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2024/7/10:フリーペーパーvol.100発刊!

日本の四季が楽しめる!おすすめ日本の世界遺産-秋冬編-

世界遺産の魅力に取り憑かれてしまった私が世界遺産を紹介

先日ご紹介した「日本の四季が楽しめる!おすすめ日本の世界遺産-春夏編-」

日本の四季が楽しめる!おすすめ日本の世界遺産-春夏編-

春夏編と題して静岡県、山梨県にまたがる日本一高い山と知られる「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」そして青森県、秋田県にまたがる「白神山地」の2件を紹介しました。

今回は日本の四季が楽しめる!おすすめ日本の世界遺産-秋冬編-と題して日本の世界遺産を2件紹介していこうと思います。

ル・コルビュジエの建築作品東京・上野にある国立西洋美術館

 

秋といえば芸術の秋、アートに触れたくなる四季でもあります。そんな秋におすすめの世界遺産をご紹介します。

東京上野にある、国立西洋美術館。2016年に文化遺産として登録されました。

「美術館が世界遺産!?すごいアートでも飾っているのかな?」と思ったそこのあなた!美術館に飾られているアートが文化遺産として登録されているわけではありません。

では、何が世界遺産登録されているのかというと、建築家ル・コルビュジエの建築作品群のひとつとして国立西洋美術館が世界遺産に登録されているのです。

国立西洋美術館のはじまり

国立西洋美術館は、実業家である松方幸次郎がフランスで買付けた美術作品群を展示する目的で、1959年に建てられました。そこで、ル・コルビュジエが発案した展示作品が増えても螺旋状に展示室を増設できるという「無限成長美術館」というアイデアが用いられました。

近代建築を手掛けた建築家ル・コルビュジエ

この建物を建造したのは、20世紀を代表するフランスで主に活躍した建築家のル・コルビュジエ。

ル・コルビュジエが携わったとされる建築作品といえば、誰もが一度は見たことがあるアメリカニューヨーク州にある国連本部。

国連本部ビルは、国際連合が正式に発足した1945年9月の翌年1946年に、現在のニューヨーク州に国連本部を立ち上げることを計画。そこで各国から一流とされる建築家を集めた「建築家国際委員会」が設計を担当することが決定され、近代建築家であるル・コルビュジエが設計に携わったそうです。

ですが、ル・コルビュジエが考案した基本案は幾分改変され、ル・コルビュジエらしさのない国連ビルになりました。

世界遺産に登録された近代建築作品と17の資産

日本を含めた世界各国のル・コルビュジエの建築作品が17の構成資産として登録されています。

ル・コルビュジエが建造した建築作品を見ていると、「これがル・コルビュジエの作品なんだ」と思わせる設計方法があります。

こちらの建物は17の構成資産に登録されている、フランスリヨン郊外に位置するラ・トゥーレット修道院です。

1960年に設立され、ル・コルビュジエ後期の代表作とも言われています。

ル・コルビュジエの建築作品では「ピロティ」という設計が多く使われています。フランス語で杭という意味のピロティですが、建物の一階部分の柱で床を支えることで空中に浮いているかのような近代建築の様式になっており、国立西洋美術館本館でもピロティが取り入れられています。

岐阜県と富山県に位置する白川郷・五箇山の合掌造り集落

大雪が屋根に積もり、日本昔ばなしに出てきそうな昔ながらの集落がたくさん並んでいます。写真を見るだけで、囲炉裏なんかで暖を取って温まりたいような気分になれます。

ここは岐阜県大野都白川村荻町にある白川郷。そして富山県南砺市相倉、菅沼にある五箇山。

白川郷、五箇山の合掌造り集落は、1995年に文化遺産として登録されました。

荻町と相倉、菅沼は日本有数の豪雪地帯で、農耕を行うには不向きでした。そこで、養蚕(ようさん)や紙漉き(かみすき)、火薬の原料となる塩硝(えんしょう)の生産などの地場産業が有名になりました。

日本の伝統・紙漉き(和紙)の始まり

日本に紙漉きの技術が伝わったのは、7世紀初め。8世紀になると紙が広まり平城京の市で売買されました。そこから紙漉きの生産、流通が始まったとされます。

そして日本の伝統的技術と言われている紙漉きは「ユネスコ無形文化遺産」にも2014年に登録されました。

ユネスコ無形文化遺産というものは、国の伝統的儀礼や風俗習慣、音楽や舞踏などの建物をもたない文化があります。そうした文化を守る「無形文化遺産保護条約」で保護されています。

茅葺き屋根の効果とは

白川郷や五箇山の地帯の伝統である大家族制。一家の世帯数が多いところで40〜50人と決められていた家族制度は大正時代の中頃までは続いていたそうです。

一般の日本家屋に比べ床面積も広いそうです。

また合掌造り集落では、厳しい自然環境で暮らすための工夫がされています。

茅葺き(かやぶき)屋根は、急勾配の造りで雪を滑り落とすだけではありません。雨量も多い白川郷、合掌造り集落では、雨が降った際に水はけを良くするための効果もあります。

屋根は30年~40年に一度葺き替えられるそうですが、葺替えの作業は昔から結(ゆい)という互助組織によって行われているそうです。

日本の世界遺産の魅力

私達日本人にとって、日本の世界遺産は馴染み深いもの。

皆さんがこの記事を読んで「日本には色んな世界遺産があるんだ」「こんな歴史や文化があるんだ」と知れるきっかけにもなってほしいなと思い、書き出した日本のオススメ世界遺産。

以前のように、旅行に気軽に行けるようになったら「世界遺産に行ってみようかな?」とついででもいいので、皆さんが世界遺産について少しでも興味を持っていただけたらと思います。

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