先日、アメリカのミュージシャン ボブ・ディラン氏がノーベル文学賞を受賞したとのニュースが飛び込んできました。「おお!ボブ・ディランがついに!」と思った方は、35歳以降の方が多いのではないでしょうか。寂しいことに、平成生まれの10代・20代の方のツイートには「ボブディランって誰?」なんてコメントも多いのです。
それもそのはず。ボブ・ディラン氏は現在75歳。
https://twitter.com/mizubasyo/status/786558590639181824
グラミー賞やアカデミー賞をはじめ、数々の賞を受賞しロックの殿堂入りも果たしているボブ・ディラン。ビートルズと呼応する形で、フォークの文学性とロックの自由性を融合した彼の音楽は60年代を生きた世界中の若者たちを魅了しました。
日本にもボブ・ディランに影響を受けたという人は数知れず。フォークシンガー 吉田拓郎さん、”20世紀少年”などで知られる漫画家の浦沢直樹さんなども、自身の作品には数々のボブディランからの影響が受け継がれていると語ります。
イラストレーターのみうらじゅんさんは、自身の漫画『アイデン&ティティ』の映画版にて、敬愛するボブ・ディランへのオマージュを随所に取り入れ、主題歌「ライク・ア・ローリング・ストーン」の他にも劇中でディランの曲やレコード・ジャケットを度々登場させていたりします。
画像引用:Amazon
授賞理由として「米国の楽曲の偉大な伝統の中で新たな詩の表現を創造してきた」点を挙げた。「時代は変る」「ライク・ア・ローリング・ストーン」など、半世紀にわたり創作してきた楽曲歌詞の文学性を高く評価されての栄誉で、ミュージシャンのノーベル文学賞受賞は初めて。
今回が初となったミュージシャンのノーベル文学賞受賞。これにより、現代の若い世代にも改めてボブ・ディランの魅力が広まっていくのかもしれません。偉大な詩人、素晴らしい詩的表現で奏でるミュージシャン。いつの時代も人々が影響を受ける作品は、後世受け継がれていくのでしょう。
たった一言のフレーズが人を変え、世界を変える可能性だってあるのです。
話は変わり、そういえば先日iPhone7に変えました。iPhone変えたの何台目だっけ…なんて考えながら(落下→画面割れ→本体交換を含むと数知れず…)スティーブ・ジョブズ氏を思い出していたのです(知り合いでもないし会った事ももちろんない)。
アップルの創業者にして伝説的な経営者となったスティーブ・ジョブズ氏は、iPhone 4sの発表翌日(10月5日)に息を引きとりました。ジョブズが見届けた最後のiPhone、4sのsは”スティーブのsだ!“なんで噂もありましたね。今月5日は、彼の5回目の命日でした。
「日本にはスティーブ・ジョブズが生まれない」と言う人、
日本に生まれないのは「ジョブズみたいな人と付き合える人」だ
そういう人がいないから、生まれていたはずのジョブズも生まれねえのだ— アイザック (@Isaacsaso) October 14, 2016
彼の語った言葉で有名なフレーズがあります。
「ハングリーであれ、愚かであれ(Stay Hungry, Stay Foolish)」。
そういえばハングリーな人、最近出会っていますか?
きっと、野性的で、荒削りで、ムダばかり踏んで、愚かで、劇的にミーハーで痛々しくてバカバカしくて、でもなんだか超かっこいいロックな人です(笑)。自分自身も最近は恐ろしく何かに没頭してないなぁとふと感じました。
圧倒的に没頭し、飽きもせず徹底して続けていたり根気よく継続していると、フワッとその片鱗に触れる瞬間や狙わずとも本質をつく瞬間ってありますよね。こういう時は、圧倒的にハングリーだったのかもしれません。
ジョブズ氏といえば、その生き様が数々の映画にもなっています。その名の通り「スティーブ・ジョブズ」という映画では、ラストに本人が一緒に闘ってきた仲間を回想しながら語るシーンがあります。
クレイジーな人に乾杯。はみ出し者・反逆者・問題児・場違いだと感じる人・物の見方が違う人。彼らは規則を嫌い、現状をよしとしない。彼らの言葉を引用する人も。反対する人、賞賛する人、けなす人もいるが無視はできない。彼らは物事を変え、人類を全身させる。クレイジーに見えるが天才だと思う。世界を変えられると本気で思う人間が世界を変えるのだから。
枠組みを常にうち破り、人と違う考えを貫き、協調性ゼロで周りの人全てを敵に回した彼が世界中の人々に愛されるデバイス MacやiPhoneを創造した背景には、なんとボブ・ディランの存在が欠かせないとも言われています。
1984年1月24日、アップルのスティーブ・ジョブズがMacintoshを発表した。このときジョブズはボブ・ディランの歌詞の引用から始めた。「時代は変わる」の二番の歌詞だ。だから書店の方々は『スティーブズ』をよろしくお願いします!
— keiichi matsunaga (@ma2) October 13, 2016
ボブ・ディランを代表する曲の一つ「The Times They Are a Changin’(時代は変わる)」は、1984年の歴史的なアップルの株主総会の開会宣言の詩として引用されています。
「…今日の勝者も|明日は敗者に転じるだろう|時代は変わるのだから」という歌詞と共に、世界を支配しよとするIBMに対抗し、世界を変える救世主として「マッキントッシュ」を紹介しました。
ちなみに、ドキュメンタリー「アナザーストーリーズ 知られざるスティーブ・ジョブズ~伝説のスピーチの真実~」は、10月18日(火)夜11時45分から、同じくBSプレミアムで再放送が予定されています!
さらにちなみに、アップル社のりんごマークが欠けている理由として以下のような推測がされていました。
- アダムとイブが知恵の実(リンゴ)を食べ、知恵をつけたから
- PCの容量を表す単位のバイト(byte)を、かじる(bite)に掛けている
- 欠けた部分がある=完璧ではないので、それを完成させていく
しかし、どうやらどれも後付の理由のようで、ロゴの生みの親、ロブ・ヤノフ氏は「みんなが”さくらんぼ”と見間違えないため」と話しているとのこと。
うーん。シンプル。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016101300821&g=int
via:jiji.com
via:iPhone mania
http://blogos.com/article/194068/
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3444/1453039/index.html
via:NHK
via:BLOGOS
via:かみあぷ