カウンセラーはクライエントの気持ちに寄り添い、共感を与えながら悩みを本人自ら解決していけるよう手助けをするお仕事です。友達ではなく、あくまでカウンセラーとしての立場を守っていくことも重要です。
2019年7月6日(土)・7日(日)
7 カウンセラーになった理由を質問された場合
◎カウンセラーの過去について質問された時のカウンセラー対応ポイント!
※クライエントにカウンセラーになった動機は教えない
→「カウンセリングの決まりで教えられない」と伝える!
※カウンセラーになった理由を問われた時の対応手順
①共感→②質問の意図を確認→③プライベート開示の禁止を説明
良い対応→カウンセラーの過去は伝えられないことを理解してもらう。
悪い対応→カウンセラーの過去のエピソードを話す。
8 初回面接でカウンセラーの年齢を質問された場合
◎年齢を聞かれた時のカウンセラー対応ポイント!
※クライエントにカウンセラーの年齢は教えない
→年齢を質問した意図を探りつつ「カウンセラーの決まりで教えられない」と伝える
※カウンセラーの年齢を質問する意図
①純粋な興味・関心②カウンセラーの人生経験を測る③カウンセラーに対する恋愛感情
良い対応→カウンセラーの年齢は開示できないと伝える。
悪い対応→信頼関係を築くため年齢を伝える。
9 クライエントから住所を教えて欲しいと言われた場合
◎住所を聞かれた時のカウンセラー対応ポイント!
※クライエントにカウンセラーの住所は絶対教えない
→住所を知りたがる意図を探りつつ自宅住所は絶対に教えないようにする!
※カウンセラーの住所を聞かれた時の対応ポイント
①住所を知りたくなった気持ちを受け取る②住所を知る目的を明確にする③「年賀状」や「手紙」は自宅ではなくカウンセリングルームに送ってもらう。
良い対応→自宅ではなくカウンセリングルームの住所に年賀状を送ってもらう。
悪い対応→信頼関係を築くため自宅住所を教える。
10 カウンセリング終結後も関係を維持したいと言われた場合
◎終結後の関係維持を希望された時のカウンセラー対応ポイント!
※カウンセリングを維持できないのであれば関係は維持できない
→クライエントとカウンセラーの関係はカウンセリングが終了したら終わる関係!
※終結後に関係維持を希望するクライエントの意図
①カウンセリングがなくなることへの不安②カウンセラーとの別れの寂しさ③カウンセラーへの好意感情
良い対応→終結すればカウンセラーとクライエントの関係も終わることを理解してもらう
悪い対応→引越し先の住所を教える
◯カウンセラーとクライエントとの関係「枠」を守る対応法
11 クライエントからプレゼントをもらった場合
◎クライエントからプレゼントをもらった時のカウンセラー対応ポイント!
※プレゼントは受け取れないことを理解してもらう
→クライエントを傷つけないように断る!
※カウンセラーにプレゼントを渡すクライエントの意図
①お礼(感謝の気持ち)②カウンセラーの喜ぶ顔が見たい③関係を深めたい
良い対応→受け取れないことを理解してもらう。
悪い対応→「ありがとう」を受け取る。
12 カウンセラーに同意を求める場合
◎クライエントから同意を求められた時のカウンセラー対応ポイント!
※同意はせずに「共感」する
→クライエントが語ることを正当化するのではなく、感情を受け取る!
※同意を求めるクライエントの対応手順
①事実確認→②なぜそう思うのか確認→③クライエントの問題に戻す
良い対応→共感を示し問題の方向性を示す
悪い対応→クライエントに同意し味方になる
2019年7月8日(月)
13 クライエントがカウンセラーに近づいてきた場合
◎クライエントが近づいてきた時のカウンセラー対応ポイント!
※さりげなく距離を置く
→クライエントを傷つけないように配慮しながら離れる!
※カウンセラーに恋愛感情を抱くクライエントへの対応例
①近づいてきた時に少し距離を置く②恋愛感情には応えられないことを伝える③恋愛感情を止められない時はカウンセリングを終結させる。
良い対応→クライエントと一定の距離を保つ。
悪い対応→クライエントの恋愛感情を受け入れる。
14 カウンセラーにアドバイスを求める場合
◎クライエントがアドバイスを求めた時のカウンセラー対応ポイント!
※アドバイスはせず一緒に考えていく姿勢を大切にする
→クライエントと一緒に問題解決方法を考える!
※アドバイスを求めるクライエントの対応手順
①共感→②問題状況の正確な確認→③一緒に解決方法を考える
良い対応→一緒に問題を解決していくことを伝える。
悪い対応→クライエントにアドバイスをする。
15 親が子どものカウンセリング内容を知りたがる場合
◎親が子どものカウンセリング内容を知りたがった時のカウンセラー対応ポイント!
※守秘義務を厳守し「知りたい」気持ちに共感する
→子どもとのカウンセリング契約を守る!
※親へのカウンセラー対応手順
①知りたい気持ちに共感→②守秘義務の説明→子どもに許可を取ってから伝える
良い対応→子どもとの守秘義務を守る
悪い対応→子どものカウンセリング内容を話す
2019年7月9日(火)
クライエント対応スキルを高める
16 クライエントが泣いてしまった場合
◎クライエントが涙を出す時のカウンセラー対応ポイント!
※優しく受け止め、一時的な心の居場所になる
→クライエントの辛さ・苦しみを受け止め十分に泣かしてあげる!
※クライエントが泣き出した時のカウンセラー対応手順
①気持ちに共感(ティッシュを渡す)→②十分に泣かして上げる→③帰る時には鏡で確認をさせてあげる。
良い対応→クライエントの心の居場所になる。
悪い対応→「考え方を変えては?」とアドバイス。
17 緊張して上手く話が出来ない場合
◎緊張で話が出来ないクライエントへのカウンセラー対応ポイント!
※無理に話を進めず、まずはリラックスしてもらう
→クライエントの緊張・不安を理解し話やすい環境作りを心がける!
※話しやすい環境を作るカウンセラー対応例
①無理に話を進めない→②焦る必要はないことを伝える→③「言いたくない」ことは言わなくても良いことを伝える
良い対応→リラックスしてもらう。
悪い対応→間をもたせるために質問を繰り返す。
☆長くなりましたので、続きは第104話ーその2に続かせて頂きます。
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