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知的障害・発達障害児だけじゃない!お子様のいる家庭、住まいのリノベーションや工夫

知的障害や発達障害がある子どもは自宅の窓から急に飛び出したり、台所の火に強い関心を示したりする場合があるといいます。障害のあるなしに関わらず、お子様のいる家庭では様々な危険を防ぐための工夫が必要です。

机の角などで頭をぶつけないよう「コーナークッション」や、コンセントの穴を塞ぐ「コンセントカバー」を使っている家庭も多いのではないでしょうか。お風呂の湯船でしっかりと温まるよう、または母親が落ち着いて体を洗う事ができるよう、お風呂グッズやおもちゃを充実させている家庭も多いようです。

落ち着いて暮らせるにはどうしたらいいのか、様々なアイデアを盛り込んだ本『知的障害・発達障害のある子どもの住まいの工夫ガイドブック』があります。

画像引用:朝日新聞DIGITAL

自閉症と知的障害のある8歳の男の子と家族が暮らす一戸建ては、療育センターから紹介された1級建築士の方の助言を受けて改修したそうです。

外に興味を引かれるものがあると、車の往来などに構わず窓から飛び出しがちだったため、まずは掃き出し窓を改善。内側から鍵をさして施錠する窓にしたことで、「外に出たい時には親に伝えて、玄関から手をつないで一緒に出かける」というルールにすることで飛び出しを防げるようになったといいます。

『事故に遭ったり、誘拐されたりしないか不安でした。』

興味があるものに対しての改善も必要ですが、逆に興味のないことへの改善も行ったと言います。それは「トイレ」。母親がトイレに誘っても途中で2階に駆け上がったり、台所に走っていくなどトイレへたどり着くにも苦労したそうです。

そこでリビングからトイレに着くまでに台所や階段が目に入らないように扉を設置。すると、徐々に一人でもトイレに行くようになり7歳でオムツがいらなくなったといいます。

知的障害・自閉症の子どもをお持ちの親御さんの悩みは「無断で外を出ること」だといわれていますが、小さなお子様のいる家庭では皆共通の悩みなのではないでしょうか。

子どもが不意な行動をしないように、実例をもとにした家全体の改修方法のほかに、台所やトイレ、テレビなどの場所やテーマごとに「すぐできる工夫」「しっかりと改修」といった複数の方法を紹介。費用の目安や、医師からのアドバイスも載せている。

「トイレットペーパーを出し続ける」という困り事には「一回分のみ取り分けて見える場所に置く」といった工夫をしたり、「スイッチやインターホンを何度も押してしまう」事に対しては「手作りのカバーで見えないように覆う」など、改装などのお金をかけなくてもできる工夫はそれぞれあるようです。

お子様の危険回避グッズは色々ありますが、お子様それぞれの特性や環境で必要な工夫は変わってくるでしょう。まずは小さな住まいの工夫から行ってみてはいかがでしょうか。お子様も親御さんももっと暮らしやすくなるかもしれません。

http://www.asahi.com/articles/ASJBC7DL7JBCUBQU00G.html

via:朝日新聞DIGITAL

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