2026/10/10:フリーペーパーvol.127発刊!

別に幸せになりたくなかった

自分はなぜ生まれてきたのか

小さな頃から

まだ小学生の時に、40歳になったらユウレイになれたらいい、と思っていた。それ以上は世界にとどまりたくなかった。それくらいにしか世界は、僕にとって価値が無かった。

何もいじめや虐待、貧乏だったわけではない。むしろ恵まれた環境だったと思う。
なぜか小学生の僕は疲れていた。なぜか。

中学生になりバスケットボールを始めた。全く芽が出なかった。その頃から強烈な劣等感を感じるようになった。心の内側に爆弾を持つようになった。ずぶずぶと沼に落ちていく感覚があった。

高校生になった。僕には何も無かった。だから勉強を頑張った。学年で1番を取った。親が喜んでくれた。毎日10時間勉強した。心がすり減っていく。そしてうつ病になった。泣きたかった。大声で泣きたかった。

音楽が好きだった。とても。ギターを弾いて曲を作った。もうこれしか僕には残っていなかった。音楽しかやりたくなかった。それ以外は終わりにしたかった。

東京へ上京する。

大人になって

「男性はもちろん、女性と交わりたくない。人を愛せない」
それに気づき始めた。ああ、僕は本当に欠陥品だったんだ。アア、ボクハホントウニ。

でも僕には音楽があるじゃないか。それでいいじゃないか。

毎日毎日、花の都、東京で季節を感じよう。
コンビニで募金をしよう。
レコードを探しに行こう。
恋なんてしなくていいじゃないか。
子供をつくらなくてもいいじゃないか。
だって僕には音楽があるんだからー。

25歳、桜が舞う頃、統合失調症になった。
なぜだろう、なぜ何もかも奪っていくんだ。

怒りと絶望、そんなものいらないのに。
好きなことをやれただけ幸運だった?

僕はまだ何も成し遂げていないー。

自分の血を愛せないと人を愛せないのか

「精神病院」

ずっと沈殿の状態が続く。

もう終わりにしたかった。
逃げて、逃げて、逃げて、そして信頼を失った。

「音楽」

手から、すくいあげても、すくいあげても、こぼれていく感覚。

僕の音楽は水か砂のようで。
それは過ぎ去ってしまったもののようだ。

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「割愛」

「割愛」

「割愛」

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誰にでも「神様」っているんですか、と聞いた。

「救い」よりも「確認」したかった、生まれた意味を。

そんなことしている場合じゃなかった。
僕はまた「失敗」した。
母を失った。

あなたは幸せになりなさいと聞こえた

母さん、
教えてもらったから。あなたに。
生きる喜びも、苦しみも。
相変わらず、人を愛せないけど、僕なりに頑張ってみるよ。
だからまた、生まれ変わったら、あなたの子になりたい。

雨上がりの夜空に

今日も月は綺麗だった。
ほんの少し勇気をもらえた。

「まだ生きていたい」

そう思えた。
手はまだ震えている。

「関係ない」

震えていても構わない、構わないんだ。

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