NHKのバリアフリーバラエティ(障害者のための情報バラエティー)「バリバラ」。一昔前の「障がい者の番組」という概念を覆す、笑いありタブーありのガチな人気番組です。
最近では、24時間テレビの裏で【検証!「障害者×感動」の方式】というテーマで生放送された内容が物議を醸しています。障害者を描くのに”感動”は必要なのか?当事者たちが生で語り合い、さらに24時間テレビの裏側ということで「NHKが日テレにケンカ売ってるwww」とネットでも話題に。
そんなバリバラですが、前回放送時のテーマは「発達障害のある人の就労」。9/16(金)(15日木曜深夜0:00)再放送です。
最近何かととりだたされる「大人の発達障害」を抱える人たちの就労について、スタジオには去年自らも発達障害であると告白したモデルの栗原類さんをゲストに迎え、実際に発達障害を抱える人が働く姿を追いかけました。
バリバラを視聴してるなう!発達障害を特集してるけども、発達障害もひと言で言っても、色んな症状があるから、十人十色なんだよね。私は、人付き合いが苦手だし、2つの事を1度に行うのが苦手だから、自閉症スペクトラムが強いみたい。 pic.twitter.com/QKL4FzFrJU
— 愛音 (@Yu_fukunaKizoku) September 11, 2016
https://twitter.com/tsukaline/status/774923903592304640
出社後にまず「雑談の練習」を取り入れているのが、発達障害者の就労サポートを行っているKaien。発達障害の方に特化した就労支援事業です。
https://twitter.com/libros34391x/status/775148969559150594
「雑談の練習」と聞いて、驚く人も少なくないでしょう。多くの人が無意識にやっている「雑談」。特にこれといったテーマを設けるわけではないですが、人が集まると自然と会話が生まれます。例えば最近では「iPhone7予約した?」なんて会話も多いのではないでしょうか。
発達障害を抱える人たちの中には、そんな雑談を非常に苦手とする方もいます。
学校で教えられるものではありませんが、雑談にも暗黙のルールがあります。
- 相手の話を聞く姿勢をもつ
- 自分の話ばかりをしない
- 相手の不快なことを聞かない
- 相手を傷つける発言をしない
雑談の暗黙のルールといえば、上記のようなことでしょうか。多くの人が当たり前に守っている最低限のルールが、発達障害を抱える人にとっては難しいものだったりします。以下のように暗黙の雑談ルールを無意識に破ってしまう可能性もあるのです。
- 相手の話を聞かない
- 自分の話ばかりしてしまう
- 相手が不快に思うことを質問する
- 相手を傷つけることを平気で言う
この「雑談力」を養う時間。賛否両論あるようです。
バリバラでやっていた雑談の練習、きちんと雑談のルールを教えてくれるのかな。ただテーマを与えられてペア組んだ方とお話するだけだと、大事なところをすっ飛ばして変な自信をつけてしまいそうな危惧感がある。大事だと思うのは、あるテーマを振った時の相手の反応を見て引っ込めるか続けるかの判断力
— まの※馬野堂 (@manomonao) September 12, 2016
バリバラで出てきた「雑談の訓練」は賛否両論あるようだが,適応という観点から見ると,雑談は周囲との緊張をとき本人の適応度を向上させる効果がある.SST関係だと半分くらいが雑談の訓練になると思うよ
— Rouen (@Trinity_13) September 12, 2016
何かもうあるある過ぎた( ;´Д`)。今回は発達障害者の就労。雑談が出来ないとか、相談したいけど、怒られるのが怖くて出来ず抱え込む➡︎結果もっとヤバいことになるとか。月1回全社員に面談してる企業が紹介されてたけどいいなって思った。全社員っていうのがすごい。 #バリバラ
— You (@bluebird08161) September 11, 2016
現実問題として障害当事者側がコミュニケーションスキルを学ばないといけないケースは多い。けど人の数だけ会話の相性もあるし全部の人に合わせるのは無理。雑談レベルならばむしろ周囲が割り切って多少はスルーするスキルも身につけないといけないんじゃないか、ってことを感じた今日のバリバラ。
— きりんりん (@su569susumu) September 11, 2016
発達障害を抱える人に限らず「コミュニケーション力」というのは社会で生きていく上で求められるスキルなのは確か。コミュ障と呼ばれる人(自覚している人)も雑談が苦手で悩んでいる人も多いことでしょう。
先日のバリバラで放送されてた発達障害者を雇ってる会社、当事者の相談に助言をあげれてる時点で分かり易い特性(熟知した専門家でないと本人の訴えがどんな事なのか理解できず不適切な助言する事はザラ)だし、そんなちょっとした事と助言でなんとかやってる時点でそうとう特性はマシな方である。実際
— とまとまん (@tomatomatomu) September 12, 2016
そういえば、障害者雇用の面接で、障害者雇用と銘打ってるにもかかわらず、発達障害って何?ってぬかす企業もいる。せめて、障害について勉強か、受け入れる特性の条件を示してほしいものです。#バリバラ
— みっちゃん@負け犬終活進行中! (@naniwamichi) September 11, 2016
https://twitter.com/tita65535/status/774914526680539136
今回のバリバラを見た人の意見はそれぞれ。
「発達障害者に特化した配慮のある会社があるなんて素晴らしい!なるほど!そんな働き方があったか!」という前向きな意見がある一方、「ここで働けている人は軽度なパターン。実際は電話すら取ることもできない人も多い…」という悲観的な意見も。
電話対応で苦手なのは、まず相手の名前が聞き取れないこと。それから予想外の質問がたくさんあること。あと、メモを取りながら電話しないといけないこと。そして、そのメモを完結に相手にちゃんと伝えないといけないこと。電話対応だけでも苦手なことたくさん。#バリバラ #baribara
— あき (@aki83green) September 11, 2016
障害者雇用がすすむ中、企業側の障害への理解や配慮も求められます。このように、毎朝設けている雑談力アップのための時間・電話を取りメモが取れるようになるまでの時間・クライアントに失礼な発言をしないようになるまでの時間など、費やす多くの時間と受け入れる余裕・理解が「ある!」と自信を持って言える企業はどれくらいあるでしょうか。
平均的に新人ができるようになるまでにかかる時間(企業側が想像している時間)を圧倒的に超えてくる可能性が高いということを念頭に、企業側も受け入れを強化していくべきなのではないでしょうか。
「発達障害のある人の就労」再放送は9月16日(金)0:00(NHK Eテレ・木曜深夜)
http://www6.nhk.or.jp/baribara/lineup/single.html?i=254
via:NHK バリバラ
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