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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

東京五輪に向けデザイナーと障がい者が寝食を共に!誰もが暮らしやすいデザインを

リオ・オリンピック、そしてパラリンピックが閉幕し、次に期待が寄せられるのは、2020年に開催される東京オリンピック及びパラリンピックだ。
それを見据えて、9月初めにバリアフリーや共生社会に向けて、企業のデザイナーらが障害者にも使いやすい製品の発想を競う「48時間デザインマラソン」の発表会が東京都港区で開かれた。

この企画で注目すべきは、実際に障害者と共に生活をし、デザインのアイデアを出し合ったという点である。

大手自動車メーカーなど25社から参加したデザイナー約50人が6チームに分かれ、障害者と2日間寝食を共にして着想を練った。

確かに、健常者がどんなにバリアフリーについて考えを巡らせても、障害者が日常で感じる不便さに触れた経験が無いが故に、見落としてしまうポイントがある。そう考えるとこの、実際に障害者と寝食を共にして考えるというのはそれこそ素晴らしいアイデアだと感じた。

そうして、様々なデザインが発表される中で、ベストデザイン賞を獲得したのは、日産自動車のデザイナー、椛田(かばた)繁慶さん(33)による、駅の天井に案内標識を投影するプロジェクションマッピングというアイデアだ。

プロジェクションマッピングとは、パソコンで作成したCGとプロジェクタの様な映写機器を用い、建物や物体などの立体物、あるいは空間などに対して映像を映し出す技術の総称である。

このアイデアは車いす利用者など、一般の歩行者に比べて視点が低い位置にある人が、標識を見落とさないようにするために考えられたもので、椛田さんはこのように話している。

五輪やパラリンピック会場になる都心でも駅は不便だと気付かされた」。

また、実際に車いす利用者の浅野アレシャンドレさん(28)は、「案内表示は見にくい。すぐに実現して欲しい」と語るなど、その不便さを痛感している声も多い。

主催した国際ユニヴァーサルデザイン協議会の総裁で三笠宮家の瑶子さまも出席し「障害者だけでなく健常者にも使いやすいものだと感じた」と述べた。

以上のような取り組みが行われてはいるが、2020年が近付いてくる中で、日本におけるバリアフリーなどの設備は未だ行き届いていないように私は思う。

そのために、このような企画があることは、今後の日本社会がどのように変化していくのか、大きな期待を持たせるように感じた。

東京オリンピック、そしてパラリンピック開催が起爆剤となり、健常者と障害者が共生出来るより良い街作りがこれから先、進んでいく事を願う。

http://www.asahi.com/articles/ASJ935K4WJ93UTIL01H.html

via:朝日新聞

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