場所により不安やパニックな症状になる、精神疾患の1つ
12日、千葉ロッテマリーンズに所属する、永野将司選手が「広場恐怖症」であることを公表しました。永野選手自身の Twitter でも公表しているこの広場恐怖症とは、一体どのような症状なのでしょうか?
【不安障害】ロッテ・永野将司、「広場恐怖症」を公表https://t.co/7qzTMYVUzg
飛行機や新幹線など長時間の移動の際に不安に襲われ動悸などを引き起こす症状。社会人のHonda時代に診断されたという。 pic.twitter.com/UekemQ96hJ
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年3月12日
いつも応援ありがとうございます。
この度、パニック症(広場恐怖症)を公表させていただきました。
公表した理由については、年々症状が悪化して今年はキャンプにも参加できずいろいろな方々や応援してくれるファンに心配をかけ、ご迷惑をおかけして、いずれバレると思い公表しました。— 永野 将司 (@0302xoxo1) 2019年3月12日
逃げられない場所にいると不安や恐怖を感じる
「広場恐怖症」、永野選手が公表したことで僕も初めて聞いた精神疾患の1つです。
「広場」という名称なので、広い場所にいると恐怖を感じる疾患なのかな?と最初は思いました。
この疾患は、
「広場とは人の多い場所」
という意味であり、つまり公共の場所という意味です。
普段は何でもない状態なのに、人の多い場所にいると不安や恐怖、パニック発作を起こしてしまう疾患なのです。
場所を例えると、
・飛行機、電車、車などの交通機関に乗る
・お店、劇場、映画館などの密室な場所
・人の多い場所にいる
このように自分で逃げられないような場所にいると、不安や恐怖、発作、ましては死の恐怖すら感じてしまうのだそうです。
【“逃げられない” 「広場恐怖症」】
飛行機や電車など「逃げられない場所」にいると「死の危険すら感じるほどの恐怖」に襲われる「広場恐怖症」と呼ばれる症状です。身近な人もその症状に苦しんでいるかもしれません。誰かを誘って出かける前に、知ってほしいことがあります。 https://t.co/C3N5ysGJUC— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2018年12月28日
飛行機や電車など、たくさんの人で混雑する場所で、突然、恐怖感に襲われる。「広場恐怖症」に関する情報と、症状が出たときの対策をご紹介しますhttps://t.co/cbQg9Qk2At
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年12月28日
プロ野球選手は長距離移動が多い
プロ野球の世界では、長距離移動も多いのが当たり前です。
永野選手が所属する球団は、パ・リーグの千葉ロッテマリーンズ。
パ・リーグは、北は北海道日本ハムファイターズ、南は福岡ソフトバンクホークスと千葉から遠く離れた場所に球団があるので、ビジターで試合を行うには飛行機や新幹線に乗って移動することが多くなります。
移動時間も長いので、永野選手は「移動中は大丈夫なのか?」と心配に思ってしまいます。
パリーグだと長距離の移動が多いから大変だよね。
私は楽天ファンなので敵チームになっちゃうけど、この選手のことは応援したい。
不安障害の仲間でもあるし!【ロッテ】左腕永野、広場恐怖症との闘病明かす https://t.co/jvXTcITk6E
— りな (@ov_phota) 2019年3月13日
プロ野球選手だって人間。
パニック障害は俺も付きまとう…
広場恐怖症は乗り物、人混み、エレベーター等の短時間の移動でも強く出ることがある。
永野選手、無理なくぼちぼちいきましょ(`・ω・´)b#newszero #NewsZERO #パニック障害— ふろん (@Foget1975) 2019年3月12日
そして、試合中でも球場には大勢の野球ファンが集まるから、広場恐怖症でピッチングに影響は出ないのか、とさらに心配に思うこともあります。
広場恐怖症って球場も広場じゃん、それで野球出来るのか?( ゚д゚)
— ぐるぐる@霊長類最強の虚カス (@guruguru2838) 2019年3月12日
永野選手は大学時代から乗り物に乗れなくなりました。飛行機に乗ってしまったら出られなくなるのでは、という動揺が始まり、そのまま飛び降りて死んでしまうのではないか、という症状にもなったそうです。
千葉ロッテマリーンズの春季キャンプは石垣島で行います。永野選手も薬を飲みながら練習に参加しようとチャレンジしましたが、広場恐怖症の影響で石垣島キャンプを断念しました。
今はコーチからも戦力として評価されて、1軍で活躍できると期待されています。飛行機など長距離ではなく、関東周辺など近くの球場に行き、ロッテの大事な戦力左腕ピッチャーとして登板する予定です。
疾患に負けないで、大エースになってほしい!
自分が内部疾患である、何かしらの障害を抱えていることを告白するのは勇気がいると思います。
僕もクローン病という内部疾患の難病を抱えています。
クローン病は今は一生完治しない難病と言われています。僕はもう難病であることを受け止めているので、職場のみんなや友人に勇気を持って伝えたら、ものすごく理解してもらえたことが本当に嬉しかったのです。
永野選手はロッテ入団2年目で26歳。社会人1年目に広場恐怖症と診断されました。
永野選手も広場恐怖症だということを自身で受け止めたからこそ、球団関係者の方々やチームメイト、ファンの皆さんに広場恐怖症のことを告白しました。そしてみんなに理解してもらえたことで、今もプロ野球選手として頑張っています。
永野選手が打ち明けてくれた「広場恐怖症」。もっと多くの方に理解、認知してほしい疾患です。
疾患というハンデを持っていっても、プロ野球選手は成績、結果が全ての厳しい世界です。
球団が疾患のことを理解してくれていても、成績不振なら戦力外も覚悟しなければなりません。
広場恐怖症に負けることなく、治療して克服し、そして千葉ロッテマリーンズを優勝に導けるエースピッチャーになってほしいと応援しています。
ロッテ永野が広場恐怖症を公表、大学時代から発症 https://t.co/1n1FAssycJ @nikkansportsさんから
球団も症状を理解した上でドラフト指名し、克服を後押ししていく方針。
いいぞ!!!選手に寄り添え!!!その分の苦労はいくらでもしろ!!— リフロー (@saburoadcast) 2019年3月12日
千葉ロッテの永野選手、野球は詳しくなくて初めてお聞きした方ですが、社会人野球時代から広場恐怖症と診断されていたようで、ロッテ側もそれを承知でドラフトにかけた、とのこと。球団側は全面的に協力すると言っているようで、理解してくれようと努力して、これはとても心強いことだと思った。
— naokoパニック障害16年 (@naoko75121) 2019年3月13日