「スメハラ」とは、においで相手に嫌な思いをさせることを指すようです。
そして、その「におい」は、悪臭でないものでも原因となりえるのです。
香水のつけすぎによる「周りの迷惑」もスメハラの被害のひとつと言えるようですが、一般的に「特に強い香り」ではないものでも敏感にダメージを受ける人間もいます。
たとえばそのにおいが、不自然なニオイだった場合。
化学物質による「造られたにおい」。芳香剤やシャンプー、そしてにおいを発することを目的としていないはずのインクや紙も「添加はされていない」というだけで、化学的なにおいを放っていることも。
たとえ「いい香り」として造られても、それはやはり「自然界に存在する香り」とは違います。
柔軟剤や消臭スプレーを使って「いい香り」をまとっているつもりでも、隣の人は「くさい」としか思っていないかもしれません。それどころか、あなたの使う「いい香り」がその人の体調を崩す原因となっているかもしれません。
スメハラをするひとには、さほど自覚はないといいます。においには大概の人が慣れてしまうせいでしょうか。
この「いい香りだとうたわれるにおい」があふれる環境に生まれ育つ子供たちの嗅覚はどう「適応」していくのでしょうか。