まだ聴きこんではいませんが…
英国のロックバンド、レディオヘッドが2021年11月5日、KID A MNESIR(キッドAムニージア)を発表しました。本作は2000年に発表されたキッドAと2001年に発表されたアムニージアックを一つの作品として、未発表音源を加えて、リリースされました。
ざっくり
アルバム、キッドA
僕にとってキッドAはとても大事な作品でして。当時リアルタイムで聴いていました。村上春樹の「海辺のカフカ」にも登場する本作。これから社会へ出ようとしてた時期によく聴いて。冷たい雨の中にいるような、ヒリヒリする感覚。徹底して無機質な世界観。当時のミレニアムで騒がしかったあの時代に問題を提示したアルバムです。ぼくは、これからキッドAのような、寒々しい残酷なまでの”社会”と向き合って行かなくちゃいけないんだ、と思っていました。
恐怖を感じずにはいられなかった。
でもずっと聴いていました。何度聴いても色褪せない、聴くたびに発見がありました。翌年、アムニージアックがリリースされましたが、キッドAほどは衝撃は受けなかったです。
傑作を出し続けたレディオヘッド
レディオヘッドの紹介を。シングル、クリープが世界的なヒットを得ますが、曲のイメージが独り歩きして、レディオヘッドは辟易します。1stアルバム、パブロ・ハニーにクリープは収録されていますが、僕はクリープの良さがわかりません(笑)本人たちも1stは好んでないそうで。僕はパブロ・ハニーはあまり聴いてこなかったです。
2ndアルバム、ザ・ベンズ。このアルバムは大好きなアルバムです。特に4曲目のフェイク・プラスティック・トゥリーズは是非とも聴いてください。
1997年に発表された3rdアルバム、OKコンピューター。このアルバムが全世界で大きな評価を得て、出世作となります。このアルバムも凄くいいですね。名曲揃いのアルバムです。僕はレット・ダウンがとても好きです。
何度聴いたアルバムでしょうか。名盤!
その後、キッドAとアムニージアックを発表。評価は揺るがないものになります。キッドAムニージアのリンクを貼ります。
アルバムをコンスタントに出し続け、その度に世界を驚かせたレディオヘッド。6th、ヘイル・トゥ・ザ・シーフ、7th、イン・レインボウズ、8th、ザ・キング・オブ・リムズ、9th、ア・ムーン・シェイプト・プール。2016年に発表されたア・ムーン・シェイプト・プール以降はまだオリジナルアルバムはリリースされていませんが、ニューアルバムが待ち遠しいです。
キッドAムニージアを聴いて
レディオヘッドのアルバム、全てに言えることですが、聴いていて懐かしさといったノスタルジーは、僕は感じません。常に現在進行形のリアリティをひしひしと感じます。キッドAムニージアもまさにそれで。良い緊張感が聴いていてあります。素晴らしいアルバムです。
それって、ロックは今まさにここに存在している、ってことだと思います。
ジョン・レノン(ビートルズ)、ジョン・ライドン(セックス・ピストルズ)、カート・コバーン(ニルヴァーナ)、ノエル・ギャラガー(オアシス)などが「ロックは死んだ」発言や、その発言に対しての言葉を残しています。レディオヘッドのトム・ヨークも「ロックなんか退屈だ。僕は退屈だと思う。だってホントに、ゴミ音楽じゃないか!」と発言してます。ロック。一概にどういうものなのか。人によってロックが表すものは違うでしょうね。僕はロックは反骨精神だと思います。ジャンルではなく、何か間違っているもの、そういうものに抗う精神だと思います。守るべきものを守る為の。
そういうわけでキッドAムニージアは、躊躇なく現実を、残酷なまでの現実を認識させてくれます。
それは警告なんだと思います。もう幸せを奪われないように。
ロックから抜け出せない僕です
僕は真面目すぎると人に言われます。それはそうでしょう、ロックばかり聴いてきたんだから(笑)もっとハッピーに生きられたかもしれません、ロックに傾倒しなければ。でもこんな素晴らしい音楽、他にあるでしょうか?多分、僕は一生ロックから抜け出せないでしょうね。読んで頂ければ幸いです。ありがとうございます!
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