日本の教育は、戦後経済を発展させるため、均一の生徒を育てることを教育の目標にしてきた。
しかし、日本の近代化もすでに終わってしまった。そろそろ、その人ひとりひとりに合った教育が必要ではないだろうか?
そんな中、松谷知直くんの学習障害の記事が目に飛び込んできた。
彼の名前は、松谷知直くん。発達障害を持つ中学校1年生の少年です。
『今一番困っているのは、学習障害です。』
障害によって苦労したことをTED×Kids@Chiyodaで行ったスピーチの中で語っていました。字を書くこと、読むことが苦手
たどたどしいながらも、すごいしっかりした言葉で話す松谷くん。
文部科学省では学習障害を「知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する、または、推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである」と定義しています。
— hattatu_adhd (@hattatu_adhd) August 23, 2016
僕を見て、僕に障害があると気づく人はほとんどいません。なぜなら、僕は発達障害という見えない障害だからです。
僕は、集中するのが難しかったり、忘れものが多かったり、音がいっぺんに入ってくる聴覚過敏や、触られただけでも叩かれたと感じる触覚過敏があります。
今、僕が歩き回りながら話をしているのは、じっとしていられないからです。そして、今一番困っているのは、学習障害です。
普通、勉強といったら紙と鉛筆を使うのが普通だと思う。しかし、松谷くんはそれが出来ず「生きている価値がない」とまで、思い詰めてしまった。
そして、不登校になってしまう。
そんな松谷くんを救ってくれたのは、紆余曲折がありながらも、障害・病気のある人の就学・進学を支援してくれる「DO-IT Japan」との出会い。そして、「iPad」との出会い。
東京大学先端研が主催するDO-IT Japanプログラムでは,全国から選抜された障害のある小中高校生・高卒者,大学生の大学進学や就労への移行支援を通じて,将来の社会のリーダーとなる人材育成を目指しています。毎年の参加者募集は春頃です。
画像引用:DO-IT Japan
人との出会いと、テクノロジーの出会いの勝利である。
人との出会いで言えば、私も経験があるが人は一人では生きていけない、それに人によって救われるものである。
テクノロジーに関して言えば、私は自分の障害を補うためには、道具「iPad」を、字を書くこと、読むことが理解出来るのならどんどん使っていけばいいと思っています。(私の時代なら、先生から反対されていたかもしれません…。)
ICTは障害を無くす。/iPadは子どもの未来を拓く!合理的配慮で、どんな子にも広がる可能性 https://t.co/P1a6jH6Mua #発達ナビ
— しまだひであき (@shimadahideaki) August 15, 2016
皆さんの中で、眼鏡をかけている人も多いことでしょう。それも障害の1つで、障害を道具で補っていると思っています。
また松谷くんは、
「iPadは僕にとって教科書であり、ノートであり、鉛筆であり、消しゴムです。」
という名言も残している。
松谷くんの話で一番心に残ったのが、
「なんでできないの?」ではなく「どうやったら一緒にできるようになるか、一緒に考えよう!」って、僕も言ってほしかったです。
大人の私にグサリときた。考えさせられる言葉である。ここまで長々と話をしてきたが、1番言いたかったことは、7分間の動画に込められた学習障害をもつ少年の主張、自分らしく学べる未来の光にぜひ耳をかたむけてほしい。
障害を持っていることで「学びたい」想いを諦めてしまう子供がいることはあまりにも悲しい。
学び方にも、それぞれ個性があるのだ。自分に合った勉強方法を自由に選択できるような日本の教育の未来に期待したい。
http://spotlight-media.jp/article/152241398098350293
via:Spotlight
https://doit-japan.org/2016/
via:DO-IT Japan
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