頭部死球で亡くなった事故もあり、アニメでも描写された。
12月8日に放送された「中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2018」で、頭部死球のシーンが流れたことが視聴者やネット上で非難をあびています。11月18日に熊本西高校の野球部の生徒が頭部に死球を受けて亡くなった事故もあり、アニメ「メジャー」でも頭部死球のシーンが描写されています。
【効果音など】頭部死球をネタに“おふざけ実況” フジ番組に批判殺到https://t.co/PnVVTRPiAZ
『珍プレー好プレー大賞』で、珍プレーとしてコミカルに紹介。ネットでは「命に関わる事故なのに」など批判が相次いだ。 pic.twitter.com/szv4eL9iM1
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年12月9日
珍プレー「痛い珍」でのワンシーン
珍プレー好プレー大賞は、選手がエラーをしたり、走塁中にコケたり、守備で大暴投したりなど普段あまり見られない試合のシーンを面白く表現して放送する番組です。
他にも審判や観客、カメラマンなどにもスポットが当てれられるシーンもあって、昔はみのもんたさんがナレーションを努めていていました。
中居正広が西武・山川に「プロですよね?」今年も“珍プレー好プレー”の季節が! https://t.co/G4XYXt6ZQs
— 角川マガジンズ電子書籍 (@kmgebook) 2018年12月7日
「痛い珍」として紹介されたシーン。主にデッドボールを受けた選手にスポットが当てれられるシーンが多く、選手以外にもキャッチャーの後ろにいる審判にも打球が飛んで痛がったり、走塁コーチに打球が飛んだりなど、試合中にはあまり見ることがない場面を多く紹介します。
「いてー!!」
とマイクで拾えるほどの声をあげて痛がる選手も紹介。僕は野球選手じゃないのでデッドボールを受けたことはありませんが、プロの投げるボールが身体に当たると場合によっては骨折をするし、コールドスプレーなどで冷やして処置しないと本当に痛いのだと思います。
問題となった頭部死球のシーン
そして問題となったのは、東京ヤクルトスワローズの中村悠平選手に頭部死球が当たった場面。ここでワイプ画面に映っていた中居正広さんも苦悶の表情で観ていました。
ナレーションを努めたザキヤマこと、アンタッチャブルの山崎弘也さんが頭部にボールが当たった場面で「ドカーン!これもらったよ」といったアテレコをし、さらに「ドカッ」という効果音も付けていました。
倒れた中村選手に「キムラです、キムラ」と自分の名前を間違えるアテレコも入れ、「中村」とつっこみを入れるシーンが流されました。
頭部死球をネタに「おふざけ実況」… フジ「珍プレー」番組に批判殺到(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース https://t.co/NbsOtvXRsk @YahooNewsTopics pic.twitter.com/2DgJl3w66L
— ゴウ。 (@kyozinnsuki) 2018年12月9日
ここは僕も観ていました。けっして笑うことではない、そして珍プレーでもない。なぜこのシーンを選んだのか意味が分かりませんでした。フジテレビはなぜ命の危険もあるこの場面を珍プレーとして選んだのでしょうか。そしてネット上から非難が殺到したのです。
昨日の珍好プレー録画で見たけど中村悠平の頭部死球を珍プレーとして取り上げるのはさすがに目を疑った。ふざけたナレーションと笑い声聞いてたら気分悪くなったわ。中村はもちろん青木も荒木も慎吾も頭に受けてるし、当時どれだけ心配したことか。命に関わることをネタにしないでほしい。
— しげ (@shige_wrabbit31) 2018年12月9日
珍プレーで中村悠平の頭部死球出てたけど、頭部死球は笑えんやろ
今年高校生亡くなってるんだし— yuhki@メアレス頑張る (@yuhki_wiz) 2018年12月8日
熊本西高校の頭部死球で亡くなった事故
頭部死球といえば11月18日、熊本西高校野球部の選手が練習試合でピッチャーが投げたボールが頭部に当たり、19日の朝に亡くなったという痛ましい事故があったばかりです。
熊本西高の生徒が
練習試合中に頭部死球を受け亡くなられたらしい
ご冥福をお祈り致します来春のセンバツ21世紀枠推薦を決めていた矢先…
非常に残念です
スポーツである以上、事故は避けられないとしても取り返しのつかないことにはならないようにしてほしいと切に願います
— ふーる (@Huru_tyandayo) 2018年11月19日
ヘルメットを着用していてもボールが当たって亡くなったこの事故は1974年以降、前例はないということです。亡くなった選手の死因は「外傷性くも膜下出血」だったそうで、野球は命の危険もあるスポーツなのです。
アニメ「メジャー」でも描かれている
そしてアニメでも頭部死球のシーンが描かれています。
満田拓也さん原作の人気野球アニメ「メジャー」。主人公「本田(茂野)五郎」の父親でプロ野球選手である本田茂治がバッターボックスに立つ。しかし投手ジョー・ギブソンの投げた160キロのスピードがあるボールが茂治の頭部へ直撃。ヘルメットが割れるほどの威力でそのまま倒れ込む茂治だったが、すぐ起き上がりチームメイトやチームドクターに「俺は大丈夫」といって、試合終了後も病院に行かず帰宅する。
しかし翌朝起き上がった茂治は「えっ…」とめまいのような状態になり、そのまま倒れ込んで五郎の目の前で亡くなるという悲しいエピソードからスタートするアニメ「メジャー」。
茂治の死因も頭部死球による影響で、すぐに病院で診てもらっておけば無事だったのかもしれません。
このシーンは僕は何度も観たので、中村選手の頭部死球シーンを観たときに熊本西高校の事故とアニメ「メジャー」がすぐに思い浮かんだのです。
本当に起きてしまった#メジャー #本田茂治 #頭部死球 pic.twitter.com/2aSwkTVGY7
— 直輝 (@2250Fm) 2018年11月19日
アニメとは言え、メジャーの頭部死球見てからトラウマが半端ない
— 理【tomo】京 (@base_DrK) 2018年9月11日
頭部死球は本当に危険であること
プロ野球では何回も観たことのある頭部死球。投げたビッチャーも悪気はないけれど危険球として退場させられます。高校野球でも頭部に当たった選手はベンチに一旦戻り、臨時代走として前のバッターが塁に行く決まりになっています。
当てられた選手は病院に行って、精密検査を受けることも大事であり、選手生命にもかかわります。なので、デッドボールを受けた選手は「どこに投げてるんだ!」とピッチャーに怒ったり、睨みつけたりすることもあります。
バラエティー番組で放送し、しかもそのシーンを笑わすようなアテレコや効果音を入れるという、怒りの声が上がった今回の珍プレー好プレーでの頭部死球。
最後はカッコイイ好プレー集で終わり、全体的には2018年のプロ野球を思い出させてくれて、
「面白かった」
との声もたくさんありました。
ザキヤマさんや松村邦洋さんのナレーションも面白かったですが、頭部死球のシーンをあのアテレコでOKにしたのかが疑問でなりません。
野球ファンの僕としては毎年放送してほしい番組です。でも命にかかわるような出来事を平気でネタにして紹介はしないでください。
#フジテレビ またやった。
頭の死球は、一歩間違えれば命の危険。
ナレーションの山崎さんまで悪く見られる始末。
番組見ていたけどやはりね。頭部死球をネタに「おふざけ実況」… フジ「珍プレー」番組に批判殺到(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース https://t.co/4vOMVzSLTj @YahooNewsTopics
— 太郎山田 (@N79SQM8z3v9wkLf) 2018年12月10日