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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

女性や若者が発症しやすい?今や他人事じゃない、不安障害。

人間ならば誰しもが抱く「不安」であるが、その不安の感じ方が過剰になった状態を不安障害と呼ぶ。
不安障害には様々な症例が含まれている。

 1)パニック障害
   ……「大変だ!」

 2)高所恐怖症、閉所恐怖症などの特定の恐怖症
   ……「危ない!」

 3)社会不安障害
   ……「恥をかく!」

 4)強迫性障害
   ……「なにか足りない!」

 5)PTSD(外傷後ストレス障害)
   ……「きっと、また起こる!」

 6)全般性不安障害
   ……「もしかすると……」

このように、多岐にわたる。

未だ治療方法が確率されていないこの病。
しかし、不安障害についての研究が進められていく中、医学誌「ブレイン・アンド・ビヘイビア(Brain and Behavior、脳と行動)」で興味深い幾つかのデータが示された。

不安障害は、若者や女性に多く見受けられる」というものだ。

女性は男性に比べて有病率が2倍で、発症に収入は関係ないようだ。年齢で見ると、35歳未満のより若い世代の方がなる可能性が高かった。

また、それ以外にも以下のようなことも明らかになっている。

心臓病や多発性硬化症のように、慢性的な健康上の問題を抱えている人々は、健康な人々よりも発症する可能性が高かった。さらに妊娠中の女性や出産して間もない女性は、そのほかの女性に比べて強迫性障害を患う可能性が高いことが分かった。

「収集したデータを検証した結果、特に女性と若い人々、それに慢性的な健康問題を抱えている人々が特に、不安障害になる可能性が高いことが分かった」

その原因として、女性に関してはホルモンバランスの変化や、男性よりも考え込みやすい気質など、様々な理由が挙げられるが、それは推論でしかないそうだ。

以上のように、研究結果が出されてはいるが、やはり、不安障害のしくみが解明されている訳ではない。
この病はすでに、非常に多くの人たちを悩ませるものになっているが、最初に書いたように、現在この疾患の治療方法は確立されておらず、診察を受ける以外には自己療法を勧めるしかないのだ。

また、自分で抱え込んではいけない。ということから、現代社会ではソーシャルメディア上でその不安を共有する動きもある。
しかし、皆がソーシャルメディアを利用している訳でもなく、世界規模で考えると、今でも多くの人が精神疾患を「恥」と考えているという。

その現状を見て、報告書の著者であるオリビア・リムズはこう言った。

「不安障害は、一部の人々の生活を極めて困難なものにする可能性がある。この病気がどれだけ一般的なものか、そしてどのグループの人々が最もリスクにさらされているのかを保健当局が理解することが重要だ」

現代社会では、不安障害はメジャーな疾患になりつつある。
つまり、ごく一部の人がかかる病ではなく、誰もがなり得る病なのだ。

そのことをより多くの人が認識し、これは「恥」ではないという考えを持つことこそが、不安障害を抱える人々がSOSを求めやすい社会へと変化していくきっかけになるのではないだろうか。

http://www.cbtjp.net/anxiety_disorder/

http://forbesjapan.com/articles/detail/13236/1/1/1

via:こころのスキルアップ・トレーニング

via:ForbesJAPAN

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