【ラブ・オン・スペクトラム〜自閉症だけど恋したい!〜】
というアメリカ発Netflixオリジナルのドキュメント作品をご紹介したいと思います。
障害(ハンディ)がテーマになる作品というのはどうしてもヘビーというかシリアスな展開や傾向になりがちなんですが、この作品は単純にASDだけど恋愛したいという、人として極当たり前な憧れを応援しつつ自分たちで進展させていってどういう形で成就するか・しないかの内容になります。
ざっくり
補足:ASDとは?
ASDは英語で「Autism Spectrum Disorder」の頭文字をとって「ASD」とも呼ばれています。特徴としては以下の通りです。
- 会話の中で空気を読まずに発言してしまいひんしゅくを買う
- 人と視点を合わせず、表情の変化が少ない
- 予想してなかったことが起きるとパニックになりやすい
- 自分なりのやり方やルールに固執してしまう
- 感覚の過敏さ、鈍感さがある(音、光、質感など)
- 細かいことが気になりだすと、物事を完結できない
- 過去のトラウマを再体験すると感情が制御できない
という特徴を持っている人々のことです(例外もあり)
同じ障害を抱えているからこそ…
私自身、ASDを抱えていて幸いにも理解ある家庭を築けていますが、ASDだと自覚してない頃の恋愛ってどうだったかな?と思い返しながらこの作品を観ていると、性質上の所作であったり言動であったりを、自分もやってるなーと客観的に見つめ直すこともできたので、全エピソードを一気観しちゃいました。作中の出演者には例で上げた特徴に当てはまる場面があります。目を合わせず会話したり、どうしてもこの色(形)じゃないと固執したり自分にも思い当たる節がありすぎるんですが、その中でも私そのもの?というくらいに特徴が似てる人がいたんです。
自分に似た特徴の人を客観的にみてみた
その人はとても歴史について詳しく、かなり知性的です。その特徴としては、なにげなく握手したときに【握手のマナー】についてそのルーツをいきなり語り出します。
具体的な事柄は例えばこちらが相手に握手しようとした際に相手が突然語りだす内容というのが『握手というのは基本的に右手。なぜかというと、中世時代はいつも剣を持っており、誰が敵になるかわからない。そして剣などの武器は右手で持つもの。その右手を相手に差し出すということは敵意がないことを示すための良いマナーであり、逆に左手で握手するということは、右手に持った剣で相手を…という不吉な意味合いがあるので悪いマナーとされている。』といった感じに[特に相手が説明を求めていない]のに唐突に解説し始めるというのが性質でありほぼ自覚症状がありません。
そういう性質が相手に合う恋愛であればいいのですが大半の人はきっと困惑してしまうんだなと思います。(この性質がそのまんま自分事だからですね汗)
自分らしさを受け入れる人を求めるテーマ性
この作品を通して感じたのはその【性質を直す】のではなく周りに理解者がいることで【その性質のままでいい環境】でなおかつ恋愛してもらいたいというテーマなのである意味、羨ましい企画だなーと感心しました。舞台がアメリカなのでお国柄もあるのでしょうけど、もし日本でこれをやるとどういった反響になるかな?難しいかな?と解っていても、ちょっと興味がありますね。
実際に当人たちはどう思っているのか?
さて、本題に戻します。そういった個性的なASD同士が恋愛する様子をみていくと、やはり心配になるんですね。『会話と反応がまったく噛み合ってないけど…』とか視聴者側から観ると不協和音にみえてしまうんですがなんと、当人達からしたら成立してるし楽しんでます。そのときに自分たちの先入観や固定観念の恥ずかしさを思い知らされつつ、恋愛の形の自由を感じさせられます。そしてあとはどういう結末が待っているのか見守ります。
この作品は現在シーズン2まで配信されています
シーズン1は2021年だったので約1年のスパンでシーズン2配信ということは、好評なのでしょうね。
興味が湧きましたら是非ご覧になってみてはいかがでしょう?
【余談】Netflixに感想コメントとかできればいいですね笑
では、またなにか紹介させていただきたい作品があれば
載せたいと思うのでその時はまたよろしくお願いいたします(^^)
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