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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

「サイレントキラー」糖尿病 どんな病気なのか?

糖尿病って危ないって聞くけど、何が危険なの?

朝晩の冷え込みがだんだんと身に染みてくる季節になりました。寒暖の差が激しくなって、体調を崩したり、インフルエンザの流行も本格的になってくる時期になりました。

今回は、よく聞く病気で、生活習慣病の一つである糖尿病について触れたいと思います。
自覚症状がなく、意識しないうちにどんどん病状が進行していくことから、「サイレントキラー」と呼ばれる糖尿病。実際、わたし自身も糖尿病を持っていて、服薬治療中です。聞きなれていても、具体的にどういった病気なのか今一つわからない病気だと思います。糖尿病とは何なのか、何が危険なのか、どう気を付けたらいいのかを見ていきたいと思います。

そもそも、生活習慣病って何だろう?

生活習慣病は以前は”成人病”とも呼ばれていました。最近は低年齢の患者さんが増えて、成人だけの病気ではなくなってきました。その名の通り、生活習慣によって引き起こされる病気の総称です。食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深くかかわり、発症の原因となります。
日本人の3大死因であるガン・脳血管疾患・心疾患や、その原因となる動脈硬化・糖尿病・高血圧症・脂質異常症など、いずれも生活習慣病であるとされています。
生活習慣を改善することで予防が可能なので、なるだけ定期的に健康診断をし、自分の体の異変にいち早く気づいて対処できるようにしたいですね。

糖尿病とは?

糖尿病とは、血液中の血糖値が高い状態が続く疾患です。大きく1型、2型と分かれており、1型糖尿病とは、膵臓の細胞が何らかのダメージを受けてインスリン(血糖をエネルギーに変えて消費してくれる物質)が出ない状態です。先天性の方が多く、インスリンを注射にて補う治療をします。
一方、2型糖尿病はインスリンは出ていますが、肥満などの要因で作用が弱い状態になっていて、血糖値が慢性的に高くなってしまう状態です。2型糖尿病は糖尿病の実に90%以上を占めます。多くは食生活や運動不足、それらに基づく肥満など、生活の習慣によって起こっています。
ちなみに、40歳以上の4人に1人の割合で急増しているとも言われています。

糖尿病は、まずインスリンが足りない、または肥満で内臓脂肪からのインスリンを効きにくくする物質の量が多くなり、インスリンが働かなくなることで、血液中が糖だらけになります。
そして、糖が急激に増えると、血管の内側から活性酸素が大量に発生します。
さらに、糖が血液中で渋滞し始め、活性酸素は血管を傷つけます。
そうすることで、酸素と栄養が体の隅々まで運ばれなくなり、自覚症状が出始めます。そして最終的に合併症を引き起こし、死の危険度を上げてしまいます。

糖尿病になるとどうなるの?

私の感覚にもなるのですが、よく言われる中に、”自覚症状がない”というのがあります。これは本当です。知らない間に症状が進んでしまうので、大変危ない病気と言われています。
症状が進行すると、糖尿性の網膜症・腎症・末梢神経障害の三大合併症を引き起こすことがあります。心筋梗塞や脳梗塞などの危険な症状につながる危険性がありますし、歯周病や認知症、がん、骨粗しょう症などにもかかりやすくなることも知られています。また、最近では新型コロナウィルスに感染すると重症化しやすいことも報告されています。
私も実際に左目の視力が急に落ち、手先、足先に冷感としびれがあります。
幸い、まだインスリンが効いているとの事なので、投薬と軽い食事制限だけで済んでいます。

糖尿病の現在

統計を見ると糖尿病の疑いのある人の約4割が治療を受けずに放置しています。また、治療を受け始めても、治療費の問題や食事制限が続けられずに中断してしまう方が多いのも現状です。
私も、コロナ禍で外出制限がかかったときに、ストレスと暇から間食をしすぎてしまい、2か月前の血液検査の結果が散々になっていました。空腹時血糖は126mg/dl、HbA1cは9.1%となっていました。
現在、境界線の方や健康診断で異常のあった方は、自分の生活習慣を見直してみた方が良いかもしれません。

糖尿病の治療は、正直つらいです。これまで自由に食べれたものが自由に食べられなくなったりしますので、非常にストレスがかかります。異常があれば、今のうちにしっかりと予防や対策を行った方が良いと思います。

糖尿病は、気づかないうちに進行してしまう怖い病気です。また、合併症が発症すれば、手足のしびれや痛み、重篤化すると失明や人工透析など、社会生活に大きな支障を及ぼすことになります。しかし、最近では研究が進んで治療の選択肢も多くなりました。

そして、生活習慣を見直すことと投薬治療で改善できます。
実際、入院で朝1錠だけの投薬と規則正しい食事、運動だけで、空腹時ではなかったのですが、血糖値が320から100前後へ、HbA1cも10.0%から6.3%まで改善しました。私の場合は、インスリンがまだ効く状態だったのでこれだけで済みましたが、インスリンを注射しなければならない患者さん達は大変そうでした。

決まった時間に血糖値を計ってインスリンを打ち、血糖がコントロールできない状態なので、低血糖になってしまうと今度は急に体調が悪くなったり、昏睡の危険もあります。腎症が進むと人工透析を行わなければならず、週3回程度病院へ通い、一回の透析で4~5時間かかります。そうなると社会生活もままならない状況になります。

そうならないためにも、定期的な健康診断をして、自分の体の状態を知って病気の予防をして、健康的な生活ができるようにしましょう!

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