発達障害について考えるとき、その「二次障害」について語ることを避けて通ることは出来ません。

しかし、学術的な定義の無い二次障害だけに誤解もうみがちです。
さまざまな用語が使われ、
二次災害」「随伴症状」「併存症」など、統一性にかけています。

二次障害とは

子どもが抱えている困難さを周囲が理解して対応しきれていないために、本来抱えている困難さとは別の二次的な情緒や行動の問題が出てしまうものを、二次障害といいます。

と、あるように心理的な面からくるもの、身体的な面からくるものとさまざまです。

最近の研究から、発達障害の人は精神疾患にかかるリスクが高い傾向も明らかになってきています。

二次障害が、必ずしも経験や環境だけを原因にしているわけではないことも分かってきました。
二次障害は生まれつきの要因も考えられるということです。

統合失調症スペクトラム障害や双極性障害、うつ病、不安症など、病気として確立していて、治療が方法的に研究が進んでいるものは、対処しやすく改善も期待できます。

しかし多くの場合、発達障害を背景にした二次障害の治療法は、そのアレンジも含めて確立していないのが現状です。
患者と主治医が相談を重ね、障害の特性患者の状況に合わせて治療を進めていきます。

自閉スペクトラム症の人達は、その生い立ちの中で「大人が用意した課題に挑戦すると、いつも失敗する」と信じ込んでしまったり、「人と関わると嫌なことが起こる」と学んでしまったり、「人に依頼しても助けてもらえない」経験を積み重ねてしまったりすることがあります。

経験を通じて身に付いてしまった行動のパターンを変えるための治療は、医療的な取り組みだけでは難しいです。

また注意欠如多動症を持つ人達に最も学んで欲しくないのは、「待っていてもいいことはない」という考え方です。

「待つ」ことがもともと苦手に生まれついているADHDの子どもに特徴的な考え、退屈、待ちきれない、諦める、などマイナスの経験を積み重ねることで苦手意識はさらに高まっていきます。

今を頑張れず、刹那的な楽しみに逃げるようになってしまうのです。
時にそれが薬物依存アルコール依存になってしまいます。

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しかし、医療のできる特徴的なこともあります。
状態の悪い方と、途切れずに付き合い続けることです。日常生活の支援に薬を併用して、彼らの誤った学習認識を時間をかけて解きほぐしていきます。

正しい生活支援と医療支援、正しい学習認識をすることで、「二次障害」の軽減にも予防にも、大きな力を発揮するのです。

 

発達障害の「二次障害」に、医療ができる支援とは―児童精神科医・吉川徹(8)|ウーマンエキサイト(1/4)児童精神科医の吉川徹です。これまで、「発達障害と医療」をテーマに、医療機関や診断を受けるタイミングなど、様々な角度からお話させていただいています。今回は、発達障…(1/4)woman.excite.co.jp

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