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2019.11.10:フリーペーパーVol.44発刊!

面白い物語が眠っているグリム童話

あまりお目にかからないグリム童話作品をご紹介

皆さんはグリム童話をご存知でしょうか?

グリム童話は「ヤーコプ=グリム」と「ヴィルヘルム=グリム」のグリム兄弟が描いた童話作品で、主に教育力となる面白い作品となっています。

グリム兄弟はドイツで生まれました。それからマールブルク大学法学部を卒業し、ゲッティンゲン大学教授を経て、兄はベルリン大学教授、弟は著述活動を行った後、文学者となりグリム童話集を作ることとなります。

黄金の鳥

グリム童話の中でも『シンデレラ』や『赤ずきん』は世界で有名となっていますが、マイナーとなる作品もかなり面白く、皆さんを楽しませるものばかりです。

そこで今回は200もある作品の中から、マイナーとなるグリム童話作品『黄金の鳥』をご紹介したいと思います。

一番下の王子の旅立ち

昔、ある城の裏庭に金のリンゴのなる美しい木がありました。ある日、黄金に輝く美しい鳥が舞い降り、りんごを咥えていったのです。それを知った王さまは、その美しい鳥を欲しいがために一番上の王子に捕らえるよう命じました。

捕獲のために出発した一番上の王子は、森の奥で狐と会いました。王子は銃を向けると、狐は「いいことを教えますので、どうか撃たないで下さい!今晩、あなたは村の2件の宿屋に泊まることになりますが、決して賑やかな宿屋に入らないで下さい」と言ったのです。

その日の夜、泊まるために2件の宿屋へ着きましたが、「こんなオンボロな宿屋で泊まれるか!」と、賑やかな宿屋へと入ってしまいました。その中はかなり楽しく、そこで何ヶ月も居座ってしまいました。二番目の王子も旅立ったのですが、同じく賑やかな宿屋で居座ったのです。

最後に旅に出た一番下の王子は狐に会いましたが、怯える狐に何もしないと伝えると、「ありがとうございます。お礼に黃金の鳥の居場所を教えてさしあげます。私の背中にお乗り下さい」と狐は言い、王子を乗せてかなりのスピードで走ったのでした。

秘宝の入手

夜になり、2件の宿屋に着くと、狐はみすぼらしい方を案内しました。あくる朝、狐は「黄金の鳥はここをまっすぐ進んだお城にあります。お城に入ると、ある部屋に木製のカゴに入った金の鳥がいますが、決して金のカゴに移し替えないでください」と言ったのです。

王子はお城へ行き、木製のカゴに入れられた金の鳥を見つけましたが、王子はみすぼらしいカゴに入れらては可哀想と、金のカゴに移し替えたのです。すると、金の鳥は大きな声で鳴き出し、その声に気づいた兵士たちに捕らえられてしまいました。次の朝、王さまは「風より速く走る金の馬を連れてくれば無罪にし、金の鳥も渡そう」と言い付けたのです。

城を出ると、狐は「居場所を教えて差し上げます。この道を行ったところのお城の馬小屋に金の馬がいますが、決して金のクラを付けないで下さい」と言いました。

王子はお城に着き、馬小屋へ行くと金の馬が見えました。その馬に乗るためにクラを付けようとしましたが、「こんな美しい馬に貧素なクラを付けたら可哀想だ」と、金のクラを付けたのです。すると、馬は大きな声で吠え、兵士に捕まり、王さまに「金の城にいる美しい王女をここへ連れてくれば無罪にし、その金の馬もあげる」と言い渡されました。

事情を聞いた狐は、「金の城は、この道をまっすぐ行ったところにあります。夜になると王女は浴室に入るので、そのスキにキスをして下さい。あなたのあとを付いていきますが、決して両親に別れを告げさせないで下さい」と言ったのでした。

王子は金の城に行き、夜に浴室に忍び込んで王女にキスをしました。すると王女は「あなたと一緒にお供をしたいのですが、その前に私の父と母に別れを告げさせて下さい」と言ったのです。王子は断りましたが王女が泣き崩れたので、仕方なく王さまとお妃さまの寝室に行ったところ、捕まってしまったのです。

次の朝、王さまは「向こうにある邪魔な山を8日以内に無くせばこのことは水に流し、王女もあげよう」と言いました。

山へ着くと、狐は「この山は私が何とかしますので、王子は寝るなりしてて下さい」と言ったのです。次の朝になるとその山は無くなっており、王さまは約束通り無罪にして王女を差し出しました。

王子は約束を果たすために王女を城まで送っていると、狐は「私にいい考えがあります。まず、約束通り王さまに王女を差し出して下さい。そして、もらったら金の馬に乗り、お別れの挨拶としてみなさんと握手して下さい。最後に王女の手を握ったら引っ張り上げて馬に乗せ、風より速く突っ走って逃げて下さい」と言いました。

王子は言われたとおり城に行って王女を差し出し、金の馬に乗るとみんなに握手し、王女の手を握って馬に乗せ、かなり速いスピードで逃げました。

逃走が成功すると狐は、「次は金の鳥ですね。金の馬を渡す約束をした城へ行き、馬に乗ったまま金の鳥を受け取ったらそのまま逃げて下さい」と言いました。王子は言われたとおり馬に乗ったまま金の鳥を受け取り、そのまま逃げたのです。

兄たちの裏切り

それから狐は「これで王女、金の馬、金の鳥はあなたのものです。褒美として、私のお願いを聞いて下さい」と言いました。何が望みか聞くと「どうか私をその銃で撃ち殺して下さい!」と言ったのです。到底、王子は撃ち殺すことはできず、断りました。

狐は「そうですか…では、これでお別れです。その前にあなたに忠告しておきます。この先、二人の首吊りに遭う方と出会いますが、絶対に助けたり、井戸の縁に腰掛けたりしないで下さい」と告げると、森へ帰って行きました。

城へ帰る途中、以前に泊まった村を通ると、何と、二人の兄が村民に囲まれて首吊りにされていたのです。王子が訳を聞くと、兄たちが様々な悪事を働き、みんなの財産を全部使ったとのことでした。王子は代わりにお金を払い、兄たちを助けたのです。

王女と兄2人の4人とで城へ帰ることにしました。その途中、兄たちは「あの井戸のあたりで休憩しよう」と言い、休憩をとりました。4人がいろんな話をしているうちに王子はフッと井戸の縁に座ると、兄たちは王子を強引に後ろに押し倒して井戸の穴へと落としたのです。

兄たちは王女に黙っておくよう口止めし、城へと帰ると、王さまに約束の黃金の鳥と金の馬、王女を献上したのでした。しかし、王子の一部始終を見た金の鳥や金の馬は元気がなく、王女は座って泣き続けました。

王子はと言うと、井戸には水が入っておらず、あたり一面に苔が茂っていたので無傷で済んだのでした。すると、森へ帰った狐が飛び込んできて尻尾につかませ、井戸から出してあげたのです。

狐は「二人の兄はあなたが死んだと思っているのですが、万が一のためここら周辺に兵を張り巡らさせています。丁度、そこに村民がいますので、服を交換してもらいましょう」と言うのでした。王子は服を交換し、城へと向かいました。

大団円

変装している王子を見た黃金の鳥や金の馬は嬉しそうに鳴き、王女が抱きつきました。それを見た王さまは驚き、王女は兄たちが犯したことすべてを話したのです。王さまは兄たちを捕らえさせ、王子と王女は結婚して王位を継いだのでした。

王さまとなった王子は森へ行くと、狐に会いました。狐は「あなたが幸せになり光栄です。だけど、私の望みはまだ叶っておりません。」と言い、王子が何でも言ってくれるよう言うと、「お願いです!どうか私を助けるために撃ち殺してください!」と前と同じように願ったのでした。

狐が強く願っているので、銃を構えて撃ちました。すると、狐はみるみるうちに王族の姿となったのです。話を聞くと、狐は王女の兄で、魔法でこのような姿に変えられたとのことでした。それから3人は幸せに暮らしたのです。

あとがき

『黄金の鳥』は、いかがだったでしょうか?この作品はマイナーですが、一時期、映画やアニメにもなった実に面白い物語となっております。

このように、グリム童話の作品にはかなり面白いマイナーな物語がいくつも眠っているので、全文載っている童話集を読まれると、さらに楽しい思いとなることでしょう。

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