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自閉症の多くは美容室が苦手!?初めての美容室で大パニックを起こした日

Tearful toddler gets his first haircut at the barbershop, expressing fear and discomfort during the process

新学期始まる前の美容室

桜日和で天気もよく心地よい4月。

つい先週の話。美容室から出てきた中学生と親御さんが出てきて、中学生の子はニッコニコで晴れやかな笑顔。

『新学期か、いいな。私が中学生ぐらいの時どんなだったっけ?』とふと思い出す。
中学生の頃の初めての美容室が壮絶だったことを思い出し、頭を抱えました。

髪を切ることが苦手

私が小学生の頃は、親に髪を切ってもらったり、叔母に切ってもらったりしていていました。

ヘアケープを着けて、首の苦しさとマジックテープのチクチクが嫌で『早く終われ・・・』と目をギューッとつぶりながら、はさみと叔母に恐怖を覚えながら耐えていました。

私は幼少期から落ち着きがなく、ご飯屋さんに行っても人の顔をまじまじと見ながら人間観察をしてみたり、かと思えば勝手にどこかに行って『おかぁぁぁぁぁさぁぁぁぁん(泣)』と泣きわめき、迷子センターに連れていかれるのが小4ぐらいまでありました。今思うとここで発達障害と親や周りの人も気づくべきだったと思います。

そんな私は、中学1年になる春、初めての美容室に行きました。

椅子に座った瞬間、怖くて泣いてしまい、母が後ろに付いてくれました。

施術が始まってもなお、体が硬直。大体1時間ぐらいでしたが、黙々と切られる髪の毛。
知らない人に切られてる恐怖とハサミの音と感触。この時間がストレスになりイライラが爆発し、美容室で大癇癪を起こす羽目に。

もうその美容室には一切行かなくなりました。きっと出禁だったと思います。

それ以降は、従姉妹が美容師だったため、高校卒業するまでは従姉妹の美容室で髪を切ってもらっていました。

発達障害、自閉スペクトラム症の多くが抱える美容室が苦手な理由とは

まず、発達障害(ADHD)や自閉スペクトラム症(通称:ASD)と診断された多くの人が『感覚過敏』というものを持っています。

視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触感と人間が感じる五感が過剰に刺激されるのです。
私の場合、聴覚過敏と視覚過敏があります。洋服で感覚過敏を起こすことも。

美容室だとどうでしょうか?初めていく場所、知らない人、椅子に座ってじっとしておかないといけないことや、ヒヤッと冷たい鋭利なハサミの触覚など発達障害の人には多くの困難が待ち受けており、美容室で髪を切るという行為が難しくなります。

セサミストリートの動画を見ると『自閉症の美容室が苦手問題』がより分かりやすいかもしれません。

世界で有名なテレビ番組『セサミストリート』。

2015年に登場したオレンジ色の髪のジュリアという女の子は、自閉症の特性を持っています。
自閉症の正しい知識をもってもらうためジュリアが登場。2019年にはジュリアの家族も登場。

ジュリアの家族はどちらかというとADHD(注意欠陥・多動性障害)が強い傾向にあるなと個人的に感じた印象です。

いまもなお美容室難民!?

今もなお美容室通いができなくて、新しい美容室を転々としています。

一時期2年ぐらい通っていた美容室が、自動シャンプー機を投入。初めての自動シャンプーというものを体験。
ここで私は頭をはめた状態で大パニックになり叫ぶのです。

そこからそこの美容室には一切行かなくなりました。ASD(自閉スペクトラム症)の美容室探しなんて一生続く未来しか見えません!

そんな中、発達障がいの子どもに寄り添う美容室を発見しました。京都市にある『スマイルカット』。発達障害の子どもが対象の美容室だそうです。
ここでは、無理やり髪を切るのではなく、子どもが心を開くまで待ってあげる。慣れてくれるまでカットのシュミレーションを何度もします。

こんな美容室が私の幼少期時代にあったら美容室嫌いも早いうちから克服できてたのでは?と思います。

世界自閉症啓発デー

毎年4月2日から8日は世界自閉症啓発デーになります。

国際連合が毎年4月2日に定めた自閉症への啓発を目的とした記念日です。
日本国内だけではなく、世界各国でも自閉症の啓発活動が行われています。

 

 

 

発達障害や自閉症について、あまり特性を知らない人にもセサミストリートや『世界自閉症啓発デー』の啓発活動などで発達障害や自閉症の特性について知るきっかけになってほしいと願っています。

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