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2024/11/10:フリーペーパーvol.104発刊!

精神障害者を、簡単に「メンヘラ」って呼ぶな!

精神障害 メンヘラ

メンヘラという言葉がある。

いわゆる俗語なのであるが、意味としては、

 

メンヘラーとはメンタルヘルスを略したメンヘルに、英語で「~する人」といった意味にする接尾辞“-er”をつけたものである。

 

ただし、この語句に関しては、メンヘラと語尾を延ばさずに用いるのが一般的となっている。

ちなみにメンタルヘルスとは「心の健康」という意味(心の健康管理ならメンタルヘルス・マネジメント)だが、メンヘルと略した場合、主にうつ病や精神病、神経症、心身症といった心の病をさす。

つまり、メンヘラとはそういった心の病を患っている人を意味する。

とある。

http://zokugo-dict.com/34me/menhera.htm

 

しかし、私はこの言葉が精神障害のイメージを歪ませているように思う。

例えば、こんな記事があった。

https://welq.jp/1104

via:ココロとカラダの教科書 | welq [ウェルク]

 

まず、このタイトルに驚いた。

俗語としてはメンヘラ=心の病であるのに、そのメンヘラが8つのアイデアで治るというのか。

私は精神障害者だが、病と共に生きて7年目になる。

心の病はそうそう簡単に治るものではないし、更には精神障害と共生するという道を通るしかない人だっているのだ。

この記事に書かれている8つのアイデアが全て間違っているとは言わないが、健康サプリを飲んだり、PCに触る時間を減らすことで本当に治るならば、私の病だってとっくに治っているだろう。

 

メンヘラな人の16の特徴についてもそうだ。

こちらに関しては、ほとんどが的外れな内容である。

大量服薬、嘔吐、SNSでのマイナス発言……、そうする人もいるはいるが、もちろん全ては当てはまらない。

そもそも、心の病の特徴はたった16には収まらず、様々な症状がある。

そうだ、心の病に特徴なんてものは存在しなくて、存在するのは不特定多数の症状なのだ。

 

ここまできて、もはやメンヘラという言葉が「メンヘラ=心の病」ではなくなってきていることに気付いて頂けるだろうか。

メンヘラは、社会における心の病への間違ったイメージを浮き彫りにしている言葉だと私は思う。

あなたはメンヘラだとか、メンヘラ気取りだとか、本当の精神障害の辛さを知れば、決して簡単には言えない言葉なのだ。

 

今回引用をした記事のように、誤解を生んでしまうような情報が社会にはたくさん転がっている。

その結果、メンヘラという言葉があるように、間違ったイメージが固定されていくことは非常に困ったことだ。

確かに、障害について知らないからこそ、情報を収集していくのは良いのだが、この件のパターンでは「そもそも」に問題があるのだ。

 

社会に生きる人々が出来るだけ正しい情報を発信し、そうして質の良い知識を吸収すること。

それこそが精神障害に限らず、様々な障害を持つ人々への正しい理解を深める第一歩になるのではないかと私は思う。

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