国の特定疾患に入る難病「脊髄性進行性筋萎縮症」を持つ車椅子ママの「ワタシ」と、出生数30週2日という極低出生体重児で産まれながら、超健康に育つワタシの宝物「♪るーるる♪」との記録です。
たくさんのママ達と共感し、未来の車いすママ達の参考になれたら幸いです☆(*˘︶˘*).。.:*♡
*我が家の紹介*
パパ=♪るーパパ♪
ママ=ワタシ
長男=オンくん(犬)
長女=♪るーるる♪
次女=クミコ(猫)
叔父=TK(ワタシの弟)
車椅子ママの子育て記!結婚から出産シリーズ①は、たくさんの反響を頂きありがとうございました☆
初めましての方は、①から読んでいただけると嬉しいです!
向き合わないことがベスト
ずっと、ずーっと、待ち望んでいた妊娠☆
手放しに喜べないでいた自分が嫌で、今、思い返してみると出産するまでは自分の気持ちに向き合わないようにしていたように思います。
向き合おうとすると、本音と気持ちと考えと人生観と…と、いろんなことがバラバラで、何一つ近いものはなく心がグチャグチャになってしまいそうでした。
ですが、ワタシの心の問題とは関係なく、日に日に大きくなっていく♪るーるる♪を想い、流れるように行動に出たのです。
拍子抜けしてしまった病院
妊娠検査薬で妊娠発覚後の次の日、近くの病院に行きました。
検査の仕方は知っていたのですが、検査によって流産したらどうしようと不安だったのを覚えています☆
一般的な検査をし、超音波で確認。
そこには、今まで見たことのない丸い細胞が確かにあり、それが赤ちゃんなんだ!と、しっかり♪るーるる♪を認識することができました。
(ちなみに、この時まだ名前は決めていません。)
やっぱり目で確認すると、実感が湧いてその時は嬉しさが大きかったように思います。
すぐに大きな病院に行くように言われ、紹介状を持って行きました。
何か特別な検査をするのか、どんなことを聞かれるのか、障害も事細かに聞かれ、もしかすると中絶を進められたりするのかな…と色々考えて、何かバタバタと騒がしくなるんだろうと思っていましたが、障害のことを軽く聞かれ一般的な検査を受けただけで終わり拍子抜けしました。
考えてみれば、それもそのはずです。
診てくださった先生は産婦人科の先生で、ワタシの障害のことは分からず、妊娠によって身体にどんな影響が出るか、どんなふうに経過を辿るかなんて分かるはずがありません。
受診後、本当に赤ちゃんはいて自分が妊婦であるという喜びと、確認してもらった安心感はありましたが、気をつけるべきことやプランなどを詳しくお話ししなかったので不安もあり、自分の不安は自分で解決するしかないと思いました。
介助の仕方を変えることが赤ちゃんを守る第一歩
まずは、一般的に妊婦さんがやってはいけないことを徹底的に調べ、自分にどれが当てはまるか考えました。
食事や体勢、調べてみるとたくさんの気をつけなければいけないことがありました。
妊婦は病気じゃないと言われますが、経験をして知れば知るほど特別扱いは必要だと思いました。
その中でも、一番考え頭を悩ませたのが体勢のことでした。
障害によって、ほぼ全介助が必要なワタシは自らが無理をして流産する危険性があることはなく、介助されて身体を動かされることによって流産する危険性があると思いました。
例えば、妊婦さんは背伸びをしてはいけないということに対して、車椅子だから背伸びはしないと思われますが、ワタシは介助によって上半身だけを持ってもらい、足は宙ぶらりんの状態で移乗介助をしてもらうことがあります。
背伸びどころか、自分の下半身の重さでお腹が引っ張られることになるので絶対にしてはいけないと思いました。
たとえ、その状態プラス足を持ってもらう介助をされたとしても体重をかけてお尻からドスンと降ろしてもらうことも厳禁でした。
それからワタシは障害のせいで、ひどい側弯症を持っているため普段でも自分の内臓を圧迫している状態です。
体勢によって、子宮の圧迫をさけるため前かがみにはならないように気をつけました。
当時入ってくださっていたヘルパーさん達には、とても気を使わせてしまったと思います。
障害を診てもらっている担当医もいますが、介助方法までは相談したことがなく、自分で調べ自分で納得したほうがスッキリすると思い、相談はしなかったのです。
今思えば、少しは相談したほうが自分自身が精神的に楽だったのではないかと思います。
幸せオーラいっぱいな旦那さん
そんな嫁を目の前に…エコー写真でニコニコ。
先生との話でニコニコ。
今後の介助の仕方を相談しても、テレビを見ながらニコニコ。
嬉しいし、幸せなのは十分わかっていましたが、不安を隠し続けてきたワタシの♪るーパパ♪に対するイライラがたまっていきました。
illustration by|*マリコ*
これから書いていきますが、どんどん壮絶になっていくワタシの妊婦生活で、このイライラの壺は、見るみる間にいっぱいになり、早いうちから溢れ出します。
壺が小さかったのかな?!!(笑)
溢れてからは、出産するまで(してからも?!)止まることはなく時には滝のように流れていくのでした。(続)
最新情報を購読しよう!
就労継続支援・就労移行支援事業者様へ
HIFUMIYO TIMESでは毎月フリーペーパー版を発行しており、各エリア版の加盟店を募集中です。福祉事業者に最適なブランディングと広報力をご提供します。詳しくはお問い合わせください。