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2024/11/10:フリーペーパーvol.104発刊!

GoTo触れ合わない旅

「温かなふれあい」が苦手な人たちへ

疲れた心と体を休めるため知らない土地へ旅に出れば、地元の人たちとの温かなふれ合いを、誰もが楽しみにしなければならないのでしょうか?

人との関わりに疲れ、しなくていい関わりから逃れたくて、旅に出る人もいるだろうというのに。

旅行手配の時代変化

人との接点の減少

宿泊予約は従来、宿泊先に直接電話し日程とチェックイン時間を伝えていました。施設の利用について現地で説明を受け、観光にいい場所が知りたければフロントで尋ねたりして情報を集めていたものです。

必要なサービスはすべて、電話なり対面なり口頭で意思疎通していました。

現代の宿泊は、アプリを使った予約が利便性を高め、宿泊料金の支払いもクレジットカードやネット銀行、スマホ決済などにより、その場で済ませることもできます。

情報源の変化

旅先の情報もネットによるものが主流です。大手の旅行情報サイトが国内外に充実し、Instagramなどの個人のSNS情報も、使える情報源としてバカにできないものとなっています。

有名観光地の様子をYouTubeが24時間リアルタイム中継していたり、ユーチューバーが個人で作成した観光動画を参照したり、ほんの10年前と比べても、無償で集められる情報は格段に充実してきました。

人から直接聞くという方法は、今でも重要な情報収集手段です。それはそれでこれからも存在していくべき方法です。今後は手段の数が増えるということで、従来の方法に加え人を介さない方法がいいなら、そちらを選ぶこともできる環境になったと考えられます。

プライベート意識

邪魔されたくない人の増加

人々の日常的な意思疎通は、声さえ交わさないチャットアプリが主流となり、FacebookやTwitterが、個人だけでなくメディア、政治に至るまで、情報発信の主要なメディアとして利用されています。

邪魔しない優しさ

近ごろは、電話をかけることさえまずは躊躇するほど、相手の生活を邪魔しないことがマナーのようになっています。そのことの是非はさておき、そういった嗜好性は旅行についても言えることになってきているのではないでしょうか。

ネット

ネットを利用した宿泊予約について前に書いたように、現代はネットの情報を複合的に組み合わせ利用することで、かなり多くの問題を解決することができる時代になったと言えるでしょう。

スマートフォンがあれば道端で思う存分調べることができるし、そのために必要な情報もたっぷり用意されています。

情報冊子も書店にたった数冊、発行年も数年前の古いものしか置かれておらず、収録された情報もいくぶん古くなったものした置かれてなかったような時代に比べれば、独自の情報収集のための環境は現代は圧倒的に恵まれています。

親しさは個人の尊重へ

本当の親切

本当の親切とは、いったい何なのでしょう。自分自身の、「人に親切でいたい」「親切なことをしてあげたい」という気持ちは、確かに思いやりあふれるものでしょう。それだけに、言葉数だけが多いような説明が煩わしく思えてしまうタイプの人にとって、あるところで説明を中断してほしいという本音は言いづらいだろうと思います。

また、その親切が仮にその時において、親切を受ける側にとって「実用的に」使えないものだった場合、ましてや、すでに決まっているその後の予定や行動へのスムーズな移行を遮ってしまうものだったとして、それでもそれは本当の意味での親切なのでしょうか。

親切の需要と供給

殺風景なものの考え方かもしれませんが、親切は親切である以上、相手のためになっていなければ意味がなく、相手にとって「実用的に」役立つものでなければメリットがないのです。もし、先の予定に足止めを食わせている状況であれば、それはもう親切ではなく迷惑です。

わざわざ休みを取り、お金と時間を静寂な空間を得ることのために投資した人にとって、放っておく優しさが一番ありがたいと思えるようなことが、往々にしてあります。

立場と触れ合う

親切の需要と供給

大切なことは、自分の親切は自分の意思でやっていることだから、もし迷惑がられても相手の迷惑だという気持ちさえも尊重すべきだということです。困っている様子が見えたら、直ちに自分の言動を改善するなり止めるなりする事が大事です。

親切を受ける側が、その親切に喜ばなければならないという義務があるわけではないのです。誰もが、同じことを誰もが同じように有難がらなければならないという規則がある訳ではありません。

感情の多様性

自分がどういう感情を抱こうが個人の自由であり、他人からの接触をなにもかも応じなければならない義務が、個人にあるわけでもありません。どうしたいか、どう思いたいかについての判断は、完全に個人の自由です。

そういった部分の自由も認めてあげることは、考え方の多様性を認めることの一部であるはずです。

自分がどうしたいかという点だけに目を向け、その結果、他者からの親切心すら拒絶することになってしまったとしても、それはそれで仕方ないと思っていいのではないでしょうか。それも、多様性を認めることの一つだと認め合うべきでしょう。

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