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2021/09/10:フリーペーパーvol.66発刊!

暮らしを彩る桑 おいしい食べ方や楽しみ方 

桑のこと、どのくらい知っていますか?

昔から人々の暮らしに寄り添ってきた植物。そのなかで日本人の生活を支えてきた桑という植物があります。桑と聞いて、カイコが食べる葉っぱを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。カイコを学校の授業で育てた思い出がある人もいると思います。蚕業に留まらず染色や漢方薬、神事などにも使用されている桑。そんなオールマイティーな桑を紹介したいと思います。

桑のおいしい楽しみ方

桑は中国原産のクワ科の植物で、約1300もの品種があります。一般的に桑と呼ばれているのは、蚕業に利用されているマグワを指します。葉には切れ込みがあり、たくさんのつやつやとした薄い葉をいくつも茂らせます。桑の葉が風に吹かれ、そよそよとゆれている光景は清涼感を与えてくれますね。

中国や日本では漢方薬としても重宝されてきました。桑は根皮、葉、枝、実といった全ての部位に薬効があり、咳止め、めまい、むくみ、関節痛、高血圧の予防に効果があるとされます。気軽に桑を楽しめるのが、桑茶です。桑茶には糖の吸収を抑える効果があり、健康と美容を気にする方に人気があります。

桑の実(マルベリー)は6月頃になると、つぶつぶとした赤みがかかった黒い実を実らせます。ビタミン類、カリウム、ポリフェノールとリフェノールといった栄養素が豊富で、ジェラートやクッキー、アイス、果実酒など幅広く使用されます。私のおすすめは桑の実ジャムです。ヨーグルトにかけたり、スコーンにつけて食べたり…炭酸水やソーダで割って飲んだりして楽しんでいます。

悲劇からつけられた花言葉

桑の花を見たことがあるという人は少ないのではないでしょうか。品種によりますが、春に細く長い房にクリームイエローの小さな花を咲かせます。愛らしい花を咲かせる桑ですが、「彼女のすべてが好き」「ともに死のう」という少しゾッとする花言葉をもっています。なぜ、そのような花言葉がついたのでしょうか。その答えはとあるギリシャ神話の悲恋にあります。

バビロンの街に住む美青年ピュラモスと美女ティスベーは愛し合う恋人同士。ところがお互いの両親の折り合いが悪く、二人は顔を合わせることすら許されません。二人は夜になると壁に空いた小さな穴を通して愛をささやき合いました。隣同士に住んでいるのに会うこともできない逆境の中、二人はますます恋情を募らせていきました。そしてこの恋が許されないならばと、二人は駆け落ちを決心します。

そっと家を抜け出したティスベーは、待ち合わせ場所である桑の木の下でピュラモスを待っていました。その時、闇の中から猛獣の唸り声が…ティスベーは慌てて逃げ出しました。唸り声の正体は口元を赤く染めたライオンでした。ライオンは桑の木のそばにある泉で喉を潤し、落ちていた布切れにじゃれついた後去りました。

約束の場所に遅れてきたピュラモスが見たものは、ライオンの足跡と引き裂かれた赤いティスベーのベールでした。恋人がライオンに殺されたと絶望したピュラモスは、その身を剣で貫いてしまいます。変わり果てた恋人の姿を見たティスベーもまた、ピュラモスの後を追います。後日、このことを知った両家により二人は同じに墓に埋葬されました。

切ない花言葉の背景には、すれ違いが生んだ悲恋のエピソードがあったのですね。

桑を楽しもう

桑の楽しみ方はまだまだあります。草木染めに桑を使ってオリジナルのアイテムを作ったり、カイコを育てて糸を紡いでみたり…

東北地方で信仰されているオシラ様、雷除けの「くわばらくらばら」のおまじないなど、文化や伝承を辿ってみるのも面白そうですね。

皆さんも暮らしに桑を取り入れてみませんか?

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