モーネスキンってどんなバンド?
Måneskinと書きます。マネスキンとも表記されます。
イタリア出身の4人組のロックバンドです。平均年齢、21.5歳の若いバンドです。2016年から活動しています。
ヴォーカル ダミアーノ・ダヴィド(23)
ベース ヴィクトリア・デ・アンジェリス(21)
ギター トーマス・ラッジ(21)
ドラムス エタン・トルキオ(21)
以上がメンバーです。モーネスキンとはデンマーク語で「月光」を意味します。イタリア人とデンマーク人とのハーフであるヴィクトリアが提案してバンド名が決定しました。
イタリア代表としてユーロビジョン・ソング・コンテスト2021に出場、そして優勝!
ユーロビジョン・ソング・コンテスト。僕は今回、モーネスキンを調べるにあたって、初めて名前を知りました。欧州放送連合(EBU)加盟放送局によって開催される、毎年恒例の音楽コンテストで、アバやセリーヌ・ディオンなど後の国際的なスターが優勝してきた、歴史あるコンテストだそうです。しかし調べていくと、最近の音楽シーンにおいて、そこまで重要視されてなかったコンテストらしいです。Twitterで、優勝したのがロックバンドで、グランドファイナルでのパフォーマンスが話題になった、そんな感じだったらしいです。
このパフォーマンスを見て、鳥肌がたちました。「なんて格好いいんだろう!」。こんなに興奮したのは本当に久しぶりでした。ユーロビジョン・ソング・コンテストは、なかには半分おふざけ、お遊戯をする国もあったらしいです。でもモーネスキンは本当にガチ、真剣にロックンロールを披露しました。そして優勝。モーネスキンはイタリアではすでに成功をおさめていたのですが、この優勝後、わずか1日で、披露した「ZITTI E BUONI」のSpotifyでのストリーミング再生が400万回近くに及んだそうです。世界中にその名を知らしめるモーネスキン。彼らの快進撃は始まったばかりです。
モーネスキンのディスコグラフィ
2017年発表のデビューEP「Chosen」。オリジナル曲以外に、フォー・シーズンズの「Beggin’」、キラーズの「Somebody Told Me」、ブラック・アイド・ピーズの「Let’s Get It Started」、エド・シーランの「You Need Me ,I Don’t Need You」、カプレッツァの「Vengo dalla luna」と7曲中5曲がカバーです。「Vengo dalla luna」とは「私は月から来た」と意味するそうで、「月光」を意味するモーネスキンの意図が伝わって来ます。
ギターの気持ちいいカッティングにのせて、ダミアーノの情熱的な低音ヴォーカルが、全編を通して心地良いEPです。すでにこの時からモーネスキンの土台は出来ています。「Beggin’」が人気曲です。
まずヴィジュアルに目がいきますね。すごくグラマラス。4年前のMVなので皆10代…本当に10代か(笑)
ダミアーノのヴォーカルって言葉をまくし立てるスタイルですが、すごいスキルですよね。色気もすごいし、久し振りにこんなカリスマを見た気がします。
2018年発表の、初のスタジオアルバム「Il ballo della vita」は母国、イタリアのアルバム・チャートで初登場1位を獲得。前作はカバーが多い作品でしたが、今回は全曲、オリジナル。加えてイタリア語で歌う曲が多数含まれています。このイタリア語が聴いていて、とても心地良いです。「Torna a casa」や「L’altra dimensione」、「Fear for Nobody」、「Le parole lontane」、「Morirò da re」といったシングル曲はもちろんのこと、全曲、本当に捨て曲が無く、何度もリピートしてしまいます。
あまりメイクアップしてない彼らですが、すごく格好いい。この曲、ホント好きです。
情熱的な曲です。みんな楽しそうで良いですね。
この曲も大好きになりました。モーネスキンの楽曲は短さの中に色々な可能性を秘めていて、ホント癖になります。エッセンスの洪水!
叙情的な楽曲。モーネスキンの4人は外見も良いですが、内面から出てくるセクシーさが半端ない!
「Il ballo della vita」の最後のトラック。怪しげな雰囲気が良いですね。モーネスキン、何しても様になるバンドです。
2021年発表の「Teatro d’ira: Vol. 1」。こちらも前作同様、イタリアで1位を獲得。全曲、オリジナルです。トーマスのギターの音がヘヴィーになり、これでもかとリフをきざむのが本当に格好いい。モーネスキンの特徴として、まずギターの音が素晴らしい、ギターが耳に残る事だと思います。そしてダミアーノのヴォーカル。リズム体もタイトで、心地良い。ダミアーノのカリスマ性も魅力的な要素です。悠然と、そしてパワフルにロックを歌う彼は本当に美しい。
激しいギターリフが炸裂するこの曲。ユーロビジョン・ソング・コンテストで披露された楽曲です。何かが始まる予感が、聴いていてひしひしと伝わってきます。
MVも過激ですが、それに見合うエネルギーに満ち溢れた楽曲です。彼らには何か説得力があります。ロックを自分達に取り戻すかのような、野望が見て取れます。感動して思わずため息が出てきます。ロックを取り戻すといっても、彼らには退廃的、破滅的なイメージがありません。それどころか”生きる”ということにパッションを感じている。
この曲は「Teatro d’ira: Vol. 1」のラストトラック。何か観ていて、彼らは今、青春の真っ只中にいるのかなと、思いにふけました。
最新リリースの「MAMMAMIA」。MVが衝撃的。笑えるし、格好いいです。モーネスキンのMVはどれも見応えがあり、彼らの本気度が伝わります。
ホントこのMVは遊び心に溢れています。若いからこそ出来ることを、思いっきり享受していると思います。それにしてもこの4人、ユニークでクールです。
これからどうなっていくのだろう、モーネスキン
破竹の勢いでブレイク中の彼ら。英語だけではなく、イタリア語でも歌う彼らは挑戦的です。イタリア語で歌う、それが世界的に受け入れられている、売れている。これって凄い事ですよね。「MAMMAMIA」のMVの中で、彼らは母国イタリアを愛してるのが分かります。そしてイタリアを愛しているのと同時に、イタリア語で世界に挑むことに野心を持っているかのように僕には見えます。英語じゃないとロックは成り立たない、という概念をくつがえすかのような、モーネスキンの登場。もともとロックとは自由な音楽です。そのことを再認識させてくれました、モーネスキンは。サマーソニック2022にてついに初来日も決定しました!ワクワクしますね!これにてモーネスキンの紹介を終わらせて頂きます。読んでいただきありがとうございました!
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