発達障害の子供にとって、美容室は怖い場所だ。その特性から、じっとしていられなかったり、バリカンやドライヤーなどの大きな音が苦手だったり…、子供にとって幾つもの壁が存在する。
その壁を乗り越えるための講習会が9月の初めに行われた。講師は京都市の美容師、赤松隆滋さんだ。
美容室に行けず髪が肩まで伸びている男の子や、子どもが寝ている時にはさみを入れて1週間かけて切っていると話す母親も。どうか知識が共有されますように→宮城)発達障害の子ども、髪切るには 美容師がこつ紹介:朝日新聞デジタル https://t.co/dRzTWPq925
— 竹下郁子/Ikuko Takeshita (@i_tkst) September 7, 2016
6年前にバリカンやドライヤーが苦手な8歳の男の子に出会った彼は、その特性を理解せずにバリカンのスイッチを入れた。その瞬間、それまでじっとしていた男の子がパニックを起こし、大泣きしながらダーッと走り出してしまったそうだ。
以上のような事例以外にも、美容室での子供の対応に悩んでいる親は多い。
散髪に悩む親は多い。暴れるために何軒もの美容室で断られたり、お店に入ることを怖がったり。親が家で切るのも大変だ。赤松さんは髪が肩まで伸びている男の子や、「寝ている時にはさみを入れて1週間かけて切っている」と話す母親に出会った。
「無理やり切っても、トラウマになるだけ」と話す赤松さんは、様々な対処法を編み出している。
発達障害の子どもが暴れて美容室を断られることがあるそうです。今日の朝刊にアドバイスが→美容師:切る前に目線を合わせてあいさつやハイタッチをして楽しい場所と思わせ「時計(の針)が2になるまでね」などと見える形で見通しを示す。親:事前に美容室のHPなどで外観や美容師の顔を見せる、など
— 竹下郁子/Ikuko Takeshita (@i_tkst) September 7, 2016
親や自分の髪を切ってみせて「痛くないよ」と伝えるのも有効という。
親に対しての助言もあった。事前に美容室のホームページなどで外観や美容師の顔を見せる▽「行くだけでいい」などとうそをつかない▽できなかったことがあってもがっかりせず、「がんばったね」とほめる、などだ。
発達障害児の特性は十人十色。
そのことを理解して、1人1人に適した形で、子供たちが笑顔で散髪を受け入れるように対処をする必要がある。言葉にすれば簡単だが、それを実行することはとても難しい。
https://twitter.com/2eji5Ejieji225/status/754821588093140992
それでも赤松さんは、これまでの経験から、発達障害を持つ子供たちが「散髪が好きになってくれるように」とNPO「そらいろプロジェクト京都」をつくり、仲間を募っている。
誰にでも得意不得意があるのだ。
そうして「美容室は怖い場所ではない」と、1人でも多くの子供が思ってくれるように、日々奔走しているという。
http://www.asahi.com/articles/ASJ9554TVJ95UNHB00Q.html
via:朝日新聞