10月31日に政府が医療・介護をテーマにした「未来投資会議」が開かれました。会議に参加した日本介護支援専門員協会の長谷川佳和理事からはICT化に前向きつつも「全面ICT化は憂慮する」と述べています。
ICTなどを積極的に活用する構想に前向きな姿勢を示しつつ、「尊厳に通じる価値や文化、生活環境などは人でなければ分からない。全面ICT化は憂慮する」と述べ
ICTとは情報伝達技術のことをいい、インターネットを利用したコミュニケーションを取ることなどををいいます。
例えば、一般的にはFacebookやTwitter、Google Apps(Googleスプレットシートなど)などがあります。
わたしはこの事に対して疑問に感じました。
意思や価値、文化はICTを利用したからといって損なわれる可能性が低いと思ったからです。
というのも未来投資会議では
ケアプランを作成するプロセスでAI(人工知能)を有効に使ったり、記録のデジタル化・標準化を徹底したりする方策を俎上に載せている。自立支援の観点で質の高いサービスを増やすことや、業務を効率化して職員の負担を軽減することなどにより、今後のニーズに応えられる体制の構築につなげたい考えだ。
といった施策を考えているようです。
AIを有効活用というのも色々と考えることができますが、例えば長崎大学では「LINE」を使ったAIサービスなどの開発を行っています。このサービスは、メッセージを読み上げてくれる機能や話す内容をテキストや音声・画像などとともに送ってくれる機能を搭載しています。
例えば、
「ケアマネジャーはいつ来るの?」との質問を受ければ、担当のケアマネを送信先に選ぶ。
といったこともできます。
画像引用:長崎大学
このように一概にAIといっても多種多様なサービスを実現できます。
ケアプランを作成する部分なども、AIから提案してもらえればケアマネージャーに足りなかった要素を補完してくれたり、逆にAIの提案が足りなければケアマネージャーが補完するなど、より質の高いサービスが実現できるとわたしは感じています。
長谷川理事も同様に
「尊厳に通じる価値や文化、生活環境などは人でなければ分からない」
「ケアマネジメントのように本質的にできる部分とできない部分があることに対しては、周囲が十分理解したうえでないと人の支援が無機質なものになる」
と話しています。
人でなければ感じない部分などももちろんあります。
ICT技術と人がうまく融合したときに新しい未来が開けると思います。
2017年に中間的な提言をまとめるということなので、どういった方向に進むのか期待したいです。
http://www.joint-kaigo.com/article-2/pg71.html
via:JOINT
http://www.joint-kaigo.com/article-2/pg68.html
via:JOINT
via:長崎大学
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