「あおいけあ流 介護の世界」の著者の1人、森田です。この本は、「あおいけあ」という神奈川県の高齢者介護施設のお話です。今回は、僕がなぜこの本を書こうと思ったのかをお話いたします。

僕は在宅医とか総合医とか、そんな仕事しています。

そんな仕事柄、様々な介護施設の中で診療をすることが多いのですが、そこで日々出会う高齢者の方々の表情に「生き生きとしたエネルギー」を感じることが殆どありませんでした。

「居室」スペースと、それに隣接されたデイサービスの間を往復するだけの毎日だったり、デイサービスでは、全員一緒に折り紙や体操などのレクリエーションをする。

心底楽しんでおられる方はあまり見られません。

昼寝の時間も決められているし、鍵がかけられていて自由に外出することは出来ない。特別なことがなければ一生そこから出られない(出られる先は唯一病院だったりして…)もしかしてこれって刑務所と同じでは?

自分が高齢者になったらこういうところには居たくないな〜。

でもその時は介護される身、弱者だからと諦めるのかな・・?そんなの嫌だな〜。

そんな思いを抱いていた時に出会ったのが、「加藤 忠相」氏でした。

加藤 忠相(かとう・ただすけ)
株式会社あおいけあ代表取締役社長
1974年、神奈川県藤沢市生まれ。東北福祉大学社会教育学科卒業。
大学卒業後に横浜市の特別養護老人ホームに就職。
介護現場の現状にショックを受け3年後に退職し、25歳であおいけあ(株)を起業。
小規模多機能型居宅介護・グループホームを中心に、
地域住民を巻き込みながら高齢者の自立支援を行っている。
2012年「第一回かながわ福祉サービス大賞」において大賞を受賞。
その取組は、NHK「おはよう日本」フジテレビ「特ダネ! 」神奈川新聞、読売新聞、産経新聞などのメディアや多くの雑誌で紹介されている。

札幌の講演会で、僕と一緒に登壇された加藤氏。その衝撃の講演に僕は打ちのめされました

「本当にそんな凄い施設があるのか!?」

半信半疑のまま、僕はその後すぐに「あおいけあ」に行ってみました。

すると、そこではスタッフも高齢者も、一緒になって何か作業をしていたり、お茶を飲んでいたり、はっきり言って、誰が職員なのか、誰が要介護者なのか、一見してわからないくらい、みんなが同列に、生き生きとした表情でそこに存在していたのです。

明らかに、他の高齢者施設とは空気感が違っていました。

生き生きとしていたのは高齢者だけでなく、スタッフもです。

離職率の高さが何かと問題とされる介護業界にあって、なんと「あおいけあ」ではスタッフがほとんど辞めない!とのこと。

たしかにスタッフも、凄く楽しそうに働いていました。(働いているという感覚でもなさそうな感じ)

「この『あおいけあ』の空気感の秘密は何だ!?」
「この疑問を解き明かそう!!」

そう思ったのが、この本を書くことになったきっかけになりました。

渋る加藤氏を説得して、共著という形で書き上げたのがこの本です。

具体的には…それはこの本を読んでみてください。
多分それが一番だと思います。

この本を読むと、それまでの「介護」というもののイメージが180度、逆方向に変換されます。それほど衝撃の内容です。

また、ご家族の介護に困っておられる方にもおすすめです。

「どんなことを考えれば、うちの爺ちゃん・婆ちゃんは幸せな老後をおくれるのかな?」

そんな疑問にもお答えできると思います。

あおいけあ流 介護の世界 (これからの日本の医療・介護の話をしようシリーズ2)

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2016年10月3日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に加藤氏が登場します。こちらも本書とあわせて見ていただければ「あおいけあ」が創造した新しい介護の世界を知ることができると思います。

ちなみに、HIFUMIYO TIMESでは僕の活動から得られた内容をたまに連載していきたいと思います。Better Japan, Better Life.へのヒントを得ていただければ幸いです。

また、お会いしましょう!森田でした。


森田 洋之
横浜生まれ、一橋大学経済学部卒、宮崎医科大学卒。日本内科学会認定内科医。北海道・夕張市立診療所所長を経て、現在、南日本ヘルスリサーチラボ代表をつとめる。

公式ブログ:Dr.森田の医療・介護 お悩み相談室
公式サイト:南日本ヘルスリサーチラボ