記録ずくめの快挙
プロ野球が開幕して3ヵ月。佐々木投手を含め、4人のピッチャーがノーヒットノーランを達成している。その中で、佐々木投手は野球史上で最も難しい偉業を成し遂げたのだ。
2022年4月10日、ZOZO マリンスタジアムで行われたロッテvsオリックス戦。令和の怪物、佐々木朗希投手が完全試合を達成した。
完全試合(28年ぶり史上16人目、平成6年に巨人の槙原寛己投手が達成して以来)を達成しただけでもすごいことなのに、1回2アウトから5回まで13者連続三振(64年ぶりにプロ野球記録を更新)、1試合に計19奪三振(27年ぶりにプロ野球タイ記録)と記録づくめだ。それを20歳5ヵ月(史上最年少)で達成したのだ。令和の怪物は、1つ歴史を作った。
おめでとうございます㊗️
最高のバッテリー!
史上最年少完全試合ですが
史上最年少バッテリーの
完全試合でもありますね!ありがとうございました😭
未来が明るい✨#佐々木朗希 #NCIIPiZ5rdN3beh #N24_chibalotte #chibalotte #chibalotte_pr https://t.co/vvlD6jOczW
— 日テレNEWS24千葉ロッテ (@N24_chibalotte) April 10, 2022
意識していたのは観客?
完全試合まであと2回、打たれないように慎重に投げてほしい。そう考えていたのは、観客だけだったようだ。
佐々木投手は、普段と変わらず落ち着いて、マウンドに上がっていた。自己最速の164キロをマークするなど160キロ台のストレートと、スピードと落差のあるフォークを軸に、オリックス打線に1本のヒットも打たせない見事なピッチングを見せた。
試合後のインタビューで、完全試合を意識していたか聞かれると
「正直あまり意識していなかった。打たれてもいいかなと思いながらキャッチャーの松川を信じて投げた」と話した。
また、13者連続で三振を奪いプロ野球記録を更新したことについても聞かれると「キャッチャーの松川がいいリードしてくれ、その要求に応えられるよう、精一杯投げた。ストライク先攻で早いカウントで勝負できたことがよかった」と振り返っていた。
この落ち着きはなんだろう。騒いでいるのは周りだけで、本人は至って冷静だったのだ。彼の技術はもちろん凄いのだが、20歳でこの落ち着きようはどこから生まれてくるのだろう。佐々木投手にもし会えるとしたならば、私はこの質問を1番にしてみたいと思っている。
キャッチャーは、期待のルーキー
28年ぶり16人目の完全試合を成し遂げたロッテの佐々木朗希投手をリードしていたのは、高卒1年目、18歳のルーキーのキャッチャー、松川虎生選手だ。
インタビューで10日の佐々木投手について「積極的にストライクを取ってテンポよくバッターを抑え、考える時間を与えないことがすごくよかった。どの三振もすごかった」とピッチングを冷静に振り返っていた。
冷静に佐々木投手のピッチングを振り返っていた姿は、プロ10年目以上のベテランの風格すら感じ、高卒1年目ということ忘れてしまうほどだった。彼もキャッチャーとしての成長にも期待が高まる。
多くの人から「おめでとう」が
試合後、メディアからの取材に応えた佐々木投手は「多くの選手におめでとうと言ってもらえてうれしかった」と前の登板での反省を交え、試合を振り返った。
プロ野球記録に並ぶ19奪三振については「しっかり、キャッチャーの松川を信じて投げ切ることができた。ただ、特に三振はねらわず、野手を信じて投げることができたかなと思う」と落ち着いた表情で話した。
多くの選手から祝福されている様子や報道陣に対する態度、たくさんの野球ファンから応援されている姿を見ていると、佐々木投手は好かれる人なんだろうな、と想像できる。また、インタビューでの立ち居振る舞いやあの柔和な表情、バッテリーを組む松川捕手をたたえるコメントからは、優しい人間性が滲み出ている。そんな佐々木投手に私は惹かれはじめている。
日々の力に変えて
佐々木投手のピッチングを見ると、とても元気が湧いてくる。プロ野球史上最年少で、完全試合を達成するなんてまさに、「令和の怪物」だ。
私は、同じ20代ということもあり、完全試合達成のニュースは凄く身近に感じた。今まで自分が見てきたプロ野球界のピッチャーの中で、1番大物になる可能性を秘めている選手だと思った。
また、連続奪三振記録を64年ぶりに更新し、1試合に計19奪三振とプロ野球タイ記録に並ぶなど、完全試合以外にも2つの記録を樹立した。若手なのに、大いに活躍している姿に私自身も刺激を受けた。
さらに、日本には佐々木朗希選手のほか、2人のすごいピッチャーがいる。現在、メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手と、菊池雄星選手だ。日本の報道陣から、佐々木投手について聞かれた2人は、大谷翔平選手は「ピッチングは僕よりも彼のほうが上だ」、菊池雄星選手は「いま日本で1番いい投手」と答え絶賛していた。
そんな彼らの共通点は、全員岩手県出身ということだ。なぜ、岩手にはこんなにすごい野球選手が生まれるのだろうか。彼ら3人を輩出した岩手県には、たくさんのメジャースカウトが来ているといわれている。これからも、3選手の活躍とともに、岩手県の今後にも期待したい。
完全試合という偉業を成し遂げてから1ヵ月以上が過ぎたが、佐々木朗希投手の躍進が止まらない。この時は、まだ2勝だったが順調に勝ち星を積み重ねていき、6/24の時点で、すでに6勝しているのだ。パ・リーグでは、勝利数と防御率ともにリーグ2位の好成績を残しており、今後はどこまで成績を伸ばすのか気になる。
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