あなたはこのスロープはゆるやかに見えるだろうか?急に見えるだろうか?
先日、家の近くのスーパーの駐車場で起こった出来事なのだが、車椅子に乗ったおじいちゃんがこのスロープを一人で上がろうとしたが、上がることができずに私が手伝った。
「手伝った」というと自慢になるかもしれないが、おじいちゃんが車椅子で自力で上がろうとする状況が危なっかしかったのだ。
車椅子が後ろに傾き、車椅子から頭がはみ出て、自力で勢いをつけて上がろうとするものなら、車椅子ごと後ろに倒れて後頭部を強打するのではないかと、とっさに体が動いてしまった。
私も一度スロープの角度について考えてみようと思った。
画像引用:イーストアイ
スロープを扱っている会社の情報には、このような説明があった。
・5度…自分の力で上がれる。
・10度…介助ありでラクに上がれる。
・15度…介助者に負担がかかるが、上がれる。
あの図書館まえのスロープ絶対普通の車椅子じゃ登れないよねw
電動車いすでも、あの角度は登っている間に気持ちが悪くなる傾き具合…— 水にうつる月 (@cephadlanguage3) July 30, 2015
ねころび近くのファミマ、入口のスロープの角度がキツくて入店しようとした車椅子のお客様が後ろに転倒!後ろに下げていた荷物が重かったせいもあるのだろうけど、スロープがあればいいってもんじゃないね…。
— あっちま@腱鞘炎でお裁縫出来ない (@acchima1203) September 22, 2014
悪いけど、押してくれる人がいない車椅子の人にとってはこの角度はかなりキツい。CIDPとかで全身筋力低下して腕まで弱ってる車椅子の人にはまず無理だろう。あと自分みたいに車椅子乗るほどじゃないけど足が悪い人にとってもこういうスロープはかなりキツい>RT
— いただきますみ@がんばれない (@itamasu_aniota) March 30, 2016
法律の基準はどうなっているのか疑問に思い調べてみた。
・建築基準法・施行令26条
高さ1m以上の一般の階段に代わる傾斜路
1/8以下(7.1°以下)
・バリアフリー法の円滑化誘導基準・11条・6号(ロ)
車いす使用者のスロープ(屋外)
1/15以下(3.8°以下)
・バリアフリー法の円滑化誘導基準・6条・2号
車いす使用者のスロープ(屋内)
1/12以下(4.7°以下)
建築基準法では7.1°以下と決まっているようだ。イラストの「介助ありでラクに上がれる10°以内」になっている。また、バリアフリー法の円滑化誘導基準では屋内・屋外ともに自分の力で上がれる5°以内となっている。
競技場へのアプローチにはスロープ有り。
ただし、車椅子ユーザーのメンバー曰く「昔の角度」らしい。ちょっと傾斜がきついようです。#国立競技場 #バリアフリー調査 pic.twitter.com/L8HLQaBRZh— Yuka Maeda (@yukacharin) August 19, 2014
この機会にスロープの角度について考えてみてはいかがだろう?
http://best.life.coocan.jp/k-rei/rei02/03/rei_026.html
via:建築プレミアム建築基準法施行令
http://www.mlit.go.jp/barrierfree/transport-bf/shinpou/kentikuyuudou.html
via:国土交通省令第114号
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