不安の中でも外に出ていくお話です。
20代の時、ずっとデイケアに通っていてこのままこの人生で終わるのかなと思いました。そしたら、18年間ひきこもってました。ひきこもっていた間、ずっとビジネスの世界ではどう働けばよいのかという勉強をしていました。ただ行動しないとどうにもならないなと思い始めました。勉強をする知識と実際仕事をする経験では雲泥の差があります。そこで行動をする時期に来たのかもと思い、ここ3年、ひきこもりから1人暮らし、デイケア、就労継続支援B型事業所と変化してきました。
ひきこもっていた間、やっていたこと
ずっと、ひきこもって絵を描いてました。その当時は自分の疲労感なんて関係なく描いてました。どれくらい描いていたかというと内科の毎月の尿検査で引っかかるくらいです。内科の先生に尿を詳しく検査してもらいました。異常はなかったです。
その後、精神疾患の方で具合が悪くなりました。絵を描きすぎて無理がたたったのでしょう。1週間入院しました。親は先に逝ってしまうんだなと意識するようになりました。
その時、自立し、一人で生きていく決意をしました。1週間入院をしたのが行動を起こす転機になりました。
1人暮らしの始まり
1人暮らしを始めると体調を半年程崩しました。主治医の先生に相談すると、「健常者でも引っ越しは疲れるものです。それで具合が悪くなったんです」と言われました。他の引っ越しを経験される人に聞いてみるとやはり、引っ越し後は具合が悪くなるそうです。
半年が過ぎて回復してきた時、デイケアに誘われました。長年ひきこもりをやってたので人との話し方を忘れてしまい、ずっと無言で数か月経ちました。また具合を悪くしました。今度は3か月の入院です。
3か月の入院の後、デイケアへ
3か月の入院で人と話をする機会ができました。そこで「人に相談する」という大切なことを知りました。相談し、ガス抜きできるようになったことで病状が良くなりました。退院する頃には少しだけ人と話せるようになりました。
退院後、デイケアで何人かの人と話せるようになりました。数か月経つとデイケアが平気になりました。すると主治医の先生から就労継続支援B型事業所に行くことを勧められました。
事業所に通い始めて数か月
25年ぶりの仕事で緊張と不安に襲われました。日々仕事をする日を待ちつつ、数か月が経ちました。その間プレッシャーで押し潰されそうになりました。
ちゃんと仕事できるかな。人付き合いはうまくやれるかな。体調はもつのかな…と常に思ううちに具合を悪くしました。
今思うと楽しいことを考えて気分転換した方がよかったなと思います。人に定期的に話してガス抜きをさせてもらえばよかったですね。訪問看護師さんからは入院を提案されましたが、私は「25年ぶりの仕事で緊張と不安でいっぱいになってるので、実際働いてみたら収まると思います」と言いました。
実際そうでした。事業所に通い始めた当初は体が慣れず体調不良もありました。ガス抜きをした方がよいかなと思い、仕事に行った時は職員さんと話しました。仕事が終わるとデイケアに電話して担当の看護師さんに相談しました。もちろん仕事内容は守秘義務があるだろうから話しません。今まで仕事をやって来てなかったので仕事をする基本的な知識がありません。
そのことをデイケアのスタッフさんにも訪問看護師さんにも相談しました。25年ぶりの仕事で今まで仕事をしてなかったので基本的なことを知らないんだなと思いました。
ただ、ひきこもっていた時と違うのは「相談できる人が周りにたくさんいる」ということでした。仕事の基本的な知識なら健常者の人は働いてるわけですから皆さん答えられます。
いろんな人に相談し、いろんな意見を聞きました。仕事を始めて数か月、基本的なことを相談しつつ事業所で何とかやっていけるようになりました。
まとめ
25年間仕事をやってきませんでした。病気でできなかったのもあります。実家に住んでいたので親から自立していなかったのもあります。
親元に住んでいると自立ができないことは分かっていたんですが、生活保護を受けていて市役所の職員さんから「給付額が減りますよ」と言われたり、親から「生活保護の給付額が減ると、減らされた額で生活しなきゃいけないんだよ」と止められたりもしました。
今、思うとそんな雑音に耳を貸さず、自分の自立のために早く実家を出る必要があったなと思います。ひきこもりの時間が長すぎました。もっと早く仕事をした方がよかったなと思います。
あと、仕事は楽しいなと思いました。私が健常者なら仕事が趣味というような人になってたんだろうなと思いました。
いかがでしたでしょうか。これがここ3年で起こった出来事です。
行動しないと何も始まらない。今心からそう思います。
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