単にいうとスプーンと口の距離感が分からずこぼしてしまうということです。
こうしたことから空間認知能力を鍛える方法を紹介させていただきましたが、私が1番おすすめしたいのは自分なりの対処法を見つけるということです。できないことをできるようにすることは大切ですが、できないことを無理にしなくてもいい環境を自分で作る能力も大切だよな〜と私は感じます。
少しでも私の対処法や考えがお役に立てれば嬉しいです。
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