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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

サリナ・ジョーンズ 日本人の情感にも訴える低音の魅力

サリナ・ジョーンズ

さぁ!今回は日本でも多くのファンを持つサリナ・ジョーンズの出番です。
米国バージニア州ニューポート・ニューズ1944年生まれ。
彼女は元来アメリカのジャズ&キャバレー歌手で1940年後半〜1960年代前半にかけてジョーンズ・ショウとして米国で活躍。
ジャズ・R&Bを歌いイギリスへ渡りサリナ・ジョーンズとして活動。
彼女の歌はライブやキャバレーで培われた。依って大舞台でシャウトする歌い手ではない。滋味深く日本人の感性に訴え言葉のテイストの落とし込みが抜群である。彼女の歌唱が一種泣き節であり感情豊かに歌い上げるが必ずフレーズの締めは魅力的な低音で安定させリスナーのハートはイチコロである。(笑)

日本人アーティストのカバー

まずはじめに、日本人をカバーして話題を呼んだ楽曲から

尾崎 豊「I LOVE YOU」


ミーシャ 「Everything」

まさしくクラブやラウンジでのジャズトリオを従えて大人のテェイストを感じさせるようなJazzバラードと変容していましたね。
ゾクゾク!
我々のハートに食い込む歌唱でした。
押し付けるような歌唱ではなく、さり気なくリスナーに寄り添う歌がサリナ・ジョーンズの醍醐味ではないでしょうか。
サリナの活動の中でも日本は大きな市場です。

Jazzのスタンダードでもある名曲

コール・ポーター作曲、ミュージカルナンバーでありJazzのスタンダードでもある名曲お聞きいただきましょう。

美しい楽曲で「SO IN LOVE」

言葉と言葉に溜めがあってその余韻、余白の中に聞き手への共有があったり、バックの楽器とのアンサンブルがあったり、上手い歌い手さんによく見える傾向です。この手の曲の解釈は流石と言ってしまいます。

「NIGHT AND DAY」

ミディアムテンポで軽快にトリオが引っ張ってゆきますがベースのドライブ感にグッと来ましたね。
聞き慣れたスタンダードですがサリナのローポジションですっかりアーバンでスリリングな大人の楽曲の仕上がりです。
ワールドワイドに活躍するエンターティナーはすべからず基本的に英語で歌いその発音も聞き散りやすい訛のないスタンダードな発音を心がけているように思われます。
最近ネィティブとよく言われますが聞き取りにくいものもよくあります。
シャンソン歌手のシャルル・アズナブールは通常フランス語で歌いますが「She」を世界発信した時は美しい英語で歌い上げました。

最後にサリナの気のおけないボサノバのリズムで「ONE NOTE SAMBA」

この手のコンテンポラリーな楽曲は彼女の得意とするところです。特筆すべきは魅力的な低音と味のある言葉のテイスト。音楽に寄り添うようなスタンスが日本人好みと言えることでしょう。
素敵なブランチの一時、夜の静寂にサリナのハートをそばに置いてください。
Bye!

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