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2020/01/10:フリーペーパーvol.46発刊!

好きな新聞記事だけ読んでいても人は成長しない

知らないからこそ学べる

インターネットで読まれる新聞が増えました。インターネット版を持たないメディアを見つけることの方が、今では難しくらいです。ネット上に公開された記事を集めた「スマートニュース」は、スマートフォンアプリとして、多くのダウンロード数を記録しています。広い紙面を広げるには狭すぎる通勤電車の中でも、スマホを載せる手の平の隙間さえあれば、たくさんの記事を読める時代が突入しています。

紙の新聞

紙の新聞に含まれる記事は、発行前に編集者によって厳選されたものが詰め込まれています。大量に印刷された同じ内容の紙面を、ほぼすべての読者が読むということです。基本的に、すべての読者が同じ記事を読むので、地方ごとに異なる「地方版」などの紙面はありますが、読者の好みに応じて、内容がごっそり違うようなことはありません。

Cookieというご機嫌取り

インターネット版の新聞サイトには、ページを訪れた人それぞれを特定するための「Cookie」が用意されています。メディアは、同意を得た上で読者のホームページ訪問履歴などを参考に、好みに応じた記事を選りすぐって配信、公開できます。その人の好みに合った記事を配信することで、より多くの記事に関心を持ってもらおうとする工夫だといえるでしょう。

表向き

Cookieのバナーには、「読者の嗜好に応じて必要な情報を提供するため」との内容が表示されます。自分にとって特に関心の高い記事を選んでくれるサービスは、ニーズに応じるという意味で、読者を納得させる十分な理由のようにも見えます。

学習

しかし、読者である私たちは、自分が興味を持ち、すでに詳しい分野についての記事だけを読んでいて、それでいいのでしょうか。

すでに知っていることを、再びなぞってもらい、その分野に関しては知識の豊富な自分を良い気分にさせてくれてるような記事だけ読んで、それで自分自身は成長できるのでしょうか。

良薬口に苦し

これは、読書にも通じることですが、自分の好きなものだけ読んでいると、新しい分野の情報は入ってこないし、自分にない新たな視点を身につけるのは難しいことかもしれません。すでに詳しく知っている内容を、外部のメディアになぞってもらったところで、いったいどれほどの発見と成長があるのでしょう。

もちろん、専門にしている分野の学習は一生必要なもので、それも絶対に妥協してはなりません。しかし、一分野を突き詰めようとする者なら、誰もが絶対に見失ってはならない心持ちというものがあります。

それは「自分は無知である」という見識です。

人はどこからでも学べる

自分が最も興味を持ち、専門とする分野の知識をさらに深めてくれるものは、何もその分野そのものについての情報だけではありません。自分がまったく知らない、これまで見向きもしなかった分野に、なによりも自分を成長させてくれる新たな発見のヒントが隠されているようなことは多くあります。自分の無知を知ることで、「自分は今までこんなことすら知らなかったのか」ということを思い知り、打ちひしがれ、惨めな思いをすることが、学びの効果を高める上で何よりも重要です。惨めな思いをすればするほど、人は思い知り、学びに対して必死になるからです。

ビートたけし

芸人・俳優・映画監督などで有名なビートたけしさんは、読書家としてもよく知られています。自分の読む本が偏ってしまわないよう、数冊の本を弟子に渡し、良いという感想の上がったものを自分も読んでみるそうです。

Cookieがない方が購読したくなる

読者の好みに容赦しない、必要な情報でぎっしり埋まった新聞を読みたいのなら、駅やコンビニなどで売っている、紙の新聞を読むしかありません。それは、インターネット版だけでなく紙の新聞も買ってもらうための戦略のようにも見えます。

Cookieで読者の嗜好が知られてしまうことは、やむを得ないとしても、好みなど構わず、客観的に重要なさまざまな情報を容赦なく届けてくれる新聞があったら、むしろそっちのメディアの方が親切ではないのか?とさえ思えます。

こちらが誰であるか容赦してご機嫌取ってもらった新聞なんかで、本当の学習ができるわけありません。何かを学ぼうと思うなら、教材に思いやってもらおうなどと思わないことです。

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