今年に入ってからのTwitterのトレンドによく精神疾患や発達障害が入るのはなぜ?
Twitterのトレンドによく精神疾患が入ることがある。特にゴールデンウィーク前後に一度だけでなく、ADHDや発達障害など様々なトピックが一度にたくさんトレンド入りを果たすことが多い。しかも、夜中のトレンド入りも多い。それだけ、心が弱くなっている人が急増したということなのか。私が精神科にかかるようになった2000年代はまだまだ敷居が高く、人目を避けがちだった精神科も今では多くの人が利用するようになった。
若年層に増えるOD
精神的苦痛から逃れようと、市販薬を大量摂取する若者が増えています。「オーバードーズ(OD)」と呼ばれ、ふわふわとした感覚を得られる一方、覚醒剤や大麻といった違法薬物と同じように依存症に陥る恐れもあります。 https://t.co/SD0I3BMwXU
— 日経 社会ニュース (@nikkeishakai) January 19, 2023
『きょうの健康』にODが特集されたときも個人的に驚いた。OD(オーバードーズ)を知ったのは私が17歳の時、閉鎖病棟に入院していた頃。同じように入院していた患者さんの少女がODをしている、と話したので、『ODって何?』と尋ねた。
ODとは市販薬を大量服薬するという一種の薬物乱用のことだ。まだ2010年代当時はODをする若者は一部に限られていたが、令和の時代はその層は広がり、ごく普通の高校生がODをするケースが増えているという。
その裾野の広がり方に解離性障害と複雑性PTSDで少なからず、苦しんできた私にとって驚愕だった。母が勤める職場経由で聴いた10代の子供を持つ親御さんの話によると、学校で不登校が激増し、今や不登校や精神疾患は珍しい話でもないという。Twitter上でODを紹介するアカウントも少なからず存在し、今では多くの若者がODにしか、救いがないような状態まで追い込まれている。
発達障害のインフルエンサーのアカウント
発達障害を見下す風潮が悲しい
変わってほしい#日本 #世界 #発達障害仕方がないで済ませてはいけない
— みらいのリスト - 発達障害と社会課題の情報分析 (@mirailist) May 17, 2023
Twitterには発達障害の当事者によるインフルエンサーも多数存在する。代表的なアカウントに『みらいのリスト』がある。発達障害関連のニュースを度々取り上げ、Twitterに関心がある発達障害の当事者ならば、一度は目にしたことがあるだろう。私自身もTwitterをやり始めてから『みらいのリスト』さんのアカウントの発信力に共感し、何度かリツイートされたこともあるので心強い存在になっている。Twitterをやり始めて思ったことはまだまだ発達障害に関しては無理解も多く、私の場合、あからさまに『君は発達障害だから感性がないんだし、小説を読むのは冒瀆になる』と少女時代、学校の先生から言われたこともあった。今でもそんな風潮な根強く残り、それはやはり悲しい。しかし、多くの当事者がTwitterを駆使して発信しているので昔ほどは偏見は減ったように思う。
理解を進めるためにTwitterはある
心のエネルギーが低下してくると、人に会う気力すらなくなってくる。「人にかまってる余裕がない」「自分の姿を他人に見せたくない」「実際に人と会うのが億劫になる」という状態になる。うつ病やパニック障害などの精神疾患になってしまう前に、無理せず1人になって、エネルギーを回復させよう。
— けんぷ@うつ病・パニック障害完治:フォロー大歓迎 (@kenpu_blog) May 8, 2023
Twitterは負の面も多いが、それ以上に同じように障害で苦しんでいる当事者同士が情報を交換し合い、時には社会的に影響のある発信をできるなど、大きな影響力を持っている。Twitterのおかげで精神疾患の理解が進んだともいえる、精神疾患の多数のトレンド入りは流行を作るだけではなく、この社会に理解を進めるきっかけになっているのだろう。Twitterには精神疾患の当事者のための有益な情報も意外に多く、使い方次第ではいい影響もある。もちろん、悪質な情報には気を付けたほうがいいが、使い方次第では社会を変えるツールにもなり得る。
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