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2018.11.10:フリーペーパーVol.32発刊!

リオパラ3冠。パラ水泳界を席巻するガラスの金メダリスト

This is WHO I AM.
マケンジー・コーン
(アメリカ / 水泳)

骨が弱く折れやすい病気「骨形成不全症」と生後19日でわかったマケンジー・コーン選手。これまで骨折した回数は50〜60回。陸上ではやや不便を感じる彼女も水の中では自由になれます。

国際パラリンピック委員会とWOWOWが共同で取り組んでいるプロジェクト、パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ『WHO I AM』。今回紹介するパラアスリートは、リオパラリンピックで才能が一気に開花し自由形3冠に輝いた、パラ水泳を席巻するガラスの金メダリスト、マケンジー・コーン選手です。

水は自由を与えてくれた

骨形成不全症で骨が弱いコーンは骨折しやすかったので、陸上では不便を感じていたそうです。2001年、お兄さんの姿に憧れ5歳ではじめた水泳。「水は私に自由を与えてくれた」と彼女はいっています。

骨形成不全症とは

骨形成不全症は「生まれつき骨がもろくて骨折しやすい難病」です。2万人に1人の割合で発症すると考えられています。骨折の治癒過程で骨の変形をきたしやすい病気でもあります。

骨形成不全症になると、骨折のしやすさに加え、青色強膜や成長障害、歯の異常、難聴、関節や皮膚の過伸展、心臓弁の異常を伴うこともあるとのこと。

コーンのお父さんによると、彼女の症状は進んでおり、徐々に骨がもろくなってきているそうです。

たとえ、骨折したとしても

少しいつもと違う変な動きをしたり、急に立ち上がったりするだけでコーンの骨は折れてしまいます。でも、水の中は彼女にとって陸上と違って安全な場所。自由になれる場所。たとえ「脚が折れても、腕を使えばいい」し、「肩が折れてもキックを使えばいい」と彼女はいいます。

世界の舞台へ

2012年アメリカ代表入りしたコーンは、同年、パラリンピックに初めて出場します。水の中で自由な感覚をおぼえてから11年、16歳の時でした。

「6」が嫌い!

パラ水泳で、Sは自由形・背泳ぎ・バタフライを表します。肢体不自由のクラスは1〜10まであり、数字が小さくなればなるほど障害が重くなります。ロンドンパラリンピックでコーンが出場したクラスはS8。軽い方から3番目のクラスでした。成績は、400m自由形(S8)に出場して6位。相当この成績が悔しかったのでしょう。数字の「6」が今でも嫌いなのだそうです。ここでコーンは誓います「リオでは表彰台に立つ」と。

表彰台の経験がリオでの躍進につながる

ロンドンパラリンピックの3年後、2015年スコットランド・グラスゴーで開催された世界選手権でコーンは初めて表彰台に立ちました。ここからトップスイマーへの道を突き進んでいくことになります。

リオパラリンピック

2016年のリオパラリンピックは20歳で迎えました。クラスはS8からS7に変更、1つ障害の重いクラスです。結果は50m・100m・400mの自由形3冠!リレーでも銀メダル。400mでは2位に25m以上差をあける圧勝。50mではパラリンピック新記録!

パラ水泳界を席巻

リオで才能を開花させたコーンは、パラリンピック後も世界新記録を更新するなどパラ水泳界を席巻しています。今はアメリカ・メリーランド州にあるロヨラ大学を拠点にTOKYO2020を見据え、国際大会への出場を重ねています。

実力もさることながら、底抜けに明るい雰囲気を持っているマケンジー・コーン選手。彼女はTOKYO2020の主役になりうる逸材です。東京アクアティックスセンターで水の中を自由に、そして誰よりも速く泳ぐ姿、彼女の底抜けに明るい笑顔をみることができるでしょう。

※ 『パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM パラ水泳 ガラスの金メダリスト:マケンジー・コーン』は、WOWOWプライムにて11月29日(木)よる10:00(再放送:12/2(日)午後0:00)放送予定です。『WHO I AM』のナビゲーター・ナレーターは西島秀俊さん。字幕放送・副音声における解説放送でも楽しめる番組です。

via:WOWOW