適正利用促進のため障害者用駐車場を青色に
障害者用駐車場は、コンビニなど身近なところでも見られるようになっています。車椅子ユーザーの母親と外出する時、店舗の入り口に近い障害者用駐車場があるととても便利です。特にトイレ休憩の時などは。
必要な方が必要な時に使える障害者用駐車場であってほしいのですが、なかなか周知できていない印象があります。
10月31日、埼玉県熊谷市の「ファミリーマート熊谷石原店」の障害者用駐車場2区画が青く塗られました。埼玉県は、株式会社ファミリーマート、株式会社ミクニ ライフ&オート、株式会社武蔵野銀行、株式会社そごう・西武から駐車区画を提供してもらい、来年まで2年かけて障害者用駐車場2020青色プロジェクト事業を実施します。
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— ひろ (@hiro4581) 2019年11月1日
ざっくり
障害者用駐車場2020青色プロジェクトとは?
障害者用駐車場2020青色プロジェクトは、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに合わせて共生の社会づくりを進めていくために、埼玉県が実施する事業です。このプロジェクトは、東京2020参画プログラムの認証を受けています。
障害者用駐車場2020青色プロジェクトの目的
障害者用駐車場の適正利用の啓発が、このプロジェクトの目的になります。駐車区画を青く塗ることで「ここは障害者用駐車場」という意識をもってもらうために行います。
障害者用駐車場は便利なスペースにありますから、慌てていたりしたら ❝つい❞ とめてしまったという方もいることでしょう。必要な方が使いたい時に使えない、ということがないようにしたいものです。
青色ペインターズ
障害者用駐車場2020青色プロジェクトには、7つの障害者就労施設のメンバーや全国脊髄損傷者連合会埼玉県支部、立正大学・立教大学・聖学院大学の学生、公募ボランティアが参加します。
一般社団法人日本塗装工業会埼玉県支部の指導のもと、障害者用駐車区画を青色に塗装します。彼らは「青色ペインターズ」と呼ばれています。11月16日(土)には、武蔵野銀行鴻巣支店に青色ペインターズが出没する予定です。
障害者用駐車場には誰がとめていいの?
車椅子のマークが描かれている障害者用駐車場と呼んでいるスペース。そもそも、このスペースにはどんな方がとめていいのでしょうか?
特に法律での定めはない
バリアフリー新法に基づいて、障害者用駐車場の設置数や駐車スペースの幅などの設置基準は定められていますが、とめていい人、悪い人を法律では定めていません。それぞれの駐車場の管理者が決めているというのが実際のようです。
鹿児島県の場合
鹿児島県では、パーキングパーミット制度(鹿児島県身障者用駐車場利用証制度)が導入されています。身体障害、知的障害、精神障害、高齢者、難病患者、妊産婦、けが人などの中で、比較的程度が重い方が申請をし、申請が通れば利用証が受け取れます。例えば、精神障害の場合は1級のみが該当します。
利用証は、駐車中には車内のルームミラーにかけるなどして、外側から見えやすいように表示するようにといわれています。本当に必要な人のための駐車スペースを確保するための制度となっています。
ゆずりあいの気持ちで
埼玉県ではじまっている障害者用駐車場2020青色プロジェクト。障害者用駐車場の適正利用を促しています。必要な方が必要な時に利用できることが基本だとは思いますが、法的にとめていい人、悪い人が決まっていない分、あいまいな部分が多いかと思います。
もちろん、何も問題がない人が障害者用駐車場にとめることは論外ですが、けがなどをしているときなどは微妙ですよね。
正直、ここは個人の良心に従うしか今はないのではないかと思います。本当に必要な人が困らないためにゆずりあいの気持ちで、つかう、つかわないの判断をしていただければと思います。
「駐車場 必要な人のために空けておこう」
10月から12月の間、東京、千葉、神奈川、埼玉共同で障害者用駐車場の適正利用に向けた普及啓発活動を実施。
大変重要な取り組みです。 pic.twitter.com/rtfeqREjH3— 小林けんじ (@kobaken_komei) 2019年9月30日
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