あまり一般的に知られていない吃音(きつおん)。
吃音とは言葉をスムーズに話すことができない発達障害の一つで、「話すときにつかえる」「言葉の最初の発音に詰まる」「言葉を引き延ばす」などの症状のことです。
この吃音で「障害手帳を取得できるのか?」という疑問に10月22日の国際吃音啓発デーに合わせて都内で開催されたイベントで、厚生労働省の日詰正文氏(発達障害対策専門官)が当事者の疑問の答えました。
この吃音はドラマ『ラヴソング』(主演・福山雅治)でも取り上げられました。
「あ行が言いにくい」「母音が苦手」など症状の種類や重さはさまざま。成人の1%に見られるというから、決して珍しい障害ではない。
と、成人の1%と100人に1人はおり、あなたの周りにも何人かいる障害です。
原因は明らかにされおらず、厚生労働省が定める障害にも含まれていません。
吃音で障害者手帳は取得できるのか。
日詰氏:会社に勤めることはできるが、周囲の理解を必要とするのが精神障害の3級。ここ(同イベント)にきている皆さんは、おそらく3級に当てはまると思う。(中略)基準に当てはまれば手帳は取れる。しかし、吃音を理解できる医師が少ないため、基準に当てはまるかを判断できる診断書がでてこない。吃音の知識が医療関係者に行き届いていないという課題がある。厚生労働省としても、研修などを通じて医療関係者への吃音の周知を図っていきたい。(日詰氏)
仙台では精神ではなく身体での障害認定を求める訴訟もあったが、厚労省はどう捉えているか。
日詰氏:そこは行政なので明確にしている。吃音症という診断名であれば間違いなく精神障害ということになる。身体障害であれば、言語発達に関連した、吃音とは別の診断名がつく。これは吃音に限らず、たとえば自閉症でも、精神障害ではなく知的障害をメインにして療育手帳を申請する例もある。自身が両方の特徴をもっていれば、どちらのルートで交付を受けたいか、本人が選ぶことができる。(日詰氏)
と、吃音は精神障害の手帳3級に当てはまるようです。
療育手帳を申請する例もあるようで、どういったルートで交付を受けるかは吃音といってもさまざまなようです。
吃音はEテレの『バリバラ』でも取り上げられています。
吃音の当事者5人がインタビューに答えています。
就職面接では
- 就職活動が不安だった人は5人中全員。
- 就職活動で内定がもらえた人は5人中全員。
と、吃音に関係なく内定をもらっています。
『吃音を隠したまま面接に行くと、吃音を隠すことばかりに力を向けてしまうのであらかじめ吃音を打ち明けることによって自分らしくいられると思う』
『履歴書やエントリーシートに吃音のことに書いておくと吃音があることは直接不採用の理由にならない前提で面接を受けることができるので、もし仮に吃音を隠して臨んでいた場合は比べたらそういった不安は軽減されていたと思います』
と話しています。
吃音をカミングアウトすることに怖くはなかったかという質問に
『採用された時場合は、いずれは吃音はばれてしまうことなのでそこは割り切っていたのでそんなに恐怖とかはありませんでした。』
と答えてくれました。
吃音の人は自分の吃音で就職活動に不安になった人が多数。
周りが吃音のことに理解してくれることが一番ですが、厚生労働省に定める障害ではありません。
吃音で障害者手帳を取得できますが、重度の吃音ではないと取得できません。
世の中に吃音の方はたくさんいるはずです。
医師も理解してくれないと障害者手帳を取得したい当事者も困ります。
私は、吃音に理解してくれる人々が今後たくさん現れることを望んでいます。
https://www.nhk.or.jp/baribara/lineup/130726.html
via:NHK バリバラ
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