仏教の死後の世界
皆さんは、死後の世界を想像するとしたら「天国」や「地獄」が浮かび上がって来るかと思われます。そして、「死んだら、天国に行きたい」という方々も多くいらっしゃいます。
実は、意外なことに「天国」も苦しみのある世界だったのです。
今回は、皆さんに「仏教での死後の世界の真実」関連の記事をここで紹介したいと思います。
仏教とは
仏教は、インドで釈迦(ゴータマ・シッダールタ)にて作られた宗教です。キリスト教では神が助けてくれるのですが、釈迦が唱える仏教では、逆に試練を与えることとなります。
六道
寿命を迎えると、迷いの世界である六道(天道、人間道、修羅道、畜生道、地獄道)にて再び、人や動物などとして寿命を設けられ転生となり、そこで修行をすることとなります。これが繰り返し行われる(六道輪廻)わけです。
六道の階層位置は、天道が一番上、地獄道が一番下となっており、一番下までの深さは人間道から飛び降りてから2000年かかると言われています。
寿命が尽きるまでの行いが酷いほど下層へ飛ばされ、階層が低いほど過酷な生活が待っているのです。
天道
天道(天国)の世界は神々が住む、六道の中で最も苦痛の少ない世界です。ここに転生されると人間より優れた天人となり、快楽を受け続けることとなります。
天国と言えど、迷いの世界となる六道の住民なので苦痛が存在し、寿命を尽きると六道のどれかに行くこととなります。
人間道
人間道は、今現在の我々人間が暮らす世界のことを言います。ここでは存じているとおり、四苦八苦に悩まされて幸せもある生活を送っていきます。
修羅道
戦いの神「阿修羅」のいる争いの世界です。ここの住人は心の迷いを持っており、戦いに執着し、常に武器で戦っています。一日が人間界での100年となり、寿命は1000歳となります。
畜生道
畜生の世界では、人間以外の動物(犬や鳥・魚・蛇・虫など)へと生まれ、知能の殆ど無い弱肉強食の世界で暮らすこととなり、食べたり、食われたりと、一日中、命を奪われる恐怖に怯えることとなります。
餓鬼道
人間で初めて死んだ「閻魔王」が創った餓鬼の世界で、腹が膨れ、それ以外は痩せ細い姿となり、食べ物や飲み物を口に含もうとすると炎となり、何も口にできず空腹で苦しむ生活を送ることとなります。
地獄道
六道の中で一番、残虐な生活を送ることとなる、悲鳴の耐えない世界です。
地獄では、舌を抜き出されて100本の釘を打たれ、毒や火を吐く虫や大蛇に責めさいなまれ、熱鉄の山を登り降りさせられ、挙句の果てには、自身の体の肉を玉ねぎのように小刻みにされて殺された後、またすぐに生き返えさせられます。
これを昼夜問わず毎日、寿命が尽きるまで休みなく繰り返し行わさせられるのです。地獄の住民の寿命は地球時間で言うと、約349京2413兆4400億年となるので、寿命が尽きる頃には精神が死んで植物人間状態となっています。
地獄道と餓鬼道はまじでしんどそうだから行きたくない( ˙-˙ )
— ログアウト (@0mochitandao) 2017年4月15日
地獄道はほんまトラウマになる‥。
— MD (@yakeistyle) 2011年7月5日
仏教における自殺は最悪の行為。特に親より先に自殺した場合、生前どれだけの善行を積んでいても問答無用で六道の最底辺、地獄道に堕ちる。
— そう言えばAG生活余命2ヶ月な御倉 玲緒奈 (@reonaorange) 2011年5月11日
極楽
「極楽」は、六道から外れた仏の住む所で、寿命や苦痛が皆無な、永遠に幸せでいられる世界です。
極楽へ行くには、仏教の業を行う必要があり、それを実行可能とする「天道」か「人間道」の住民しか行くことはできません。
極楽の世界
極楽の世界は、世界観や住人の生活風景があまりにも素晴らしすぎて、お釈迦さまの大雄弁をもってしても、「百千万劫かけても説き尽くすことはできない」と言わるほど、飽きもなく永遠に幸せを感じ続けられる世界なのです。
世界観
極楽世界の風景は、金、銀、瑠璃、水晶、白いつやのある貝、赤い真珠、めのうなどの「七宝」でできた地面があり、いつもそよ風が吹いていて、白蓮華の花びらが空から舞い降り、どこからともなく百千の音楽を同時に聞いたような、すばらしい音楽が聞こえて来ます。
鶴やクジャク、オウム、かりょうびんがなどの鳥がおり、あたりに咲いている百千億の花びらを持つ宝の蓮華の花から放たれる、白や黒、黄色や朱色、紫など、三十六百千億の光が輝き、その一つの光から、「大日如来」や「お釈迦様」など三十六百千億の紫金の百千の光明を放つ仏さまが現れ、大宇宙の人々へ法を説きに行かれます。
七宝の池には、「八功徳水」という、軽くて、冷たくて、軟らかく、美味しく、後味のよい究極の清らかな水が満たされており、水面には青、黃、赤、白色の美しい大きな蓮華の花が香り高く咲き誇っています。水底には、砂金などいろいろ宝の砂があり、池の四方に、金、銀、瑠璃、水晶でできた階段があります。
七宝でできた宝の樹木の並木には宝の実がなっており、「羅網」という宝石で編まれたきれいな網がかけられています。
建造物である、仏教を聞く道場や講堂、御殿はずべて七宝でできています。
生活
極楽で生まれた住民の身体というと、人間界最高の美男美女よりも何億倍美しい天人や天女の百千万億倍の美しさを持つ端正な顔立ちとなり、言葉に言い表せない人間の想像をはるかに超えた清らかな姿なのです。おまけに知性も高く、神通力も持ち合わせています。
居住となる宮殿内では美しい服を着用し、自然に出てくる様々な味しい食べ物の匂いを楽しんだあと、極楽中を散歩します。
住民の心には苦しむ人々を助けたい気持ちがあるので、六道世界へ仏教を説きに行くのです。
またしてもめぐる時代
もうそろそろ輪廻転生を脱却して
極楽浄土に行きたい。— MAYUO (@MAYU_OI) 2019年7月13日
こんな時、極楽浄土はどのような場所なのか…と少しワクワクしてしまうな。あまりにコミュ障も過ぎて、来世に期待し始めているのかな。
ヤバいよな、そんな世界は無いのかもしれないのに。
心の拠り所を自ら作る…ことも大切。— 書記号555 (@wizard_of_ozawa) 2019年7月10日
良い奴は逝けるしいぜ? 極楽浄土って所によ
— 乙春 (@obaru_bot) 2019年7月16日
あとがき
六道や極楽の世界はいかがだったでしょうか?
やっぱり「天国」よりも、永遠に幸せな生活が送れる「極楽」へ行ったほうが良いと思います。
しかし、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の住民はまず極楽へ行くことができません。修羅道では暇がなく、畜生道では知能がなく、餓鬼道では力がなく、地獄道では暇・知能・力がないからです。
今、人間界にいる皆様なら「極楽」へと行くことができます。行く方法は、ページ数がないので省略しますが、出来れば、私も行ってみたいものです。
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