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障がいによって「卓球台の見え方」が違う

変形する卓球台のデザインって?

日本肢体不自由者卓球協会(パラ卓球協会)は、11月19日(月)から変形する卓球台のデザインをパラ卓球協会 公式サイトにて公開すると、プレスリリースを発表しています。この内容だけでは、何を言っているのかわからないというひとが多いことでしょう。

例えば、岩渕幸洋選手の場合

岩渕幸洋選手はパラ卓球界のパイオニア。パラ卓球選手として初めて健常者の日本リーグに出場した選手であり、パラ卓球選手として初めての契約選手です。

東京パラリンピックでの金メダルを目指す男子クラス9(パラ卓球のクラスは、車いすがクラス1〜5、立位がクラス6〜10。障がいが軽くなるにつれて数字が大きくなります)、世界ランキング9位(2018年3月現在)の若き日本のエースです。

岩渕選手の障がい

岩渕選手は内反足・絞扼輪による両下肢機能障害です。生まれつき左足首がねじれ、両足とも内側に曲がっています。左足には装具をつけてプレーしています。

岩渕選手の卓球台

変形する卓球台の話題に戻りますが、彼の卓球台は左サイドの角が遠くなっています。装具をつけている左足は踏ん張りがきかないとのこと。だから、自身の左サイドがどうしても遠くに見えてしまうのです。

卓球台の見え方・感じ方が違う

ある程度似通った障がいの選手はいても、全く一緒の障がいをもった方はいません。つまり、パラ卓球選手では、一人ひとり卓球台の見え方・感じ方が違うということになるのです。この考え、自分には全くありませんでした。新鮮な気づきです。

選手の卓球台のデザインを覚えておくと

パラ卓球 公式サイトのナショナルチームのカテゴリーをクリックすると、日本を代表する選手それぞれの卓球台デザインを見ることができます。

2017年に調査したデータによると、パラスポーツを観戦したことがある人は1%とのこと(ニールセンスポーツ調べ)。変形した卓球台の疑似体験ができれば、今までと全く違う感覚で観戦できるでしょうし、面白いと思います。

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