今でも聴いてます
米国のバンド、ニルヴァーナ。1987年から1994年まで活動していました。メンバーはギターヴォーカルのカート・コバーン、ベースのクリス・ノヴォセリック、ドラムスのデイヴ・グロールの3人です(メンバーの変動は多少ありますが、中心的にはこの3人です)。
91年に発表した、ネヴァーマインドはロックの金字塔になりました。なかでも、スメルズ・ライク・ティーン・スピリットは今日でも、ロックアンセムとして輝きを失いません。2021年に30周年を迎えました。
僕が本格的にロックを聴くようになった、きっかけのアルバムです。兄から貸してもらい、聴き始めたのですが、自分でも持っておきたく、TSUTAYAで購入。何かワクワクしましたね。このアルバムは自分にとって特別なものだと確信していました。そういうアルバムって、なんか良いですよね。10代の頃から、40代の今まで、ずっと僕に寄り添ってくれたアルバムです。
ネヴァーマインドの楽曲たち
1曲目のスメルズ・ライク・ティーン・スピリットはエネルギーに満ち溢れパワフルな楽曲です。これまでの”躁”のロックではなく、”鬱”のロック。カートのヴォーカルがとても素晴らしい。MVを観て聴くと、カッコ良さが倍増します。
2曲目のイン・ブルーム。カートしか創れない、カートだから創れた楽曲。
3曲目のカム・アズ・ユー・アーはイントロのリフからして名曲。美しい曲です。
4曲目のブリード。疾走感であふれている楽曲。テンションMaxになります。
5曲目のリチウム。yeah〜だけで構成されたサビは何か高揚するものがあります。
6曲目のポーリーはとてもシンプルな楽曲。1度聴いただけでメロディが頭に残るフックを持っています。
7曲目のテリトリアル・ピッシングス。ギター、ベース、ドラムの勢いがすごい。2分半、怒涛のパンク。
8曲目のドレイン・ユーはスメルズ・ライク・ティーン・スピリットに負けないくらいのパワーを持った楽曲。このコード進行でこのメロディを書けるのはカートくらいでしょう。
9曲目のラウンジ・アクト。カートのヴォーカルがカッコよすぎ。クリスのベースのイントロもカッコイイ。
10曲目のステイ・アウェイ。ブリード、テリトリアル・ピッシングス同様、駆け抜ける勢いが半端ない。
11曲目のオン・ア・プレイン。とてもメロディアスな楽曲。ネヴァーマインドの中でも屈指のポップなメロディ。
12曲目のサムシング・イン・ザ・ウェイ。静かさの中に狂気を含んだ楽曲。ライブでは豹変する楽曲。
13曲目のエンドレス・ネームレス。隠しトラックです。混沌と破壊。聴いていて恐怖を感じますが、凄まじさに圧倒されます。
以上、簡単な説明でした。本来、説明不要のロックアルバムなのですが一応。ストリーミングサービスのシャッフル再生ではなく、1曲目から13曲目まで順番に聴いていただきたいです。
ネヴァーマインドの輝きは失われない
94年にカートは亡くなります。バンドは解散、残されたメンバーは各々活動を続けます。なかでも、デイヴはフー・ファイターズを結成し、今も現役、活躍中です。
僕がネヴァーマインドを聴いたのは、バンドが解散した後です。当時、雑誌やMTVなどの音楽番組はこぞってニルヴァーナを特集して、鹿児島の田舎でも、情報は集められました。何かパワーが働いたのか、僕は熱狂的なニルヴァーナのファンになりました。自伝やトリビュートの本、公式やブートレグのライブ映像、毎日ニルヴァーナを追い続けました。
ニルヴァーナ、特にカートに魅せられました。カートは双極性障害でした。当時うつ病だった僕はカートにシンパシーを感じずにいられませんでした。そして音楽で生きていく事を決めました。今思えば、その頃が自分のアイデンティティを確立したのだと思います。
人は作品を残すことによって、亡くなった後にも後世に語り継がれる存在になれます。そしてネヴァーマインドは今も色褪せない、アルバムの中でカートは生き続けるんだと思います。
ザ・イエロー・モンキーの吉井和哉はソロの作品の中で、ジョン・レノンは天国にはいない、レコードの中にいるんだ、的な事を歌っています。カートにも同じことが言えると思います。素晴らしいです。
カート・コバーンという人がいた事を忘れずに
自分に影響を与えてくれたカート。亡くなった人を思い出す事が出来るのは生者だけです。自分に近しい人、もう会えなくなった人、皆さんもたくさん思い浮かべる人がいるでしょう。亡くなった人は、僕らの心の中に生き続けます。死というものは、残された人が向き合っていかなくちゃいけません。亡くなった人は自然に還るだけです。ただ忘れちゃいけない事を、残された人に残して。
今回はニルヴァーナについて書かせていただきました。読んでいただければ幸いです!
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