連日報道されている国軍によるクーデター
2021年2月1日。国軍はウィンミン大統領、アウン・サン・スーチー国家顧問、NLD(与党・国民民主党)幹部ら45人以上の身柄を拘束し、全権を掌握したミャンマー国軍。
日本でもミャンマーのクーデターについて連日報道されています。国民の抗議デモが続き、死亡者や、負傷者も多く出ています。
今、ミャンマーでは何が起きているのか、クーデターが行われた原因などを分かりやすく伝えていこうと思います。
ミャンマーとはどんな国なのか
ミャンマー連邦共和国(通称:ミャンマー)東南アジアのインドシナ半島西部に位置する共和制国家です。独立した1948年から1989年までは国名はビルマ連邦(通称:ビルマ)。
ミャンマー連邦共和国の人口は5371万人(2018年現在)で、首都はネーピードー。
政体は、大統領制、共和制である。
【大統領制】【共和制】という言葉は日本人にはあまり馴染みのない言葉ですが、【大統領制】とは、大統領を国家元首とする政治制度。【共和制】とは、君主を持たない政体、君主制(一人の支配者が統治する国家形態)ではない政治体制である。
ミャンマーで今なにが起きているのか
2021年2月1日にミャンマーの首都ネーピードーで、ミャンマーの国会にあたる連邦議会が始まる予定でした。
ところがこの国の最高指導者であるアウン・サン・スーチー国家顧問とウィンミン大統領、NDL幹部らが国軍に拘束されました。
この国軍によるクーデターで、国民の抗議デモなどが連日行われ、ミャンマーにある日本大使館前や日本にあるミャンマー大使館前でも、抗議デモが行われています。
なぜこのようなクーデターが行われたのか、原因は?
ミャンマーで起きているクーデターは、どのような原因で行われたのかというと【選挙不正】だと言われています。
2020年11月に行われた選挙で、NDLが連邦団結発覚党(国軍系野党)に圧勝しました。しかし、有権者の二重登録などの【不正投票】が疑われ、連邦団結発覚党は、投票結果は無効と主張しました。
インターネットも遮断された
ミャンマーでは、インターネットが遮断され、現地の人は情報も得られず、ミャンマーの現状も発信することができず、知人や友人などの連絡も一切取れない状況でした。
国軍がインターネットを遮断する目的はというと、インターネットを遮断することで、国民の抗議活動を抑え込むということが国軍の目的なのです。
「日本のみなさん申し訳ありません」
全土で死者が出るなど深刻化しているミャンマーの軍事クーデター。
抗議する意志を示そうと在日ミャンマー人がデモを行いました。
コロナ禍の中で、集団で訴えることに胸を痛め、サイレントデモも。
母国を案じる人々の思いです。https://t.co/Bhh2cP14W0— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) March 6, 2021
私達日本人になにかできることはないのか
「日本人になにかできることはないのか」直接、現地に行って抗議活動に参加するということは到底できません。「日本人にできることはない」と考えるのも違います。
【ミャンマーの人に寄り添う】ということが、我々日本人にできることではないのかなと思います。【寄り添うとは具体的にはどういうこと?】署名活動などに参加したり、在ミャンマー人の話を聞いてあげるなどしたらいいのかなと思います。
今もミャンマーで起きているクーデター。抗議デモでの死者、負傷者がこれ以上増えないことを願い、ウィミン大統領や、スー・チー氏含め45人以上の身柄の釈放を願うばかりです。