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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

平凡な日々に感動を与えるマイナーなグリム童話3選

日常に感動を送るマイナーなグリム童話3選

グリム童話は、自分の心の見直しや学校や会社で溜まるストレスの解消、平凡な日常の心の埋め合わせ、感動や心の成長を与える、世界中の方々に愛された物語となっております。

しかし、メジャーとなる作品は殆どの方々に認知されており、物語を求める方々は減少しつつあります。

そこで今回、マイナーだけどかなり面白いグリム童話の3つの作品をご紹介したいと思います。これを読むことで、自身の心を大きく成長させることとなるでしょう。

好奇心を呼び起こす、3つのグリム童話

約200ものある童話の中の3つの物語を簡易にてご紹介します。どれも感動する作品ばかりですので、楽しく読まれることとなるでしょう。

鉄のストーブ

ある昔、魔女のプロポーズを断わったのが理由で、鉄のストーブに閉じ込められた王子がおりました。ある姫が森で迷っているときに鉄のストーブを発見し、その中の人に城に帰りたいことを告げると、「私をここから出して結婚してくだされば、あなたを城へとお送りいたします」と言われました。

彼を怖く思った姫ですが、仕方なくそれを引き受けると無事に城へとたどり着きました。姫は約束を果たすためにナイフを持って森へと戻り、ストーブを削って穴を空けると、何と、中から顔立ちの良い高貴な服をまとう王子が現れたのでした。

王子は「出してくれてありがとうございます。では早速、私とあなたの結婚式を始めましょう!」と言いましたが、1度だけ城へ戻りたいと告げると、王さまに話す時は3文字より多くの言葉を話してはいけないと忠告されたのです。

しかし、姫は約束を破ってしまい、王子は魔女の城へと連れ去られました。王子を助けたい思いに魔女の城へと向かった姫は途中でヒキガエルと出会い、王子がさらわれたことを話すと3つのクルミを渡されました。

長い旅を経て魔女の城へと着いた姫は、様子を伺うために女中として働くことにします。台所へと案内される途中、魔女と一緒にいる王子を発見したのです。しかし、王子は何らかの魔法で強制的に魔女を愛し続けさせられていました。

仕事が終わり、カエルからもらったクルミを割ってみると、何と中からきれいなドレスが出てきたのです。それを見た魔女はそれを欲しがったので、王子の近くで眠らせてもらう条件でドレスを渡したのでした。

その夜、魔女は眠り薬入りのワインを王子に渡し、王子は眠らされたのです。姫が王子の元へと行くと眠っており、仕方なく顔もとで「私は鉄のストーブからあなたを助け出した姫です。さらわれたあなたを助けに来たのですが、あなたは眠ってらっしゃるのですね…」と呼びかけました。

次の夜も同じことを行い、3日目の夜、魔女からワインを渡された王子は流石に怪しいと気づき、飲まずに寝たのです。王子を訪れた姫は、顔もとで同じように言い続けると王子はパッと起き上がり、2人は喜び会いました。

2人は魔女に気づかれないよう脱出し、城へと帰った2人は結婚して幸せに暮らしたのです。

熊の皮

昔、お金や仕事を持たない元兵士がおり、生活に困っていました。すると突然、目の前に悪魔が現れ、「お前が金に困っているのは知っている。もし、俺の言うことをやりとげれば、お前を金持ちにしてやろう!」と言ったのです。もちろん、元兵士はその話にのりました。

悪魔は、元兵士に熊の皮で作ったマントと上着を渡し、「その上着には、無限に金貨の出るポケットが付いている。お前はこれからの7年間、体を洗ったり、髭や爪を切ったり、髪にクシを通したりせずに、その上着と熊皮のマントを羽織って生活するんだ」と告げたのです。

元兵士は、ポケットにある沢山のお金を使い優雅な生活を送っていましたが、月日が経つに連れ、体は汚れ、爪は長くなり、髪や髭はぼうぼう、まるで熊のような姿となり、まわりの人々は逃げていったのです。お金を使うのが困難となった元兵士は、貧しい人にお金をあげることにしました。

ある夜、やっと見つけた宿屋で食事をしていると、どこからかすすり泣く声が聞こえてきたので、ドアをそっと開けてみると、何と、太った男が首を吊ろうとしているのではありませんか。

それを止めさせて話をうかがうと「商いのトラブル続きで、かなり貧しくなってしまった…」とのことだったので、お金を恵んであげると男はかなり喜び、「お礼に、うちの娘たちと結婚してください」とお礼を言ったのです。

それから元兵士は商人の家へと案内されましたが、その姿を見た娘たちは逃げていきました。しかし、末の娘だけは父を助けた良心を持つ人と感じ、結婚を受け入れたのです。

しかし、元兵士にはまだ3年もの約束があり、妻に「私はこれから貧しい人々にお金を分け与える旅をしなければならない。3年後に帰らなければ私を死んだと思い別の人生を歩んで下さい」と告げ、2つに割った指輪の片方を渡しました。

それから3年もの月日が流れたころ、旅をしていた元兵士の前に悪魔が現れ、「お前は約束を果たした。これで、お前は自由の身だ!」と言い渡したのでした。それを聞いた元兵士は大喜びでマントと上着を脱ぎ捨て、爪や髭、髪の毛、身体をキレイにしてもらい、ありったけの金貨をもらったのです。

幾日が過ぎ、末の娘の家では新しい花婿のお見合いが行われていました。その婿はかなりハンサムで立派な服を着ていたのですが、「私は夫の帰りを待ち続けます。ごめんなさい」と断わると、男は半分の指輪を取り出したので末の娘はそれに気づき、自分も半分の指輪を取り出し互いにくっつけ合うとピッタリとハマったのです。

それから2人は幸せに暮らしたのでした。

マレーン姫

昔、婚約した王子とマレーン姫がおりました。しかし、姫の王さまは結婚を認めてくれず、どうにかお願いしたところ反感を買ってしまい、とうとう窓のない暗闇の塔に閉じ込められたのです。

それから7年後のある日、食料が運び込まれなくなったことを変に思った姫は外の様子をうかがいたく、パンのナイフで壁のレンガを外して塔を抜け出しました。外は、敵の攻撃を受けて城や町は荒野と化しており、何もかも無くした姫は隣の国の城を目指したのです。

隣の城へと着いた姫は、住居と食料を得るために台所仕事をしました。その頃、王子とある国の王女の結婚式が行われる事になりましたが、何と、その王子は7年前に婚約した王子だったのです。王女ですが、顔が醜く、顔をバカにされるかと思われ、台所で働く姫に代わって出るよう言いつけたのでした。

素晴らしいドレスや宝石を着せられた姫の姿はあまりの美しさで城のみんなは驚き、それを見た王子は「信じられないほどマレーン姫にそっくりだ!でも、姫は塔に閉じ込められており、敵の攻撃を受け死んているだろう…」と思ったのです。

2人が結婚式のため教会へ行く途中、王子が姫の首に金のネックレスを付けてあげました。結婚式が終わると姫は急いで城へと戻り、ドレスとアクセサリーを脱ぎました。

その夜、王子の部屋に案内された王女は、顔を気づかれないようベールをかけて中に入りました。すると王子は「あの時、草と話をしていましたが、何を言われていたのですか?」と聞いてきたので、わかるはずもなく「忘れてしまったので、侍女に聞いてみます」と言い部屋を出たのでした。

王女はカンカンに怒って姫の元へと向かい、それを聞き出して王子に申し付けました。金のネックレスを付けていない王女を怪しく思われた王子はベールを取ってみると、恐ろしく醜い顔が現れ、あまりの驚きに「お前は誰だ!」と問い詰めました。

それに対し王女は「私が本当の婚約者です。私の顔が醜く民衆にバカにされるかと思い、代わりに出るよう女中にお願いしたのです」と弁解しましたが、王子は今すぐ女中を連れてくるよう言い付けました。

王女は「騙された!」と怒り、姫を処罰させようとしたのです。姫の悲鳴で駆けつけた王子は、首にかかる金のネックレスに気づきました。

王子は姫を自分の部屋へと連れて行くと「あなたは私にマレーン姫の言葉を言いましたね。その姫は私が愛する人でした。あなたはその姫にそっくりです。私はあなたをマレーン姫だと思いたい!」と言ったのです。

すると姫は「私はあなたを愛したマレーン姫です。あなたのために7年間も塔の暗闇に閉じ込められ、その後も苦しい毎日を過ごしました。あなたのためならどんな苦しみも恐くはありません。あなたは私と結婚式をあげた妻です!」と告げ、2人は抱き合いました。

その後、王女は冒した罪で処罰され、2人は幸せに暮らしたのです。

あとがき

グリム童話はいかがだったでしょうか?

このグリム童話はグリム兄弟が考案されており、より多くの方々に楽しめるよう仕上がっております。この他にも、アンデルセンなど多数の童話があり、尽きることのない作品たちが多くの方々の心を埋めていくのかと思われます。

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