障害者雇用率が最も高い会社は「ゼネラルパートナーズ」
10月7日、東洋経済オンラインが「『障害者雇用率』が高い上位100社ランキング」を発表しました(東洋経済『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2019年版より)。上位3社は「ゼネラルパートナーズ」20.92%、「エフピコ」13.78%、「エイベックス」7.09%。この3社はどんな会社なのか? なんで障害者雇用率が高いのか? ちょっと気になりました。
【「障害者の雇用率」が高い上位100社ランキング】 全体の雇用率も初めて2%を上回った#東洋経済オンラインhttps://t.co/dBe3VYwuPf
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) 2019年10月6日
ざっくり
ゼネラルパートナーズ
障害のある方向けの総合就職・転職サービスなどを行っている株式会社ゼネラルパートナーズ。サービスの性質上、障害者雇用率ナンバーワンなのは頷けます。前年からの伸びも100社中トップ。20.92%は断トツですね。
社外アドバイザーを務める、ゼネラルパートナーズの障害者雇用率が国内1位という記事。みずからのビジョンを見事に体現していて、経営陣、社員の皆さんの、日々の真摯な努力の賜物だと思います。https://t.co/fpt1yJwO6r pic.twitter.com/RvxABM0FcC
— 松本淳|未来のヒトと採用ラボ 代表 (@Jn_Matsumoto) 2019年10月6日
細分化することで障害・個性を活かせるのでは
新卒やアスリート、高い専門性をもつ方など特性に応じての就職支援、うつ病や統合失調症、発達障害など個性に特化した就労移行支援、農業、障害やLGBTなどに特化したwebメディア、障害者雇用に関する調査・研究機関など、細分化している部分が障害・個性を生かして働きやすいひとつの要因なのかな、と思います。
うつ病患者でも活躍できる職場を ゼネラルパートナーズ|障害者向けの人材紹介、就職支援 https://t.co/oJncCqg4RO
— 発達障害ニュース (@PDDNews) 2017年6月2日
企業理念から何か頑張れそう
ゼネラルパートナーズの企業理念は「誰もが自分らしくワクワクする人生」。仕事に、そして人生にワクワク感、大切ですよね。障害をもっていると人生を楽しむ感覚が薄れてしまう印象があります。自分らしささえ忘れることも。
ワクワク感を全面に出してくれると、何か頑張れそうな気がしてきます。ひとりひとりの個性を大切に、凸凹な個性をつなぎ合わせて、楽しく頑張れる集団づくりをしているんじゃないかなと思います。
【#社員紹介note 第6弾】
GPの魅力あふれる仲間を伝える『社員紹介note』。
第6弾は、GPが運営する就労継続支援A型事業所「アスタネ」で働く、篠田直樹です。
6年間の寝たきり生活を経て、しいたけ工場アスタネで見つけた、いまを楽しむ彼の働き方とは。https://t.co/CkMO5wDnAm
— 株式会社ゼネラルパートナーズ (@gp__info) 2019年10月16日
エフピコ
食品売り場に並ぶ生鮮食品やお惣菜、お弁当などの食品トレー容器のナンバーワンメーカーである株式会社エフピコ。エフピコの障害者雇用は、知的障害者をもつ親の会「あひるの会」とのつながりからはじまっています。全国各地に障害者を雇用するグループ会社があるのが、障害者雇用率上位をキープしている理由かと思います。
障がい者雇用を積極的に行なっている会社が発表されたよ👀✨ あなたの勤め先は入っている❓就活している人は要チェック👍
最新!「障害者雇用率ランキング」トップ100ー4年連続で首位のエフピコは約15%- 東洋経済オンライン https://t.co/T2d1quorIm— ココライフ☆女子部♿️✨ (@co_colife) 2017年9月26日
特例子会社とA型事業所
エフピコグループでは、特例子会社、就労継続支援A型事業所、事業提携先、業務請負先で多くの障害者が働いています。
エフピコダックス株式会社は、北海道、茨城、千葉、広島、高知、佐賀にあるエフピコグループの特例子会社です。設立したのは1986年。33年の歴史があります。社外からの評価も高く、2019年1月には「障害者活躍企業」に認証されています。
エフピコ、連結子会社4社間で吸収合併 全国規模の特例子会社へhttps://t.co/copr5Nvar6 障がいのある従業員数は374名(雇用率換算647名、雇用率14.56%)となった。今やグループの事業展開において、障がいのある従業員はなくてはならない戦力だという。
— tazawa_lab(タザワラボ) (@tazawa_lab) 2016年11月23日
エフピコ愛パック株式会社は全国に10か所ある、就労継続支援A型事業所です。山形(2か所)、茨城、岐阜、兵庫(2か所)、広島(2か所)、佐賀(2か所)にあります。2007年にはじまった民間の営利法人初のA型事業所です。
今回は、企業の障害者雇用の先進事例の一つであるエフピコ愛パック株式会社様をご紹介させていただきます。平成19年5月から10月末までの半年間で6ヵ所の工場を一気に立ち上げてA型事業所の認定を受け、70名以上の障害者が働かれています。http://t.co/DrBSLlE5 金井
— ウイングル コンサルティンググループ (@wingle_consul) 2011年10月30日
一緒にスポーツを楽しんで壁をなくす
2010年からエフピコグループでは、フロアホッケー活動を取り入れています。フロアホッケーは、スペシャルオリンピックスの競技の中でも最も歴史のあるスポーツのひとつです。障害の有無、年齢、性別に関係なく、補欠もつくらない、そんな特徴もあります。
この活動は全国10か所の事業所に広がり、約600名(障害のある社員約200名、障害のない社員約400名)が参加をしているといいます。一緒にフロアホッケーを楽しむことで、壁がなくなると言っている社員も多いそうです。
エイベックス
エンターテイメント事業を手掛けるエイベックス株式会社。エイベックスと聞くと、1990年代の音楽シーンを席巻した会社というイメージをもっている方も多いかと思います。そのエイベックスが、今は障害者雇用率第3位になっています。
3位になった独立系エンタメのエイベックスの雇用率7.09%(21人)は意外だった→「障害者の雇用率」が高い上位100社ランキング 全体の雇用率も初めて2%を上回った | 企業ランキング – 東洋経済オンライン https://t.co/ZMVYFsiXMo #東洋経済オンライン @Toyokeizaiさんから #障害者雇用 #障害者
— 1010Radio (@1010Radio) 2019年10月7日
サテライトオフィス
エイベックスでは、障害者の勤務場所として、バリアフリーのサテライトオフィスを確保しています。障害をもっている方には、バックオフィス業務(人事・経理・総務・情報システム管理など顧客に直接対応するフロントオフィスを支援する部門)を行うことが多いようです。
わーい!
今日から株式会社闇はエイベックスさんのコワーキングスペース「avex EYE」に入居できることになりました!
(サテライトオフィスとして)エンタメのど真ん中って感じでまぁまぁ圧倒されてますが、青山で打ち合わせできるので仕事が超便利になるぜぃ!https://t.co/44nupYDb4x pic.twitter.com/7PaJXkUuQu
— トンカ💀株式会社闇 (@tonka1981jp) 2019年1月23日
障害者アスリート
また、エイベックスでは、障害者アスリートに特化した部署もつくっています。2008年から障害者スポーツアスリートを雇用することにも力を入れはじめました。2013年からは「エイベックス・チャレンジド・アスリート」としてチームを発足。車いすテニスや陸上、柔道、スキーなどの選手が所属しています。
障がい者スポーツ 認知・普及映像 高桑早生編/エイベックス・チャレンジド・アスリートhttps://t.co/KCpW1SYCfS#avex #challengedathletes #onemorerun #小室哲哉 #高桑早生 pic.twitter.com/lGx2yn533k
— 髙桑早生 (@SaKi_t_44) 2017年12月21日
障害者雇用率の高い上位3社は3社3様
「ゼネラルパートナーズ」は、障害のある方向けの総合就職・転職サービスという仕事内容から、障害者として生きている方々の障害を価値として見出している会社なのかなという印象がありました。
「エフピコ」は、知的障害者の親の会とのつながりからはじまり、多くの障害者が働きやすいように特例子会社、A型事業所もつくっていました。また、フロアホッケーというスポーツを通しての障害の壁を取っ払う取り組みはいいなと思います。
「エイベックス」は、サテライトオフィスを活用して環境面のバリアをクリア。障害者アスリートに特化した部署をつくり、所属選手として障害者アスリートを支援していました。
障害者雇用率の高い上位3社は3社3様。独自の方向性で障害者の雇用に力をいれています。障害者雇用が注目を集めている今、多くのチャンスが手の届くところにあると思われます。いろんな形で力を入れている会社はあると思うので、情報を掴んでチャレンジし、チャンスをものにしちゃいましょう。