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介護福祉士が映画監督の「千里 翔べ」で共生を考える。主役は脳性麻痺の小学生

千里 飛べ

 

介護福祉士なのに映画監督・・・!!全く違う職種にビックリして、目を引いた。

介護福祉士として働きながら、障害者と共に映画作りに取り組む映画監督がいる。熊本市出身の堀河洋平さん(37)=東京。9月4日には、新作「千里 翔(と)べ」が、福岡インディペンデント映画祭(福岡市)で上映される。相模原市の障害者施設で46人が殺傷された事件を受け、「たくさんの人に見てもらい『共生』を考えるきっかけにしてほしい」と願う。

2016年7月26日に起きた、相模原市障害者施設殺傷事件はわたし達の心に傷を残した。

障がい者に対して、色々な思想があるのは否めない。だが、自分が神様にでもなったつもりか…行動に移しては終わりだ。

障害者差別条例が施行されて、すぐのこの事件。これからますます良い世の中になるだろうと期待していた矢先だっただけに、ショックは大きかった。

ニュースを見ながら考え、差別云々の問題よりも、もっと低いところの話しだ…と気付いた時、自分自身も虚しく空っぽになったように感じた。

そして、優生思想について深く考えた。なぜなら、わたし自身障がい者だが、少なからず優生思想の考えはある。

優生思想」とは、劣等な子孫の誕生を抑制し優秀な子孫を増やすことにより、単に一個人の健康ではなく一社会あるいは一民族全体の健康を計ろうとする思想をいう。

しかし、全否定したい気持ちと、分からなくもない気持ちに混乱し、モヤモヤするだけだったので、わたしの得意な「まぁ、いいっか!」で、考えるのをやめたのは言うまでもない(笑)

少し脱線したが、この映画「千里 翔べ」の内容もとても興味深い。監督は相模原市の事件を受け、「たくさんの人に見てもらい”共生”を考えるきっかけにしてほしい」と語っている。

新作「千里 翔べ」は、子どもたちの友情と成長を描いたファンタジー。脳性まひの小学4年生翔吾は、同級生の健三と一緒に、外国から転入してきた少女・ココをいじめから助けたことで、親友になる。だが、翔吾には家族しか知らない秘密があって-という筋だ。「共生」をテーマに差別や偏見、環境問題などにも焦点を当てた。

「ぜひ観てみたい!」と思った理由が、実際に脳性マヒの男の子を主役にしているところだ。

この作品のきっかけとなったのは、3年前に堀河さんの元に届いた1通のメール。差出人は、東京都日野市に住む中学生、中野健吾さん(12)の母親だった。「息子は俳優になるのが夢。エキストラで出演させてくれませんか」。母親は障害者専門の芸能プロダクションを探したが、脳性まひで歩けない健吾さんは募集対象に当てはまらず、諦めかけていたときに、堀河さんを知ったという。

「健吾君に会って笑顔を見た瞬間、この子が主役だと直感した」と語る、介護福祉士でありこの映画の監督でもある堀河さん。「障害があっても、夢はかなうんだということを形にしたい」と、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングで製作費を募り、168万円が集まったのだそう。さらに、作品には総勢300人もの人が参加し制作された。

そんな「千里 翔べ」は今年3月に完成したばかり。

アメリカでは、障がい者も当たり前のように女優・俳優になっている。

まさしく、アメリカンドリームってこんな感じ〜!!と思っていたが、そろそろ日本もジャパンドリームが出来ても良いのではないだろうか?

映画祭後は、字幕と音声ガイド付きのバリアフリー上映会を全国展開するということで、ぜひ鹿児島にも来て欲しい!

http://www.fidff.com/com/2016-063.html

via:福岡インディペンデント映画祭

http://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/267879

via:西日本新聞

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